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TOTALYTD 関数

現在のコンテキストで expression の年度累計値を評価します。

構文

TOTALYTD(<expression>,<dates>[,<filter>][,<year_end_date>])

パラメーター

パラメーター

定義

expression

スカラー値を返す式。

dates

日付を格納する列。

filter

(省略可能) 現在のコンテキストに適用されるフィルターを指定する式。

year_end_date

(省略可能) 年の最終日を定義する日付を表すリテラル文字列。 既定値は 12 月 31 日です。

戻り値

現在の年度累計の dates に対して評価された expression を表すスカラー値。

説明

注意

コンテキストが数式の結果に与える影響の詳細については、「Context」を参照してください。

dates 引数には、次のいずれかを指定できます。

  • 日付/時刻列への参照。

  • 日付/時刻値の単一列を返すテーブル式。

  • 日付/時刻値の単一列テーブルを定義するブール式。

注意

ブール式の制約の詳細については、「CALCULATE 関数」を参照してください。

注意

filter 式の制約の詳細については、「CALCULATE 関数」を参照してください。

year_end_date パラメーターは、ブックが作成されたクライアントと同じロケールの、日付の文字列リテラルです。 日付の年の部分は必要がなく、無視されます。

たとえば、次の数式は EN-US ロケール ブックで 6/30 の、(会計) year_end_date を指定します。

=TOTALYTD(SUM(InternetSales_USD[SalesAmount_USD]),DateTime[DateKey], ALL(‘DateTime’), “6/30”)

この例では、year_end_date は、"6/30"、"Jun 30"、"30 June"、または月/日に解決される任意の文字列として指定できます。 ただし、文字列が日付に解決されるようにするには (示すように) "月/日" を使用して year_end_date を指定することをお勧めします。

この DAX 関数は DirectQuery モードでは使用できません。 DirectQuery モデルの制限の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=219172 を参照してください。

次の例は、インターネット販売の "年の集計途中経過" または "年の累計" を計算するメジャーを作成する数式です。

この数式の動作を確認するには、ピボットテーブルを作成し、ピボットテーブルの [行ラベル] 領域に CalendarYear フィールド、CalendarQuarter フィールド、および MonthNumberOfYear フィールドを追加します。 次に、コード例で定義されている数式を使用して、ピボットテーブルの [値] 領域に Year-to-date Total という名前のメジャーを追加します。

コード

=TOTALYTD(SUM(InternetSales_USD[SalesAmount_USD]),DateTime[DateKey])

関連項目

参照

ALL 関数

CALCULATE 関数

DATESYTD 関数

TOTALMTD 関数

TOTALQTD 関数

その他の技術情報

サンプル データの入手