別の geography インスタンスの外部にある任意の geography インスタンスの地点のセットを表すオブジェクトを返します。
構文
.STDifference ( other_geography )
引数
- other_geography
STDifference() を呼び出したインスタンスからどの地点を削除するかを示す、別の geography インスタンスです。
戻り値の型
SQL Server の戻り値の型: geography
CLR の戻り値の型: SqlGeography
例外
このメソッドは、このインスタンスに対蹠点が含まれている場合、ArgumentException をスローします。
説明
2 つの geography インスタンスの SRID (spatial reference ID) が一致しない場合、このメソッドは常に NULL を返します。
SQL Server では、サーバー上で返される結果セットが FullGlobe インスタンスに拡張されています。SQL Server では、半球より大きい空間インスタンスをサポートしています。 結果に円弧が含まれるのは、入力インスタンスに円弧が含まれる場合のみです。このメソッドは正確ではありません。
使用例
A. 2 つの geography インスタンス間の差異を計算する
STDifference() を使用して 2 つの geography インスタンスの差分を計算する例を次に示します。
DECLARE @g geography;
DECLARE @h geography;
SET @g = geography::STGeomFromText('POLYGON((-122.358 47.653, -122.348 47.649, -122.348 47.658, -122.358 47.658, -122.358 47.653))', 4326);
SET @h = geography::STGeomFromText('LINESTRING(-122.360 47.656, -122.343 47.656)', 4326);
SELECT @g.STDifference(@h).ToString();
B. STDifference() と共に FullGlobe を使用する
FullGlobe インスタンスを使用する例を次に示します。 最初の結果は空の GeometryCollection で、2 番目の結果は Polygon インスタンスです。 STDifference() は、FullGlobe インスタンスがパラメーターのときに空の GeometryCollection を返します。 呼び出し元の geography インスタンスのすべての点が、FullGlobe インスタンスに含まれています。
DECLARE @g geography = 'POLYGON((-122.358 47.653, -122.348 47.649, -122.348 47.658, -122.358 47.658, -122.358 47.653))';
DECLARE @h geography = 'FULLGLOBE';
SELECT @g.STDifference(@h).ToString(),
@h.STDifference(@g).ToString();