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コメントのマッピング

Microsoft Expression Media では、メディア ファイルのコメントに使用できる定義済みフィールドのセットがサポートされています。このセット (IPTC/XMP Core とも呼ばれる) により、作成者、作成日時、場所、および著作権などのメタデータをメディア ファイルに定義することができます。

これらのコメント規格は、IPTC (International Press and Telecommunications Council) および NAA (Newspaper Association of America) によって定義されています。Adobe ではこの規格を使用して、XMP メタデータ規格を定義しています。

Expression Media では、Apple QuickTime で定義されたメタデータもサポートされています。メディアのコメントを簡略化し、規格ごとに複数のコメント セットが作成されるのを防ぐために、Expression Media では、QuickTime のコメント フィールドが IPTC フィールドにマップされています。

次の表は、Expression Media で使用されるフィールド名、および IPTC、QuickTime、および Photoshop 規格での対応する名前の一覧を示しています。各コメントの名前はデータに統合されていないので、1 つのコメントを、他のプログラムが別の名前で参照する場合があります。

Expression Media では、[情報] パネルおよび [整理] パネルに表示されるフィールド名を選択することができます。[一般設定] ダイアログ ボックスで、正式な IPTC Core 名か、Expression Media や Photoshop で使用される名前を選択します。

Expression Media

Photoshop

IPTC/XMP Core

QuickTime

Aperture

ラベル

Urgency (緊急度)

Label

-

-

評価

Rating (評価)

Rating

-

-

タイトル

Headline (見出し)

Headline

Title | Song Name (タイトル | 曲名) (MP3)

Headline

製品

Document Title (ドキュメント タイトル)

Title

Product | Album (製品 | アルバム) (MP3)

Object Name

ジャンル

Category (カテゴリ)

Category

-

Category

知的ジャンル

Intellectual Genre (知的ジャンル)

Intellectual Genre

Genre (ジャンル)

-

イベント

Event (イベント) +

Event

Description (説明)

Fixture Identifier

イベント日付

Date Created (作成日付)

Date Created

Creation Date (作成日付)

Date Created

作成者

Author (作成者)

Creator

Author/Original Artist/Artist (作成者/元のアーティスト/アーティスト) (mp3)

Byline

クレジット

Credit (クレジット)

Provider

Producer (プロデューサー)

Credit

ソース

Source (ソース)

Source

Original Source (元のソース)

Source

著作権

Copyright (著作権)

Copyright

Copyright (著作権)

Copyright

送信

Transmission Reference (送信リファレンス)

Job Identifier

-

Original Transmission Reference

使用条件

Rights Usage Terms (使用条件)

Rights Usage Terms

Warning (警告)

-

URL

Copyright Info URL (著作権情報 URL)

URL

URL Link (URL リンク)

-

場所

Location (場所)

Location

-

Sublocation

市区町村

City (市区町村)

City

-

City

都道府県

State/Province (都道府県)

State/Province

-

State/Province

Country (国)

Country

-

Country/PrimaryLocationName

ISO 国コード

ISO Country Code (ISO 国コード)

ISO Country Code

-

-

説明

Instructions (説明)

Instructions

Playback Requirements (再生要件)

Special Instructions

状態

Status (状態) +

Status

Disclaimer (免責事項)

Edit Status

記述者

Description Write (説明記述) +

Description Writer

Writer (記述者)

Writer/Editor

ユーザー *

People (ユーザー) +

People *

Performers (ユーザー)

Contact

カテゴリ *

Supplemental Categories (補足カテゴリ) *

Supplemental Categories *

-

Supplemental Category

キーワード *

Keywords (キーワード) *

Keyword *

Keywords (キーワード)

Keywords

シーン *

Scenes (シーン) *

Scenes *

-

-

サブジェクト コード *

Subject Codes (サブジェクト コード) *

Subject Codes *

-

-

キャプション

Description (キャプション)

Description

Comment (コメント)

Caption

* フィールド内の複数エントリをサポートしています。

+ プラグインを使用すると Photoshop CS および CS2 でサポートされます。

IPTC/XMP メタデータの詳細については、IPTC の公式 Web サイトを参照してください。

IPTC コメントの定義

この項では、IPTC Core コメント フィールドの正式な定義を示します。IPTC メタデータ標準の詳細については、IPTC の Web サイトを参照してください。

  • 見出し : 項目の内容の概要を示す公開可能なエントリです。見出しとタイトルは同じではありません。

  • タイトル : 項目に関する簡単な参照です。識別子要素には技術的な識別子が付けられますが、タイトルには人間が理解できる簡潔な名前が付けられます。タイトルと見出しは同じではありません。

  • 知的ジャンル : 項目の本質的、知的、またはジャーナリスティックな特性を表しますが、その内容を特定するものではありません。

  • 作成日時 : 項目の知的な内容が作成された日付と時間 (オプション) を指定します。項目が物理的に作成された日付ではありません。時間が指定されていない場合、値は既定で 00:00:00 になります。

  • 作成者 : 通常は、写真を撮影した写真家、グラフィックスを作成したグラフィック アーティスト、またはニュース原稿の書き手など、この項目の内容を作成した人物の名前を指定します。人物の名前を追加することが適切でない場合は、会社または組織の名前を適用できます。

  • プロバイダ : 項目の提供者を特定します。提供者が所有者や作成者と同じとは限りません。

  • ソース : 項目の知的内容に対する著作権の本来の所有者を特定します。機関、機関の一員、または個人を指定できます。ソースが、作成者や著作権表示の実体とは異なる場合があります。

  • 著作権表示 : この項目の知的所有権を主張するために必要な著作権表示を含めます。項目の著作権の現在の所有者を特定する必要があります。項目の作成者などの、その他の実体を追加することもできます。使用権限の記載は "使用条件" で規定する必要があります。

  • ジョブ ID : ワークフロー処理を改善するための番号または ID です。この ID は、作成者または提供者が追加するもので、送信またはルーティングの目的に限って使用されます。アーカイブの目的では使用されません。

  • 使用条件 : この項目を合法的に使用する方法に関する、自由に記載できる指示です。

  • 場所 : 内容の中心となっている場所の名前です。場所は視覚メディアで表示されるか、テキストまたはオーディオ メディアで参照されます。この場所名には、市内の地名や有名な場所の名前、または市外にある (自然の) 名所の名前を指定できます。市内の地名という意味で、この要素はトップダウン型の地理的な階層の 4 レベル目に当たります。

  • 市区町村 : 内容の中心となっている市区町村の名前です。場所は視覚メディアで表示されるか、テキストまたはオーディオ メディアで参照されます。この要素はトップダウン型の地理的な階層の 3 レベル目に当たります。

  • 都道府県 : 内容の中心となっている国内の都道府県の名前です。都道府県は視覚メディアで表示されるか、テキストまたはオーディオ メディアで参照されます。この要素はトップダウン型の地理的な階層の 2 レベル目に当たります。

  • : 内容の中心となっている国の正式な名前です。国は視覚メディアで表示されるか、テキストまたはオーディオ メディアで参照されます。この要素はトップダウン型の地理的な階層のトップ/1 レベル目に当たります。正式な名前はコードではなく、名称で表記する必要があります。コードは "ISO 国コード" 要素で指定します。

  • ISO 国コード : 内容の中心となっている国のコードです。国は視覚メディアで表示されるか、テキストまたはオーディオ メディアで参照されます。この要素はトップダウン型の地理的な階層のトップ/1 レベル目に当たります。コードには、ISO 3166 の 2 桁または 3 桁のコードを使用する必要があります。国の正式な名称は "国" 要素で指定します。

  • 説明 : 提供者または作成者からニュース オブジェクトの受信者への指示であり、次のものを含めることができます。"使用条件" フィールドで言及されていない禁止事項 (NewsMagazines OUT) および他の制限、情報の最初の獲得手段に関する情報 (メモのスキャン、カラースペース情報)、またはユーザーが正確に複製するために必要なその他の具体的なテキスト情報。公開する場合には、追加の許可またはクレジットが必要になります。

  • 説明記述者 : 項目の説明の作成、編集、または修正に関わった人物の ID または名前です。

  • キーワード : コンテンツのテーマを表すキーワードです。キーワードは自由に記述でき、制限された語彙のみを使用する必要はありません。制限された語彙の IPTC Subject Codes から取得した値は、"サブジェクト コード" 要素で指定します。

  • シーン : 写真のシーンについて説明します。IPTC "シーン-NewsCodes" から 1 つまたは複数の用語を指定します。各シーンは、順不同のリストの 6 桁の文字列として表記されます。

  • サブジェクト コード : 内容を分類するために、IPTC "サブジェクト-News Codes" 分類 から 1 つまたは複数のテーマを指定します。各テーマは、順不同のリストの 8 桁の文字列として表記されます。

  • 説明 : キャプションを含む、項目の内容のテキスト形式の説明です。特にオブジェクトがテキストでない場合に使用されます。