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バージョン (マスター データ サービス)

マスター データ サービス では、モデル内に複数のバージョンのマスター データを作成できます。 データを検証している間はバージョンをロックし、データが検証した後にコミットすることができます。 コミットされたバージョンは、変更の監査可能なレコードを形成します。 作成される各バージョンには、モデルのすべてのメンバー、属性値、階層メンバー、階層リレーションシップ、およびコレクションが含まれます。

バージョンを使用するタイミング

バージョンは、次の場合に使用します。

  • 時間と共に変化するマスター データの監査可能なレコードを保持する場合。

  • ビジネス ルールに対してすべてのデータが正常に検証されるようにする間、ユーザーによる変更を防止する場合。

  • サブスクライブ システムによって使用されるようにモデルをロック ダウンする場合。

  • さまざまな階層をすぐに実装しないでテストする場合。

注意

新しいエンティティまたはドメイン ベースの属性を作成するなど、モデルの構造を変更すると、その変更がすべてのバージョンに適用されます。 以前のバージョンのモデルを表示すると、エンティティまたは属性は表示されますが、データは存在しません。

バージョン フラグ

バージョンがユーザーまたはサブスクライブ システムによって使用される状態になったら、バージョンを識別するためのフラグを設定できます。 このフラグは、必要に応じてバージョン間で移動できます。 フラグによって、ユーザーおよびサブスクライブ システムは使用するモデルのバージョンを識別できます。

バージョン管理のワークフロー

次のワークフローを使用して、バージョン管理を行います。

  1. 最初のバージョンは、モデルを作成して マスター データ サービス データベースに会社のマスター データを入力すると、自動的に作成されます。 ユーザーは権限に基づいて、必要に応じてこのバージョンを変更できます。

  2. モデルのバージョンをコミットする場合は、モデル管理者のみがデータを更新できるように、バージョンをロックします。 詳細については、「管理者 (Master Data Services)」を参照してください。 通知が構成されている場合、バージョンのステータスが変更されるたびに電子メール通知がモデル管理者に送信されます。 詳細については、「電子メール通知を構成する (Master Data Services)」を参照してください。

  3. ロックしたバージョンのデータにビジネス ルールを適用し、検証の問題がないか確認します。 必要に応じて、不足している情報を入力したり、問題の原因となったトランザクションを破棄したりできます。 ユーザーが変更できるように、バージョンのロックを解除することもできます。

  4. すべてのデータが検証に合格したら、バージョンをコミットし、サブスクライブ システムで使用できるようにバージョンにフラグを設定します。 コミットしたバージョンを変更することはできません。

  5. コミットしたバージョンをコピーし、ユーザーに新しいバージョンのモデルで作業できるようになったことを通知します。

順次バージョンまたは同時バージョン

モデルの順次バージョンまたは同時バージョンを作成できます。

  • 順次バージョン。バージョンをコミットするたびに、新しいコピーを作成して、バージョンに次の連続番号を付けます。 たとえば、バージョン 7 のモデルをコピーし、そのコピーにバージョン 8 という名前を付けることができます。

  • **同時バージョン。**一度に 2 つ以上のバージョンのデータで作業を行う場合は、モデルの同時バージョンを作成します。 同時バージョンは、通常の業務と並行して会社の再編や合併を行う場合に、新しいマスター データを既存の構造に適合させる方法を決める際に役立ちます。

    注意

    マスター データ サービス構成マネージャーの設定によって、すべてのバージョンをコピーできるか、またはコミットされたバージョンのみをコピーできるかが決まります。 同時バージョンを作成するには、すべてのバージョンをコピーできるように マスター データ サービス を構成する必要があります。 この設定は、System Settings テーブルでも行うことができます。 詳細については、「システム設定 (マスター データ サービス)」を参照してください。

関連タスク

タスクの説明

トピック

既存のバージョンの名前を変更する。

バージョン名を変更する (マスター データ サービス)

管理者のみがデータを編集できるようにバージョンをロックする。

バージョンをロックする (マスター データ サービス)

ユーザーがデータを編集できるようにバージョンのロックを解除する。

バージョンをロック解除する (マスター データ サービス)

すべてのデータを検証した後にバージョンをコミットする。

バージョンをコミットする (マスター データ サービス)

新しいフラグを作成してバージョンをマークする。

バージョン フラグを作成する (マスター データ サービス)

既存のバージョンのフラグ名を変更する。

バージョン フラグ名を変更する (マスター データ サービス)

既存のフラグをバージョンに割り当てる。

バージョンにフラグを割り当てる (マスター データ サービス)

既存のバージョンの新しいコピーを作成する。

バージョンをコピーする (マスター データ サービス)

既存のバージョンを削除する。

バージョンを削除する (マスター データ サービス)

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