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電源管理の管理者チェックリスト

適用対象: System Center Configuration Manager 2007 R3

この管理者ワークフローでは、組織で Configuration Manager 2007 R3 の電源管理を使用する際に推奨される手順を説明します。

注意

このトピックの情報は、Configuration Manager 2007 R3 のみに適用されます。

準備

次の手順に従って、サイトで電源管理を使用するための準備を行います。

タスク 詳細

既存の Configuration Manager 2007 クライアントを調査します。

クライアント修正プログラムを使ってクライアントをアップグレードする前に、そのクライアントに Configuration Manager 2007 SP2 がインストールされている必要があります。

階層内のサイト サーバーに、修正プログラム KB977384 と Configuration Manager 2007 R3 をインストールします。

階層内にある各プライマリ サイトを、修正プログラムと Configuration Manager 2007 R3 でアップグレードします。このとき最上位のサイトから開始し、下位のサイトへ向けて順次アップグレードします。これが完了したら、セカンダリ サイト サーバーをすべてアップグレードします。修正プログラムは、Microsoft サポートの Web サイトから入手できます。

重要

SMS プロバイダをリモート コンピュータで実行している場合は、このコンピュータも修正プログラムを使ってアップグレードします。

修正プログラム KB977384 と Configuration Manager 2007 R3 を、Configuration Manager コンソールを実行しているコンピュータにインストールします。

Configuration Manager コンソールを実行している各コンピュータを、この修正プログラムと Configuration Manager 2007 R3 でアップグレードします。Configuration Manager コンソールのアップグレードを行わないと、Configuration Manager 2007 R3 の新しい機能を一切使用できません。

組織内のコンピュータにクライアント修正プログラムをインストールするには、ソフトウェアの配布を使用します。

電源管理のための Configuration Manager 2007 クライアントのアップグレード方法」を参照してください。

アップグレード処理を監視し、展開の問題が発生した場合は解決します。

Configuration Manager 2007 インベントリを使用して、どのコンピュータでアップグレードが適用済みかを監視できます。詳細については、「Configuration Manager のインベントリ」を参照してください。

電源管理の構成

次の手順に従って、クライアント コンピュータからの電源管理情報を収集するためにサイトを構成します。

重要

クライアント コンピュータの電源データを収集して分析するまでは、サイト内のコンピュータに電源プランを適用しないでください。既存の設定について調査を行わずに新しい電源管理設定を適用すると、電力消費量が増える結果になる可能性があります。

タスク 詳細

Configuration Manager 2007 R3 ドキュメント ライブラリで電源管理の概念を確認します。

電源管理の概要」を参照してください。

Configuration Manager 2007 R3 ドキュメント ライブラリで電源管理の前提条件を確認します。

電源管理の前提条件」を参照してください。

電源管理の推奨運用方法を確認します。

推奨する Configuration Manager 2007 R3 の電源管理の運用方法」を参照してください。

電源管理に使用する次のコレクションを構成します。

  • 基準データの報告用コレクション

  • 電源管理から除外するコンピュータのコレクション

  • 電源管理が不可能なコンピュータのコレクション

  • 電源プランを適用するコンピュータのコレクション

  • Windows Server を実行しているコンピュータのコレクション

これらのコレクションは、サイト内のコンピュータの電源設定を管理するのに役立ちます。複数のコレクションを作成し、コレクションごとに異なる電源プランを適用できます。

電源管理クライアント エージェントを有効にします。

これにより、コンピュータが電源管理情報を収集し、Configuration Manager 2007 サイトに送信し始めます。詳細については、「電源管理クライアント エージェントを有効または無効にする方法」を参照してください。

クライアント コンピュータから電源管理情報を収集します。

クライアントからの電源管理データは Configuration Manager 2007 ハードウェア インベントリを介して報告されます。構成されているハードウェア インベントリのスケジュールによっては、すべてのコンピュータからインベントリを取得するまでに時間がかかる場合があります。

電源管理レポートをサイトにインポートします。

電源管理のレポートの構成方法」を参照してください。

監視および計画段階

次の手順に従って、サイト内のクライアントからの電源管理情報を確認します。この情報を使用して、電源管理の戦略を計画することができます。

タスク 詳細

[コンピュータ電源動作状況] レポートを実行します。

[コンピュータ電源動作状況] レポートには、指定したコレクションのモニタ、コンピュータ、およびユーザー操作を指定した期間にわたって示すグラフが表示されます。このレポートは、指定のコレクション内にあるコンピュータのスリープ機能とウェイクアップ機能を報告する [コンピュータ電源動作状況の詳細] レポートにリンクされています。詳細については、「電源管理のコンピュータ電源動作状況レポートについて」と「電源管理のコンピュータ電源動作状況の詳細レポートについて」を参照してください。

[電力消費量] レポートまたは [日別電力消費量] レポートを実行します。

[電力消費量] レポートと [日別電力消費量] レポートには、指定したコレクションの合計月間電力消費量が、指定した期間にわたって 1 時間あたりのキロワット (kWh) 単位で表示されます。詳細については、「電源管理の」と「電源管理の」を参照してください。

[電力消費の環境影響量] レポートまたは [電力消費の日別環境影響量] レポートを実行します。

[電力消費の環境影響量] レポートと [電力消費の日別環境影響量] レポートには、指定した期間にわたり指定のコンピュータ コレクションによって削減された二酸化炭素 (CO2) 排出量を示すグラフが表示されます。詳細については、「電源管理の電力消費の環境影響量レポートについて」と「電源管理の電力消費の日別環境影響量レポートについて」を参照してください。

[電力コスト] レポートまたは [日別電力コスト] レポートを実行します。

[電力コスト] レポートと [日別電力コスト] レポートには、指定した期間にわたる合計電力消費コストが表示されます。詳細については、「電源管理の電力コスト レポートについて」と「電源管理の日別電力コスト レポートについて」を参照してください。

[電源機能] レポートを実行します。

[電源機能] レポートには、指定のコレクションに含まれるコンピュータの電源管理機能が表示されます。詳細については、「電源管理の電源機能レポートについて」を参照してください。

[電源設定] レポートを実行します。

[電源設定] レポートには、指定のコレクションに含まれるコンピュータによって現在使用されている、すべての電源設定のリストが表示されます。詳細については、「電源管理の電源設定レポートについて」を参照してください。

必要に応じてコンピュータのコレクションを電源管理から除外します。

電源管理からコンピュータを除外する方法」を参照してください。

重要

監視および計画段階で実行した電源管理レポートの情報は必ず保管しておきます。このデータを実施段階および対応評価段階で生成された電源管理情報と比較して、サイト内のコンピュータに電源プランを適用した後の電力使用状況、電力コスト、および環境影響の削減量を評価することができます。

実施段階

次の手順に従って、電源プランを作成してサイト内のコンピュータに適用します。

タスク 詳細

組織内のコンピュータのコレクションに適用する既存の電源プランを選択するか、新しい電源プランを作成します。

指定したコレクションへの電源プランの適用方法」を参照してください。

電源プランをコンピュータに適用します。

指定したコレクションへの電源プランの適用方法」を参照してください。

対応評価段階

次の手順に従って、コンピュータに適用した電源プランの効果を評価します。

タスク 詳細

[コンピュータ電源動作状況] レポートを実行します。

[コンピュータ電源動作状況] レポートには、指定したコレクションのモニタ、コンピュータ、およびユーザー操作を指定した期間にわたって示すグラフが表示されます。このレポートは、指定のコレクション内にあるコンピュータのスリープ機能とウェイクアップ機能を報告する [コンピュータ電源動作状況の詳細] レポートにリンクされています。詳細については、「電源管理のコンピュータ電源動作状況レポートについて」と「電源管理のコンピュータ電源動作状況の詳細レポートについて」を参照してください。

[電力消費量] レポートまたは [日別電力消費量] レポートを実行します。

[電力消費量] レポートと [日別電力消費量] レポートには、指定したコレクションの合計月次電力消費量が、指定した期間にわたって kWh 単位で表示されます。詳細については、「電源管理の」と「電源管理の」を参照してください。

[電力消費の環境影響量] レポートまたは [電力消費の日別環境影響量] レポートを実行します。

[電力消費の環境影響量] レポートと [電力消費の日別環境影響量] レポートには、指定した期間にわたり指定のコンピュータ コレクションによって削減された二酸化炭素 (CO2) 排出量を示すグラフが表示されます。詳細については、「電源管理の電力消費の環境影響量レポートについて」と「電源管理の電力消費の日別環境影響量レポートについて」を参照してください。

[電力コスト] レポートまたは [日別電力コスト] レポートを実行します。

[電力コスト] レポートと [日別電力コスト] レポートには、指定した期間にわたる合計電力消費コストが表示されます。詳細については、「電源管理の電力コスト レポートについて」と「電源管理の日別電力コスト レポートについて」を参照してください。

トラブルシューティング

次の手順は、Configuration Manager 2007 R3 の電源管理機能で発生した問題のトラブルシューティングに役立ちます。

タスク 詳細

サイト内のコンピュータがスリープ状態や休止状態にならない場合、[電源無休レポート] を実行し、考えられる原因を確認します。

[電源無休レポート] には、コンピュータがスリープ状態や休止状態にならない場合のよくある原因のリストと、指定の期間中にこれら各原因が該当したコンピュータの数が表示されます。詳細については、「電源管理の電源無休レポートについて」を参照してください。

1 台のコンピュータに複数の電源プランが適用されている場合、その中で最も制限の緩い電源プランが使用されます。複数の電源プランが適用されているコンピュータを特定するには、[複数の電源プランを持つコンピュータ電源] レポートを実行します。

電源管理の複数の電源プランを持つコンピュータ電源レポートについて」を参照してください。

さらに詳しい情報については、トラブルシューティングのセクションを参照してください。

電源管理のトラブルシューティング」を参照してください。

参照:

タスク

電源管理クライアント エージェントを有効または無効にする方法
指定したコレクションへの電源プランの適用方法
電源管理のレポートの実行方法

概念

電源管理の概要
電源管理の前提条件
推奨する Configuration Manager 2007 R3 の電源管理の運用方法

その他のリソース

Configuration Manager 2007 R3 の電源管理

その他の情報については、「Configuration Manager 2007 Information and Support」 (Configuration Manager 2007 の情報とサポート) を参照してください。
ドキュメント チームに連絡するには、次のアドレスに電子メールを送信してください。 SMSdocs@microsoft.com.