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レプリケーション前に必要なセットアップ タスクの実行方法

適用対象: System Center Configuration Manager 2007, System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3, System Center Configuration Manager 2007 SP1, System Center Configuration Manager 2007 SP2

SQL Server サイト データベースのレプリケーション処理を開始する前に、レプリケーション前の必要なセットアップ タスクを実行してください。

一部のタスクは、発行元コンピュータ (サイト データベース サーバー) とサブスクライバ コンピュータ (サイト データベース レプリカをホストする SQL Server) の両方で実行する必要があります。その他のタスクは、発行元またはサブスクライバどちらかの SQL Server コンピュータのみで実行します。

必要なサービスと接続および CLR 統合を構成するには、発行元とサブスクライバ両方の SQL Server コンピュータで、SQL Server 2005 セキュリティ構成ウィザードを実行する必要があります。

また、発行元 SQL Server コンピュータでは、文字テキスト レプリケーションの最大サイズを構成し、長い文字テキスト レプリケーションに対応する必要があります。さらに、共有ネットワーク パスを作成する必要があります。これは、サブスクライバ SQL Server コンピュータがレプリケーションの構成前にアクセスするサイト データベース情報のパブリケーション情報を格納するために使用します。

サブスクライバ SQL Server コンピュータでは、サイト データベースのレプリカ情報を格納するために空の SQL Server データベースを作成する必要があります。この情報はサイト データベース情報の発行中に、発行元コンピュータ内の共有ネットワーク パスに格納されたサイト データベース パブリケーションから取得されます。

SQL Server 設定の構成

SQL Server 2005 には、サーバーの構成に使用する直観的なグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) を搭載する SQL Server セキュリティ構成ツールが含まれています。ツールを開くと、使用目的の簡単な説明とドキュメントへのリンクが表示されます。サービスやプロトコルを構成するためのリンクとその他の機能を構成するためのリンクが含まれます。

SQL Server サイト データベースのレプリケーション処理を開始する前に、サイト データベースのレプリケーション処理に関わるすべての SQL Server で SQL Server 2005 セキュリティ構成ウィザードを実行し、必要なネットワーク通信プロトコルと SQL Server 設定を構成してください。

SQL Server 2005 セキュリティ構成ウィザードを使用して SQL Server 設定を構成するには

  1. [スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2005]、[構成ツール]、[SQL Server セキュリティ構成]の順にクリックして、SQL Server 2005 セキュリティ構成ウィザードを起動します。

  2. [サービスと接続のセキュリティ構成]を選択します。[インスタンス別に表示]タブで、[データベース エンジン]を展開し、[リモート接続]をクリックします。[ローカル接続およびリモート接続]が選択されていることを確認し、[TCP/IP のみを使用する]をクリックして、[適用]をクリックします。

    注意

    ネットワーク通信で Kerberos 認証を使用するには、TCP/IP が必要です。名前付きパイプ通信は Configuration Manager 2007 サイト データベースの操作では必要ありません。Kerberos 認証の問題をトラブルシューティングするときにのみ使用されます。

  3. [SQL Server エージェント]をクリックし、[スタートアップの種類]リストで[自動]をクリックし、[開始]をクリックして SQL Server エージェント サービスを開始し、[OK]をクリックします。

    注意

    サイト データベースのレプリケーション操作をスケジュール設定するには、SQL Server エージェント サービスが実行されている必要があります。

  4. [機能のセキュリティ構成]をクリックします。[インスタンス別に表示]タブで、[データベース エンジン]を展開し、[CLR 統合]をクリックします。[CLR 統合を有効にする]を選択します。

    注意

    この手順は、必要な構成管理機能をサポートするために必要です。共通言語ランタイム (CLR) 統合オプションを有効にしないと、クライアントは割り当てられている必要な構成基準をダウンロードできなくなり、その結果、現在の対応ステータスを送信できなくなります。

  5. SQL Server 2005 セキュリティ構成ウィザードを閉じます。

発行元 SQL Server コンピュータを構成し長い文字テキスト データをレプリケートする

SQL Server レプリケーションを使用して、プライマリ サイト データベース サーバーからレプリケートされたサイト データベースにデータを送信する場合、レプリケートされる一部のデータの長さが、SQL Server の既定の最長サイズである 64 KB を超える場合があります。具体的には、一部のソフトウェアの更新割り当てデータが切り捨てられたり、まったくレプリケートされなかったりする場合があります。

SQL Server レプリケーションで、必要な Configuration Manager 2007 データを正常にレプリケートするには、発行元 SQL Server で次の SQL コマンドを実行し、レプリケートされるデータのサイズを許可される最大サイズに設定します。

SQL Server で長い文字テキスト データのレプリケートを有効にするには

  1. サイト データベースをホストする SQL Server に接続した SQL Server 2005 の[SQL Server Management Studio]コンソールで、[データベース]を展開し、サイト データベース名を右クリックして、[新しいクエリ]をクリックします。

  2. クエリ結果ウィンドウに次のコマンドを入力します。

    EXEC sp_configure ‘max text repl size’, 2147483647

  3. [実行]をクリックします。

  4. クエリ結果ウィンドウで、前のコマンドを削除し、次のコマンドを入力します。

    RECONFIGURE WITH OVERRIDE

  5. [実行]をクリックして、再構成を開始します。

  6. メッセージ ウィンドウで、最大テキスト レプリケーション サイズが変更されたことを確認します。

サイト データベース レプリカをホストする SQL Server データベースを作成する

サイト データベース レプリカをホストするには、空の SQL Server データベースを作成する必要があります。サイト データベース レプリカをホストするデータベースを作成するときに、サイト データベースと、サイト データベース レプリカをホストするために新たに作成したデータベースとのデータベース照合順序が同じであることを確認します。

サイト データベース レプリカをホストする SQL Server データベースを作成するには

  1. サイト データベース レプリカをホストする SQL Server に接続した SQL Server 2005 の[SQL Server Management Studio]コンソールで、[データベース]を右クリックして、[新しいデータベース]をクリックします。

  2. [新しいデータベース]ダイアログ ボックスの[全般]ページにある[データベース名]フィールドに、レプリケートされたサイト データベースの名前を入力します。

    注意

    サイト データベース レプリカをホストするデータベースには任意の名前を付けることができますが、一般的には、レプリケート元のサイト データベースの名前に _REP を加えた名前を付けます。これにより、管理者はレプリケートされたデータベースを容易に識別でき、このレプリカがどの Configuration Manager 2007 サイト データベースをレプリケートしたものであるかも判断できます。たとえば、SMS_XYZ という名前のサイト データベースのレプリカは SMS_XYZ_REP という名前にします。

  3. [OK]をクリックして、[新しいデータベース]ダイアログ ボックスを閉じます。

参照:

タスク

SQL Server の発行元コンピュータの構成方法

その他のリソース

SQL Server サイト データベースのレプリケーションの構成方法