次の方法で共有


キューブとディメンションのプロパティの確認

キューブを定義した後は、その結果をキューブ デザイナで確認できます。この実習では、Analysis Services Tutorial プロジェクトのキューブの構造を確認します。

キューブ デザイナでキューブとディメンションのプロパティを確認するには

  1. キューブ デザイナを開くには、ソリューション エクスプローラの [キューブ] ノードで [Analysis Services Tutorial] キューブをダブルクリックします。

  2. キューブ デザイナで [キューブ構造] タブをクリックし、[メジャー] ペインの [Internet Sales] メジャー グループを展開して、定義されているメジャーを表示します。

    目的の場所 (順序) にドラッグすることによって、メジャーの順序を変更できます。ここで作成した順序は、クライアント アプリケーションでのこれらのメジャーの順序に反映されます。メジャー グループとその中のメジャーにはそれぞれプロパティが割り当てられます。これらのプロパティは [プロパティ] ウィンドウで編集できます。

  3. キューブ デザイナの [キューブ構造] タブの [ディメンション] ペインで、Analysis Services Tutorial キューブのキューブ ディメンションを確認してください。

    ソリューション エクスプローラに表示されているように、データベース レベルで作成したディメンションは 3 つだけですが、Analysis Services Tutorial キューブには 5 つのキューブ ディメンションがあります。データベース ディメンションよりキューブ ディメンションの方が多いのは、Date データベース ディメンションを使用して、日付関連のキューブ ディメンションを 3 つ作成したためです。これらは、ファクト テーブル内のそれぞれ異なる日付関連ファクトに基づいています。日付関連のこうしたディメンションは、多様ディメンションとも呼ばれます。日付に関連する 3 つのキューブ ディメンションにより、製品売上に関する 3 種類のファクト (製品の受注日、納品期日、出荷日) を使用してキューブを生成できます。複数のキューブ ディメンションに対して 1 つのデータベース ディメンションを繰り返し利用することにより、ディメンションの管理が容易になり、ディスク容量を節約でき、全体的な処理時間が短くなります。

  4. [キューブ構造] タブの [ディメンション] ペインで [Customer] を展開し、[Customer の編集] をクリックしてディメンション デザイナでディメンションを開きます。

    ディメンション デザイナには、[ディメンション構造][属性リレーションシップ][翻訳][ブラウザ] というタブがあります。[ディメンション構造] タブには、[属性][階層][データ ソース ビュー] の 3 つのペインがあります。ディメンションに含まれている属性は [属性] ペインに表示されます。詳細については、「ディメンション属性の定義」、「ユーザー定義階層の作成」、「属性リレーションシップの定義」を参照してください。

  5. ソリューション エクスプローラの [キューブ] ノードで [Analysis Services Tutorial] キューブを右クリックし、[ビュー デザイナ] をクリックして、キューブ デザイナに切り替えます。

  6. キューブ デザイナで、[ディメンションの使用法] タブをクリックします。

    Analysis Services Tutorial キューブのこのビューには、Internet Sales メジャー グループで使用されているキューブ ディメンションが表示されます。また、ここでは、各ディメンションと、そのディメンションが使用されているメジャー グループとのリレーションシップの種類を指定できます。

  7. [パーティション] タブをクリックします。

    キューブ ウィザードにより、1 つのパーティションがキューブに定義されています。ここでは、集計なしの MOLAP (multidimensional online analytical processing) ストレージ モードが使用されています。MOLAP では、パフォーマンスを最適化するため、すべてのリーフレベル データと集計がキューブに格納されます。集計とは、事前に計算された要約データです。質問の答えをあらかじめ用意しておくことで、クエリの応答時間が短くなります。[パーティション] タブでは、新しいパーティション、ストレージ設定、および書き戻し設定を定義できます。詳細については、「パーティション (Analysis Services - 多次元データ)」、「集計と集計デザイン」、「パーティション ストレージと集計のデザイン」を参照してください。

  8. [ブラウザ] タブをクリックします。

    Analysis Services のインスタンスにまだキューブを配置していないので、キューブは表示されません。この時点では、Analysis Services Tutorial プロジェクトのキューブは、キューブの定義でしかありません。したがって、Analysis Services のどのインスタンスにも配置できます。キューブを配置して処理するときに、定義済みオブジェクトを Analysis Services のインスタンスに作成し、基のデータ ソースのデータをオブジェクトに取り込みます。

  9. ソリューション エクスプローラで、[キューブ] ノード内にある [Analysis Services Tutorial] を右クリックし、[コードの表示] をクリックします。

    Analysis Services Tutorial キューブの XML コードが、[Analysis Services Tutorial.cube [XML]] タブに表示されます。ディメンションの配置時には、実際にはこのコードによってキューブが Analysis Services のインスタンスに作成されます。詳細については、「Analysis Services のプロジェクトで XML を表示する方法」を参照してください。

  10. XML コードのタブを閉じます。

このレッスンの次の作業

Analysis Services プロジェクトの配置