レポート式を使用した作業
式はレポート定義全体にわたって、レポートのデータの取得、計算、表示、グループ化、並べ替え、フィルタ処理、パラメータ化、書式設定などのために広く使用されます。通常、レポート アイテムのプロパティには式を設定できます。式を使用することにより、レポートの内容、デザイン、対話性を柔軟に制御できます。式は Visual Basic で作成され、レポート定義に保存され、レポートの実行時にレポート プロセッサによって評価されます。
レポートのデザイン画面では、式が単純式または複合式として表示されます。単純式には、1 つのデータセット フィールド、パラメータ、または組み込みフィールドが含まれます。単純式は、デザイン画面やダイアログ ボックスに角かっこで囲まれて表示されます。たとえば、データセット フィールドは [ProductID] と表示されます。単純式は、データセットのフィールドをテキスト ボックスにドラッグした場合などに自動的に作成されますが、データ領域のセル、デザイン画面のテキスト ボックス、ダイアログ ボックスのテキスト ボックスなどに直接入力することもできます。複合式には、複数の組み込み参照、演算子、関数呼び出しを含めることができ、デザイン画面には <<Expr>> として表示されます。式のテキストを表示、または変更するには、[式] ダイアログ ボックスを開く必要があります。
評価された式の値をレポートで確認するには、レポートをプレビューします。レポートを実行すると、レポート プロセッサによって式が評価され、その結果がプロパティの値に置き換えられます。
式をパラメータと組み合わせて使用することにより、レポートの内容や外観をより柔軟に制御することができます。詳細については、「レポートへのパラメータの追加」を参照してください。
このセクションの内容
単純式と複合式について (Reporting Services)
式の概要を紹介し、単一アイテムの参照とその他の式との違いについて説明します。式の使用 (Reporting Services)
式を使ってレポートの内容や外観に変化を与える各種の方法について、例を交えながら概説します。式の参照について (Reporting Services)
式に含めることのできる要素について説明します。式におけるデータ型の使用 (Reporting Services)
式のデータ型や式によって参照されるデータの型について理解しておく必要のある事柄について説明します。式の例 (Reporting Services)
一般的なタスクに使用される、さまざまな式の例を紹介します。