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クライアント コンピュータからの電源管理情報を確認する方法

適用対象: System Center Configuration Manager 2007 R3

Configuration Manager 2007 R3 の電源管理は、サイトのクライアント コンピュータが収集する電源管理情報を確認するのに役立つ多くのレポートを提供します。これらのレポートは、電源管理の戦略を計画したり、電源プランを適用した後でコンピュータにより収集された電源に関する情報を監視したり、電源管理機能の問題のトラブルシューティングを行うために使用できます。

これらのレポートのデータは、組織内のコンピュータに最適な電源設定を判断するのに役立ちます。また、コンピュータのコレクションに電源プランを適用した効果を監視するのにこれらのレポートを使用することもできます。

レポートを使用するには、まず「電源管理のレポートの構成方法」の手順に従ってレポートを構成する必要があります。

注意

コンピュータの既存の電力消費、電力コスト、および環境影響量を評価した後でコレクションのメンバシップが変更された場合、この変更によって、コレクションに電源プランを適用した後の結果データの比較に影響が出ることがあります。たとえば、電源プランを適用した後でコレクションに含まれるコンピュータの数が増えると、電力消費量、コスト、および環境影響量の結果も増加することがあります。

重要

Configuration Manager 2007 R3 の電源管理は、サイトのハードウェア インベントリにより収集されたデータを使用します。できる限り正確な結果を得るには、サイト内のすべてのコンピュータでハードウェア インベントリ サイクルが完了するのを待ってから、これらのレポートを使用してください。

電源管理レポートを実行する方法については、「電源管理のレポートの実行方法」を参照してください。電源管理を使用する推奨ワークフローの詳細については、「電源管理の管理者チェックリスト」を参照してください。

注意

このトピックの情報は、Configuration Manager 2007 R3 のみに適用されます。

以下の手順では、Configuration Manager 2007 R3 の電源管理で提供されるレポートの使用方法を説明します。

監視、計画、および対応評価段階

このセクションのレポートは、サイト内にあるクライアント コンピュータから得られた電源管理情報を確認するのに役立ちます。この情報を使用して、電源管理の戦略を計画することができます。また、これらのレポートの多くは、電源プランの適用後にその効果を監視するためにも使用できます。

コンピュータ、モニタ、およびユーザーの操作を表示するには

  1. [コンピュータ電源動作状況] レポートを実行します。このレポートには、指定したコレクションで発生したモニタ動作、コンピュータ動作、およびユーザー操作を指定した期間にわたって示すグラフが表示されます。

  2. [開始日] ドロップダウン リストから、このレポートの開始日を選択します。

  3. [終了日] ドロップダウン リストから、このレポートの終了日を選択します。

  4. [コレクション名] ドロップダウン リストから、このレポートに使用するコレクションを選択します。

  5. [デバイスの種類] ドロップダウン リストから、このレポートを作成するコンピュータの種類を選択します。有効な値は次のとおりです。

    • [すべて] – デスクトップ コンピュータとポータブル コンピュータの両方をレポートの対象にします。

    • [デスクトップ] - デスクトップ コンピュータのみをレポートの対象にします。

    • [ラップトップ] - ポータブル コンピュータのみをレポートの対象にします。

  6. [レポートの表示] をクリックします。

  7. このレポートの詳細については、「電源管理のコンピュータ電源動作状況レポートについて」を参照してください、

コンピュータが使用した電力量を表示するには

  1. [電力消費量] レポートを実行します。このレポートには、指定したコレクションに含まれるコンピュータの合計電力消費量が、指定した期間にわたって kWh 単位で表示されます。

  2. [開始日] ドロップダウン リストから、このレポートの開始日を選択します。

  3. [終了日] ドロップダウン リストから、このレポートの終了日を選択します。

  4. [コレクション名] ドロップダウン リストから、このレポートに使用するコレクションを選択します。

  5. [デバイスの種類] ドロップダウン リストから、このレポートを作成するコンピュータの種類を選択します。有効な値は次のとおりです。

    • [すべて] – デスクトップ コンピュータとポータブル コンピュータの両方をレポートの対象にします。

    • [デスクトップ] - デスクトップ コンピュータのみをレポートの対象にします。

    • [ラップトップ] - ポータブル コンピュータのみをレポートの対象にします。

  6. このレポートのオプションのパラメータを指定します。オプションのパラメータの一覧については、「電源管理の」を参照してください。

  7. [レポートの表示] をクリックします。

  8. このレポートの詳細については、「電源管理の」を参照してください、

コンピュータにより削減された二酸化炭素排出量を表示するには

  1. [電力消費の環境影響量] レポートを実行します。このレポートには、指定したコレクションで削減された CO2 排出量を指定した期間にわたって示すグラフが表示されます。電力消費の環境影響量レポートは、コンピュータまたはモニタの電源がオフになっていた間に削減された CO2 の量をトン単位で計算します。使用していないコンピュータをオフにする電源プランを適用することで、CO2 の削減効果を高めることができます。

  2. [開始日] ドロップダウン リストから、このレポートの開始日を選択します。

  3. [終了日] ドロップダウン リストから、このレポートの終了日を選択します。

  4. [コレクション名] ドロップダウン リストから、このレポートに使用するコレクションを選択します。

  5. [デバイスの種類] ドロップダウン リストから、このレポートを作成するコンピュータの種類を選択します。有効な値は次のとおりです。

    • [すべて] – デスクトップ コンピュータとポータブル コンピュータの両方をレポートの対象にします。

    • [デスクトップ] - デスクトップ コンピュータのみをレポートの対象にします。

    • [ラップトップ] - ポータブル コンピュータのみをレポートの対象にします。

  6. このレポートのオプションのパラメータを指定します。オプションのパラメータのリストは、「電源管理の電力消費の環境影響量レポートについて」を参照してください。

  7. [レポートの表示] をクリックします。

  8. このレポートの詳細については、「電源管理の電力消費の環境影響量レポートについて」を参照してください、

コンピュータの電力コストを表示するには

  1. [電力コスト] レポートを実行します。このレポートには、指定したコンピュータ コレクションの合計電力消費コストが指定した期間にわたって表示されます。

  2. [開始日] ドロップダウン リストから、このレポートの開始日を選択します。

  3. [終了日] ドロップダウン リストから、このレポートの終了日を選択します。

  4. [kWh あたりのコスト] フィールドに、このレポートで使用する 1 kWh あたりの電力コストを指定します。

  5. [コレクション名] ドロップダウン リストから、このレポートに使用するコレクションを選択します。

  6. [デバイスの種類] ドロップダウン リストから、このレポートを作成するコンピュータの種類を選択します。有効な値は次のとおりです。

    • [すべて] – デスクトップ コンピュータとポータブル コンピュータの両方をレポートの対象にします。

    • [デスクトップ] - デスクトップ コンピュータのみをレポートの対象にします。

    • [ラップトップ] - ポータブル コンピュータのみをレポートの対象にします。

  7. このレポートのオプションのパラメータを指定します。オプションのパラメータのリストは、「電源管理の電力コスト レポートについて」を参照してください。

  8. [レポートの表示] をクリックします。

  9. このレポートの詳細については、「電源管理の電力コスト レポートについて」を参照してください、

コンピュータの電力管理機能を表示するには

  1. [電源機能] レポートを実行します。このレポートには、指定のコレクションに含まれるコンピュータのハードウェアの電源管理機能が表示されます。次の機能が表示されます。

    • [スリープ対応] - そのように構成されている場合、コンピュータがスリープ状態に入ることができるかどうかを示します。

    • [休止対応] - そのように構成されている場合、コンピュータが休止状態に入ることができるかどうかを示します。

    • [スリープ状態からの復帰に対応] - そのように構成されている場合、コンピュータがスリープ状態から復帰することができるかどうかを示します。

    • [休止状態からの復帰に対応] - そのように構成されている場合、コンピュータが休止状態から復帰することができるかどうかを示します。

  2. [コレクション名] ドロップダウン リストから、このレポートに使用するコレクションを選択します。

  3. [レポートの表示] をクリックします。

  4. このレポートの詳細については、「電源管理の電源機能レポートについて」を参照してください、

コンピュータにより使用されている電源設定を表示するには

  1. [電源設定] レポートを実行します。このレポートには、指定のコレクションに含まれるコンピュータによって使用されている、すべての電源設定のリストが表示されます。各電源設定につき可能な電源モード、値、および単位に加えて、これらの値を使用しているコンピュータの台数が表示されます。この数値をクリックすると、これらの値を使用する各コンピュータの一覧が表示された [電源設定の詳細] レポートが表示されます。

  2. [コレクション名] ドロップダウン リストから、このレポートに使用するコレクションを選択します。

  3. [レポートの表示] をクリックします。

  4. このレポートの詳細については、「電源管理の電源設定レポートについて」を参照してください、

トラブルシューティング

このセクションのレポートは、Configuration Manager 2007 R3 の電源管理を使用している場合に問題をトラブルシューティングするのに役立ちます。

コンピュータがスリープまたは休止状態にならない場合の原因を表示する方法

  1. [電源無休レポート] を実行します。このレポートには、コンピュータがスリープ状態や休止状態にならない場合のよくある原因のリストと、指定の期間中にこれらの各原因に該当したコンピュータの数が表示されます。

  2. [コレクション名] ドロップダウン リストから、このレポートに使用するコレクションを選択します。

  3. [報告間隔 (日数)] フィールドで、レポートを作成する日数を指定します。既定値は "7" 日間です。

  4. [レポートの表示] をクリックします。

  5. このレポートの詳細については、「電源管理の電源無休レポートについて」を参照してください、

複数の電源プランが適用されているコンピュータを見つける方法

  1. [複数の電源プランを持つコンピュータ電源] レポートを実行します。このレポートには、複数の電源プランが適用されているコンピュータのリストが表示されます。電源設定が競合する可能性のある各コンピュータにつき、コンピュータ名とそのコンピュータが所属する各コレクションに適用されている電源プランが表示されます。

  2. [コレクション名] ドロップダウン リストから、このレポートに使用するコレクションを選択します。

  3. [レポートの表示] をクリックします。

  4. このレポートの詳細については、「電源管理の複数の電源プランを持つコンピュータ電源レポートについて」を参照してください、

参照:

タスク

電源管理のレポートの構成方法
電源管理のレポートの実行方法

概念

電源管理の管理者チェックリスト

その他のリソース

Configuration Manager 2007 R3 の電源管理
電源管理のトラブルシューティング

その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメント チームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.