次の方法で共有


SQL Server 2012 における SQL Server 機能の動作の変更

このトピックでは、以前のバージョンの SQL Server から SQL Server 2012 にアップグレードした場合に見られる動作の変更点について説明します。 動作変更によって、SQL Server 2012 の機能や操作方法が SQL Server の以前のバージョンとは異なっています。

SQL Server 2005 からアップグレードする場合は、SQL Server 2008 セクションおよび SQL Server 2008 R2 セクションのコンテンツも確認することをお勧めします。

SQL Server 2008 からアップグレードする場合は、SQL Server 2008 R2 セクションのコンテンツも確認することをお勧めします。

SQL Server 2012 での動作の変更

SQL Server マルチサブネット フェールオーバー クラスター

  • マルチサブネット フェールオーバー クラスターのインストールの場合、SQL Server Developer または SQL Server Evaluation から SQL Server Standard へのアップグレードはサポートされていません。

  • SQL Server マルチサブネット フェールオーバー クラスターは、Windows Server 2008 R2 以降でサポートされます。

詳細については、「SQL Server マルチサブネット クラスタリング (SQL Server)」を参照してください。

SQL Server フェールオーバー クラスターの SQL Server エラー検出

SQL Server 2008 R2 以前のバージョンでは、SQL Server は "SELECT @@SERVERNAME" クエリを実行して Windows フェールオーバー クラスター サービスにエラーを報告していました。 クエリが正常に実行されない場合は、フェールオーバーが発生するか、SQL Server リソースが再起動されました。

SQL Server 2012 以降では、エラー検出プロセスで "SELECT @@SERVERNAME" クエリは使用されなくなり、次の機能が提供されています。

  • 強化されたログ記録機能

  • SQL Server の主要なコンポーネントの監視

  • SQL Server のフェールオーバーまたは再起動の条件の設定

詳細については、「フェールオーバー クラスター インスタンスのフェールオーバー ポリシー」を参照してください。

注意

SQL Server 2012 フェールオーバー クラスターのインスタンスにおける既定のエラー状態レベルは、以前のバージョンの SQL Server のエラー検出動作に非常に類似していますが、 このエラー状態レベルでは、SQL Server が、以前のバージョンで検出されていた可能性があるクエリ処理エラーを検出しない場合があります。 これらのエラーを検出するには、エラー状態レベルを変更します。 詳細については、「FailureConditionLevel プロパティ設定の構成」を参照してください。

SQL Server 2008 R2 での動作の変更

Enterprise エディションの CPU 数が 8 個に変更された

SQL Server 2008 R2 Enterprise では、最大 8 個の CPU がサポートされます。 これは、SQL Server の以前のバージョンとは異なります。

プロセッサを 8 個よりも多く使用している場合は、SQL Server 2008 R2 Datacenter にアップグレードする必要があります。

SQL Server 2008 R2 Enterprise にアップグレードすると、SQL Server によって最大 8 個のプロセッサが使用されます。

詳細については、「SQL Server 2012 の各エディションがサポートする機能」を参照してください。

SQL Server 2008 での動作の変更

SQL Server Native Client

SQL Server 2008 には SQL Server Native Client 10.0 が含まれています。 SQL Server Native Client のこのバージョンと以前のバージョンでの動作の違いの詳細については、「SQL Server 2005 Native Client から SQL Server 2008 Native Client へのアプリケーションの更新」を参照してください。

関連項目

概念

旧バージョンとの互換性