AVIcode 5.7 カスタマー向けの注記
適用対象: System Center 2012 R2 Operations Manager,System Center 2012 - Operations Manager,System Center 2012 SP1 - Operations Manager
System Center 2012 – Operations Manager には、アプリケーション監視が含まれています。AVIcode 5.7 では、Operations Manager に並行して個別のインフラストラクチャの展開が必要となる点が主な違いです。 これらのインフラストラクチャが統合されたことで、特別にインストールを行う必要はなくなりました。
[!メモ]
2012 年 4 月 17 日に System Center 2012 の一般提供が開始されたため、AVIcode 5.7 は Microsoft の子会社 AVIcode からスタンドアロン製品として提供されなくなります。AVIcode 5.7 の提供開始後 12 か月間は、System Center 2012 サポートを引き続き利用できます。 顧客が異なるサポート条件の既存のサポート契約を既に利用している場合は、期限が切れるまでその契約が有効となります。AVIcode 5.7 のサポート期間が終了した時点で、Microsoft の子会社 AVIcode から、AVIcode 5.7 の新しい更新プログラムや修正プログラムは提供されなくなるため、System Center 2012 に移行することが推奨されます。その場合のサポートについては、「マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシーに関する FAQ」で説明されています。
アプリケーションの監視に AVIcode 5.7 を実行していて、Operations Manager をインストールした場合は、アップグレードされたのは AVIcode 5.7 だけなので、Operations Manager エージェントがインストールされているサーバーは今までと同様に動作します。 .NET アプリケーション パフォーマンス監視の構成は、AVIcode 5.7 エージェントには配布されないため影響しません。AVIcode 5.7 で監視されているレガシー アプリケーション (IIS6, .NET サービス、SharePoint 2007 など) がある場合は、引き続き AVIcode 5.7 で監視できます。AVIcode 5.7 がインストールされていない新しいサーバーや、既に削除されたサーバーで、.NET アプリケーション パフォーマンス監視の使用を開始することができます。
AVIcode 5.7 監視から .NET アプリケーション パフォーマンス監視への変換
AVIcode 5.7 はレガシー製品であるため、ごく限られた更新プログラムのみが提供されます。 今後開発されるテクノロジーは Operations Manager の .NET アプリケーション パフォーマンス監視に追加されます。
アプリケーションの監視用に AVIcode 5.7 から .NET アプリケーション パフォーマンス監視に移行する準備ができたら (たとえば、AVIcode 5.7 で既に IIS7 を監視している場合や、Windows をアップグレードした場合など)、次の操作を行います。
コンピューターから AVIcode 5.7 エージェントをアンインストールします。
Operations Manager エージェントの修復インストールを実行し、アプリケーション パフォーマンス監視サービスをインストールします。
以前に AVIcode 5.7 で使用していたのと同様の設定で、IIS7 で実行されるアプリケーション用に .NET アプリケーション パフォーマンス監視を手動で再構成します。 詳細については、「.NET アプリケーション パフォーマンス監視テンプレート」を参照してください。
AVIcode 5.7 における System Center 2012 – Operations Manager の継続使用
AVIcode 5.7 と .NET アプリケーション パフォーマンス監視の機能は通常は共存可能ですが、一部の機能は共存できませんん。 たとえば、AVIcode 5.7 SEViewer と新しい Application Diagnostics の両方を同じシステムにインストールすることはできません。 同じ環境で両方のコンソールを使用できますが、別個の IIS ホストにインストールする必要があります。
アプリケーションの監視に AVIcode 5.7 と Operations Manager の .NET アプリケーション パフォーマンス監視の両方を使用する場合、データはそれぞれの監視ビューに表示されます。AVIcode 5.7 のデータは、引き続き SELog と SEViewer を通じて表示されます。Operations Manager の .NET アプリケーション パフォーマンス監視では、監視データは Application Diagnostics で表示されます。
サポートされている AVIcode バージョン
AVIcode 5.7 は、最新の累積的更新プログラムが適用された Operations Manager 2007 R2 に統合される場合にのみサポートされます。 以前の AVIcode バージョンはサポートされていません。AVIcode 5.7 機能は拡張されていません。 アプリケーションの監視に使用していた AVIcode 5.7 構成は .NET アプリケーション パフォーマンス監視構成に変換されていません。Operations Manager 2007 R2 から System Center 2012 – Operations Manager へのアップグレード時に、手動で新しい AVIcode 5.7 管理パックをインポートする必要があります。 詳細については、「Steps to import AVIcode 5.7 templates after upgrading (アップグレード後に AVIcode 5.7 テンプレートをインポートする手順)」を参照してください。
AVIcode 5.7 エージェントと .NET アプリケーション パフォーマンス監視エージェントがアップグレードを処理するしくみ
Operations Manager へのアップグレードは、次のように機能します。
Operations Manager へのアップグレードは、AVIcode 5.7 エージェントが存在するためブロックされません。Operations Manager 2007 R2 エージェントと AVIcode 5.7 エージェントが検出されると、Operations Manager へのアップグレードが実行されますが、.NET アプリケーション パフォーマンス監視サービスはインストールされません。AVIcode 5.7 サービスがそのまま保持されます。
重要 AVIcode 5.7 サービスを、管理サーバーにインストールしておくことはできません。 そのため、アップグレードの前に、AVIcode 5.7 サービスを削除する必要があります。
Operations Manager 2007 R2 エージェントが検出され、AVIcode 5.7 エージェントが検出されない場合は、Operations Manager へのアップグレードが実行され、.NET アプリケーション パフォーマンス監視サービスがインストールされます。
.NET アプリケーション パフォーマンス監視が既に展開済みの状態で AVIcode 5.7 をインストール使用とすると、プッシュ インストールによりブロックされます。 これを手動で強制すると、成功しますが、エージェントの競合が生じ、どちらのエージェントも正しく動作しなくなります。 その場合、有効になっているアプリケーション パフォーマンス監視エージェントをターゲットとし、AVIcode 5.7 と Operations Manager アプリケーション パフォーマンス監視の両方のエージェントが同じサーバー上にある場合に、エージェントを警告状態にするモニターを使用できます。
AVIcode 5.7 を使用していて、.NET アプリケーション パフォーマンス監視をエージェントで管理されたコンピューターにインストールしない場合は、/NOAPM=1 のエージェントの手動インストール コマンド ライン スイッチを使用して、.NET アプリケーション パフォーマンス監視がインストールされないようにできます。 これにより、AVIcode エージェントが所定の位置に配置されます。 詳細については、「コマンド ラインを使ってエージェントをインストールする」をご覧ください。
[!メモ]
System Center 2012 – Operations Manager のエージェント クラスをターゲットとする AVIcode Intercept サービスを検出するモニターは既定で無効になっていますが、これを有効にして、Operations Manager エージェントが AVIcode 5.7 サービスと共存しているシステム上の AVIcode エージェントを監視することができます。
AVIcode 5.7 管理パックの手動インポート
Operations Manager 2007 の AVIcode.NET Enterprise 管理パックが管理グループにあると、セットアップは続行しますが、セットアップで Operations Manager との非互換性が修復された後に、一部の管理パックを手動でアップグレードする必要があります。 管理パック ファイルは、Operations Manager メディアの /SupportTools ディレクトリにあります。 これらのファイルは自動的にインポートされません。
インポートが必要な管理パックは以下のとおりです。
AVIcode.DotNet.SystemCenter.Enterprise.Monitoring.mpb
AVIcode.DotNet.SystemCenter.Client.Monitoring.mp