RSReportDesigner 構成ファイル
RSReportDesigner.config ファイルには、レポート デザイナに利用できる表示拡張機能およびデータ処理拡張機能に関する設定が保存されています。データ処理拡張機能の情報は、Data 要素に保存されます。表示拡張機能の情報は、Render 要素に保存されます。Designer 要素には、レポート デザイナで使用されるクエリ ビルダが列挙されます。
レポート デザイナでは、レポートをプレビューするために埋め込みのレポート サーバー機能を使用します。サーバー関連の設定を指定すると、サーバー側のプレビュー処理をローカルでサポートできます。レポート サーバーの構成設定の詳細については、「RSReportServer 構成ファイル」を参照してください。
ファイルの場所
このファイルは、\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\Common7\IDE\PrivateAssemblies にあります。
編集のガイドライン
カスタム拡張機能を配置または削除する場合、プレビュー時のキャッシュを無効にする場合、およびサービス パック アップグレードの後に新しいデータ処理拡張機能を登録する場合を除いて、このファイルの設定を変更しないでください。
表示拡張機能の設定をカスタマイズしている場合は、構成ファイルの編集方法を説明したトピックが用意されています。この手順については、次のトピックを参照してください。
一般的な構成ファイルを編集する方法については、「Reporting Services の構成ファイルを変更する方法」を参照してください。
構成ファイルの例
以下の例は、RSReportDesigner.config ファイルの形式を示しています。
<Configuration>
<Add Key="SecureConnectionLevel" Value="0" />
<Add Key="InstanceName" Value="Microsoft.ReportingServices.PreviewServer" />
<Add Key="SessionCookies" Value="true" />
<Add Key="SessionTimeoutMinutes" Value="3" />
<Add Key="PolicyLevel" Value="rspreviewpolicy.config" />
<Add Key="CacheDataForPreview" Value="true" />
<Extensions>
<Render> . . . </Render>
<Data> . . . </Data>
<Designer> . . . </Designer>
構成設定
設定 |
説明 |
---|---|
SecureConnectionLevel |
Web サービス接続のセキュリティ レベルを指定します。有効な値は、0 ~ 3 で、0 はセキュリティ レベルが最も低くなります。詳細については、「セキュリティで保護された Web サービス メソッドの使用」を参照してください。 |
InstanceName |
プレビュー サーバーの識別子です。この値は変更しないでください。 |
SessionCookies |
レポート サーバーがブラウザの Cookie を使用してセッション情報を保持するかどうかを指定します。有効な値は、true および false です。既定値は true です。この値を false に設定すると、セッション データが reportservertempdb データベースに格納されます。 |
SessionTimeoutMinutes |
セッションの Cookie の有効期間を指定します。既定値は、3 分です。 |
PolicyLevel |
セキュリティ ポリシーの構成ファイルを指定します。有効な値は、Rspreviewpolicy.config です。詳細については、「Reporting Services セキュリティ ポリシー ファイルの使用」を参照してください。 |
CacheDataForPreview |
True に設定すると、レポート デザイナがローカル コンピュータ上のキャッシュ ファイルにデータを格納します。有効な値は、True (既定値) および False です。詳細については、「レポートのプレビュー」を参照してください。 |
Render |
プレビューのためにレポート デザイナで利用できる表示拡張機能を列挙します。プレビューに使用する表示拡張機能のセットは、レポート サーバーと一緒にインストールされた表示拡張機能と同一である必要があります。 Name は、表示拡張機能を指定します。コードで表示拡張機能を起動している場合は、この値を使用して、特定の拡張機能を呼び出します。 Type は、拡張クラスの完全修飾クラス名、およびライブラリ名をコンマで区切って指定します。 Visible は、任意のユーザー インターフェイスに名前を表示するかどうかを指定します。この値には、True (既定値) または False があります。True を指定すると、名前がユーザー インターフェイスに表示されます。 |
Data |
レポートにデータを提供するデータ ソースに接続するためにレポート デザイナで利用できるデータ処理拡張機能を列挙します。レポート デザイナで使用するデータ処理拡張機能のセットは、レポート サーバーと一緒にインストールされたデータ処理拡張機能と同一のものである場合があります。カスタム拡張機能の追加または削除を行う場合は、「データ処理拡張機能の配置」を参照してください。 Name は、データ処理拡張機能を指定します。 Type は、拡張クラスの完全修飾クラス名、およびライブラリ名をコンマで区切って指定します。 |
Designer |
レポート デザイナで使用できるクエリ ビルダが列挙されます。クエリ ビルダは、レポートで使用されるデータを取得するクエリを構築するためのユーザー インターフェイスを提供します。クエリ ビルダは、データ処理拡張機能によって異なる場合があります。既定では、Reporting Services は、製品に含まれるすべてのデータ処理拡張機能に 1 つのビジュアル データ ツール ユーザー インターフェイスを提供します。ただし、サード パーティのデータ処理拡張機能を構築または使用している場合は、他のクエリ ビルダ インターフェイスが適用されることがあります。 |