ソフトウェアの更新の更新リストについて

[アーティクル]
12/19/2014

適用対象: System Center Configuration Manager 2007, System Center Configuration Manager 2007 R2, System Center Configuration Manager 2007 R3, System Center Configuration Manager 2007 SP1, System Center Configuration Manager 2007 SP2

Configuration Manager 2007 の更新リストには、ソフトウェアの更新がまとめて表示されます。更新リストの使用は、ソフトウェアの更新を展開および監視するときに多くの利点を得られるため、推薦するソフトウェアの更新ワークフローの一部となっています。更新リストは、［System Center Configuration Manager］/［サイトデータベース］/［コンピュータの管理］/［ソフトウェアの更新］/［更新リスト］に表示されます。各更新リストに含まれているソフトウェアの更新は、［更新リスト］コンソールツリーノードで更新リストを選択すると表示されます。詳細については、「更新リストのホームページ」を参照してください。

次の各セクションでは、更新リストの使用や、委任された管理での更新リストの使用方法について説明します。また、ソフトウェアの更新の展開に更新リストを使用することで、ソフトウェアの更新の対応状態を取得するのに便利なレポートが得られる点についても説明します。

更新リストの作成

更新リストを作成するには、1 つ以上のソフトウェアの更新を選択し、［更新リスト］アクションを開始して、更新リストウィザードを開きます。更新リストを作成するには、構成項目クラスに対する作成の権利が必要です。更新リスト作成の詳細な手順については、「更新リストの作成方法」を参照してください。

更新リストへのソフトウェアの更新の追加

ソフトウェアの更新を更新リストに追加するには、更新リストウィザードを使用します。ソフトウェアの更新は Configuration Manager コンソールで選択し、［更新リスト］アクションを使用してウィザードを開きます。ソフトウェアの更新を既存の更新リストに追加したり、新しい更新リストを作成したりできます。ソフトウェアの更新を更新リストに追加するには、構成項目クラスに対する変更の権利が必要です。ソフトウェアの更新を更新リストに追加する場合の詳細については、「更新リストにソフトウェアの更新を追加する方法」を参照してください。

委任された管理

更新リストを使用することで、ソフトウェアの更新の承認や展開の管理を委任できるようになります。たとえば、セントラルサイトの管理者が、展開が必要なソフトウェアの更新を選択し、更新リストに追加します。子サイトの管理者は、オブジェクトに対する限定的な権利を持っていて、更新リストを使用することができ、更新リストに含まれている更新を適切なコレクションに展開できます。

更新リスト、展開テンプレート、およびコレクションが作成されている場合、またソフトウェアの更新が展開パッケージにダウンロードされている場合に、子サイトの管理者に最低限必要なオブジェクトクラスの権利を次の表に示します。

ConfigMgr オブジェクト	読み取り	配布	作成	提供
［コレクション］	*			*
［構成項目］	*	*
展開	*		*
展開パッケージ	*	*
展開テンプレート	*
［サイト］	*

展開のサンプルシナリオ

セントラルサイトの Configuration Manager 管理者は、段階的な展開シナリオにおいて、ソフトウェアの更新を毎月見直します。この管理者は、自分が行うことが多い展開シナリオ用に作成した展開テンプレートをいくつか用意しています。そして、ソフトウェアの更新を更新リストに追加し、更新リストウィザードの一部として更新にダウンロードすることを選択します。次に、子サイト管理者用のユーザーグループを作成し、上の表の権利を与え、子サイト管理者を追加します。そして、子サイトの Configuration Manager 管理者に対し、所定の展開テンプレートを使用して、各自のサイトのすべてのクライアントコンピュータに更新リストを展開するよう指示します。

子サイトの管理者は、［展開テンプレート］コンソールツリーノード、［更新リスト］コンソールツリーノードの順に展開し、適切な更新リストを該当する展開テンプレートにドラッグします。そして、適切なターゲットコレクションを選択し、展開スケジュールを指定して、NAP 評価を有効にするかどうかを指定します。

更新リストを使用したソフトウェアの更新の展開

更新リストは、ソフトウェアの更新の展開ウィザードを開くために使用されます。このウィザードで、更新リストに含まれている更新用のソフトウェアの更新の展開を作成します。この方法では、ソフトウェアの更新の同じ組み合わせに対して複数の展開を簡単に作成でき、展開を作成するたびに手動で更新を選択する必要がありません。更新リストは、ソフトウェアの更新を既存の展開に追加するためにも使用できます。

次の操作により、ソフトウェアの更新の展開ウィザードが開き、更新リストに含まれているソフトウェアの更新の新しい展開を作成できます。

更新リストを右クリックし、［ソフトウェアの更新の展開］をクリックする。
更新リストを既存の展開テンプレートにドラッグする。

次の方法では、ソフトウェアの更新の展開ウィザードが開き、更新リストに含まれているソフトウェアの更新を既存の展開に追加できます。

更新リストを既存の展開にドラッグする。

更新リストを使用した展開状態の追跡

展開に含まれているソフトウェアの更新の対応状態の追跡は、Configuration Manager 管理者の重要な仕事の 1 つです。更新リストを使用しないで展開を作成すると、複数の展開を使用して展開された同じソフトウェアの更新の組み合わせに関して、全体的な対応状態が非常に把握しづらくなります。展開の作成に更新リストを使用すると、「対応 1 - 全体的な更新一覧」レポートを実行して、更新リストに含まれている所定のソフトウェアの更新の組み合わせについて、全体的な対応状況を取得できます。また、「対応 3 - 更新一覧 (更新ごと)」レポートを実行することで、更新リストに含まれているソフトウェアの更新の一覧と各更新の全体的な対応状況を取得できます。これらのレポートの存在が、ソフトウェアの更新に関する通常の管理者ワークフローで更新リストを使用する 1 つの理由になっています。

参照:

その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメントチームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.

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