Operations Manager のハートビートの仕組み

 

発行: 2016年3月

適用対象: System Center 2012 R2 Operations Manager,System Center 2012 - Operations Manager,System Center 2012 SP1 - Operations Manager

System Center 2012 – Operations Manager は、ハートビート を使用して、エージェントとエージェントのプライマリ管理サーバー間の通信チャネルを監視します。 ハートビートは、ポート 5723 (UDP) を利用し、エージェントから管理サーバーに定期的に送信されるデータのパケットです。既定では、60 秒おきに送信されます。

エージェントがハートビートの送信を 4 回失敗すると、[ヘルス サービスのハートビート エラー] アラートが生成され、管理サーバーは ping を使用してコンピューターと通信しようとします。 コンピューターが ping に応答しない場合は、[コンピューターに接続できませんでした] アラートが生成されます。 次に、このプロセスの図を示します。

ハートビート プロセスの図

両方のアラートが表示される場合、管理サーバーがコンピューターに接続できないことを意味します。 ハートビート エラーのアラートのみが表示される場合は、コンピューターとは通信できるが、エージェントに問題があることを意味します。 これらのアラートは両方とも、ハートビートが再開した時点で自動的に閉じます。

[!メモ]

既定では、クライアント オペレーティング システムのハートビート失敗と ping 応答のアラートは無効になっています。 クライアント オペレーティング システムのアラートを受信するには、[Windows クライアント オペレーティング システム] クラスの [ヘルス サービスのハートビート エラー] モニターと [コンピューターが到達不可能] モニターを上書きし、[アラートの生成] パラメーターを [真] に設定します。

エージェントで管理されているコンピューターのヘルス状態は、[ヘルス サービスのハートビート エラー] が生成されると "重大" (赤) に変わります。 ヘルス状態の詳細を表示するには、[アクティブなアラート] のコンピューターをクリックし、[開く] をポイント、[ヘルス エクスプローラー] をクリックします。 [可用性] ノードが展開され、重要なアイテムが表示されます。[ヘルス サービスのハートビート エラー] をクリックし、[状態変更イベント] タブをクリックします。 状態の変更一覧が、イベントの発生日時付きで表示されます。 イベントを選択すると、[詳細] ウィンドウに情報が表示されます。 ハートビートが再開すると、ヘルス状態が正常な状態 (緑) に変わります。

[設定][管理] ワークスペースで、次の図のように、すべてのエージェントのハートビート間隔とすべての管理サーバーのハートビート失敗回数を変更できます。

[管理] ワークスペース、ハートビートの設定

個々のエージェントのグローバル ハートビート間隔と個々の管理サーバーのハートビート失敗回数を上書きすることもできます。その場合、[管理] ワークスペースの [エージェントで管理] または [管理サーバー] でコンピューターのプロパティを開きます。 たとえば、ネットワーク接続が遅いコンピューターのハートビート間隔を増やすことができます。

参照

ハートビートアラートの解決
アラート生成の仕組み
アクティブなアラートの表示
アラートの詳細の表示
アラート、ルールおよびモニターのプロパティの調査
アラートを閉じた場合の影響
モニターで生成されたアラートを閉じる方法
ヘルスをリセットする方法
問題が発生しているコンピューターの特定
ヘルス エクスプローラーを使用して問題を調査する
イベント ビューを使用して問題を調査する
アラート ストームの調査
すべてのルールとモニターの [エージェントに管理されたコンピューターで実行しているを表示する方法
How to Set Alert Resolution States (アラートの解決状態を設定する方法)
How to Configure Automatic Alert Resolution (アラートの自動解決を構成する方法)
.NET アプリケーションでのアラートの表示と調査 (サーバー側のパースペクティブ)
診断タスクと復元タスク