チュートリアル : データ ドリブン サブスクリプションの作成
Reporting Services が提供するデータ ドリブン サブスクリプションにより、動的なサブスクライバ データに基づいてレポートの配信をカスタマイズできます。データ ドリブン サブスクリプションには次のような用途があります。
配信するたびに宛先メンバの構成が変更される多人数受信者プールへのレポート配信。たとえば、月刊レポートを現在の全顧客に配信する場合など。
定義済みの条件に基づく特定の受信者グループへのレポート配信。たとえば、社内の上位 10 名の営業責任者に販売実績レポートを送信する場合など。
学習する内容
このチュートリアルでは、簡単な例で概念を確認しながら、データ ドリブン サブスクリプションの使用方法を学習します。
このチュートリアルは、次の 3 つのレッスンで構成されています。
レッスン 1 : サンプル サブスクライバ データベースの作成
このレッスンでは、サブスクライバ情報を格納するローカル SQL Server データベースを作成する方法を学習します。レッスン 2 : レポート データ ソースのプロパティの変更
このレッスンでは、レポート プロパティを変更し、レポートを自動実行できるようにする方法を学習します。レッスン 3 : データ ドリブン サブスクリプションの定義
このレッスンでは、データ ドリブン サブスクリプションを定義する方法を学習します。ここでは、データ ドリブン サブスクリプション ウィザードを 1 ページずつ順に実行します。
必要条件
通常、データ ドリブン サブスクリプションはレポート サーバー管理者が作成し、保守します。データ ドリブン サブスクリプションを作成するには、クエリ作成の専門知識、サブスクライバ データを持つデータ ソースに関する知識、およびレポート サーバーへの高度なアクセス権が必要です。
このチュートリアルを使用するには、システムに以下のコンポーネントがインストールされている必要があります。
SQL Server の Evaluation Edition、Developer Edition、または Enterprise Edition。データ ドリブン サブスクリプションは、SQL Server の Standard Edition、Workgroup Edition、または SQL Server Express ではサポートされていません。
レポート サーバー (ネイティブ モードで実行)。
SQL Server エージェント サービス (実行された状態)。
パラメータを含むレポート。このチュートリアルでは、サンプル レポート Employee Sales Summary を使用します。このレポートは、AdventureWorks サンプル レポートの一部です。このレポートのデータ ドリブン サブスクリプションを定義するには、データ ソースへのアクセス時に保存されている資格情報を使用するよう、レポートを構成する必要があります。
ヒント すべてのサンプル レポートをレポート サーバーにパブリッシュする場合は、Business Intelligence Development Studio からレポート サンプル ソリューション (AdventureWorks Sample Reports.sln) を配置する方法が最も簡単です。詳細については、「How to: Publish Report Samples」を参照してください。
サンプル レポートにデータを提供する AdventureWorks サンプル データベース。
サンプル レポートで、すべてのサブスクリプション タスクを管理するためのロールの割り当て。データ ドリブン サブスクリプションを定義するには、この作業が必要です。コンピュータ管理者の場合は、ローカル管理者用の既定のロール割り当てで、データ ドリブン サブスクリプションの作成に必要な権限が与えられます。詳細については、「ネイティブ モードのレポート サーバーに対する権限の許可」を参照してください。
書き込み権限のある共有フォルダ。共有フォルダはネットワーク接続経由でアクセス可能になっている必要があります。詳細については、「レポート サーバーのファイル共有の配信用に共有フォルダを作成する方法」を参照してください。
このチュートリアルの推定所要時間 : 30 分
注意 |
---|
チュートリアルを行うときは、ドキュメント ビューアのツール バーに [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンを追加することをお勧めします。詳細については、「ヘルプへの [次のトピック] ボタンと [前のトピック] ボタンの追加」を参照してください。 |