Reporting Services のバックアップおよび復元操作
このトピックでは、インストールした Reporting Services で使用するデータ ファイルの概要と、これらのファイルをバックアップするタイミングおよび方法について説明します。 レポート サーバー データベース ファイルのバックアップ/復元プランの作成は、復旧計画の最も重要な部分です。 ただし、さらに包括的な復旧計画には、暗号化キー、カスタム アセンブリや拡張機能、構成ファイル、レポートおよびモデルのソース ファイルのバックアップなども必要になります。
バックアップ操作および復元操作は、インストールした Reporting Services の全体または一部を移動する際によく使用します。
レポート サーバー データベースだけを移動する場合は、バックアップと復元またはアタッチとデタッチを使用して、別の SQL Server インスタンスにデータベースを再配置できます。 詳細については、「別のコンピューターへのレポート サーバー データベースの移動」を参照してください。
インストールされている Reporting Services を別のコンピューターへ移動することを "移行" といいます。 インストールを移行する場合、セットアップを実行して新しいレポート サーバー インスタンスをインストールし、次にインスタンス データを移行先のコンピューターにコピーします。 Reporting Services インストールの移行の詳細については、次のトピックを参照してください。
レポート サーバー データベースのバックアップ
レポート サーバーはステートレス サーバーであるため、アプリケーション データはすべて、SQL Server データベース エンジン インスタンスで稼働している reportserver および reportservertempdb データベースに格納されます。 reportserver データベースと reportservertempdb データベースは、SQL Server データベースでサポートされているバックアップ方式のいずれかを使用してバックアップできます。 レポート サーバー データベースについては、次のような推奨事項があります。
reportserver データベースをバックアップするには、完全復旧モデルを使用します。
reportservertempdb データベースをバックアップするには、単純復旧モデルを使用します。
各データベースに対して異なるバックアップ スケジュールを設定できます。 reportservertempdb をバックアップする唯一の理由は、ハードウェア障害が発生した場合にこのデータベースの再作成を回避することです。 ハードウェア障害が発生した場合、reportservertempdb のデータを復旧する必要はありませんが、テーブル構造については復旧が必要になります。 reportservertempdb が失われた場合、レポート サーバー データベースの再作成以外にこのデータベースを復元する方法はありません。 reportservertempdb を再作成する場合、プライマリ レポート サーバー データベースと同じ名前を使用することが重要です。
SQL Server リレーショナル データベースのバックアップおよび復旧の詳細については、「SQL Server データベースのバックアップと復元」を参照してください。
重要 |
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SQL Server 2012 レポート サーバーが SharePoint モードの場合は、SharePoint 構成データベースや Reporting Services 警告データベースなど、考慮する必要があるデータベースがあります。 SharePoint モードでは、それぞれの Reporting Services サービス アプリケーションに対して 3 つのデータベースが作成されます。 その 3 つのデータベースとは、reportserver、reportservertempdb、および dataalerting です。 詳細については、「Reporting Services サービス アプリケーションのバックアップと復元」を参照してください。 |
暗号化キーのバックアップ
インストールした Reporting Services を初めて構成するときは、暗号化キーをバックアップする必要があります。 サービス アカウントの ID やコンピューターの名前を変更する際にも、そのつど暗号化キーをバックアップする必要があります。 詳細については、「Reporting Services の暗号化キーのバックアップと復元 (SSRS ネイティブ モード)」を参照してください。 SharePoint モードのレポート サーバーについては、「Reporting Services サービス アプリケーションの管理」の「キー管理」を参照してください。
構成ファイルのバックアップ
Reporting Services では、構成ファイルを使用してアプリケーション設定を格納します。 初めてサーバーを構成するときおよびカスタム拡張機能を配置した後は常に、ファイルをバックアップする必要があります。 バックアップするのは次のファイルです。
Rsreportserver.config
Rssvrpolicy.config
Rsmgrpolicy.config
Reportingservicesservice.exe.config
レポート サーバーおよびレポート マネージャーの ASP.NET アプリケーション用の Web.config
ASP.NET 用の Machine.config
データ ファイルのバックアップ
レポート デザイナーおよびモデル デザイナーで作成およびメンテナンスしているファイルをバックアップします。 これらのファイルには、レポート定義 (.rdl) ファイル、レポート モデル (.smdl) ファイル、共有データ ソース (.rds) ファイル、データ ビュー (.dv) ファイル、データ ソース (.ds) ファイル、レポート サーバー プロジェクト (.rptproj) ファイル、およびレポート ソリューション (.sln) ファイルが含まれます。
管理タスクまたは配置タスクのために作成したスクリプト ファイル (.rss) のバックアップを忘れないように注意してください。
使用しているカスタム拡張機能およびカスタム アセンブリのバックアップ コピーが存在していることを確認します。