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リソースの概要

このページは WPF および Silverlight 2 に適用されます

リソースは、Microsoft Expression Blend アプリケーションのさまざまな場所で再利用できるオブジェクトです。

リソースの最も代表的な用途は、アプリケーション全体での色の再利用です。たとえば、色リソースを 1 か所で変更するだけで、その色リソースを参照しているすべてのコントロールの外観を自動的に更新できます。この概念はスタイル リソースやテンプレート リソースの再利用にも適用され、特定の種類のコントロールの外観や動作を統一できます。複数のコントロールに関連付けられている 1 つのアセットを変更する方が、アプリケーション内で同じデータが出現する箇所をいくつも変更するよりもずっと簡単です。

ほぼすべての設定を何らかの形でリソースに変換できます。次にその例を示します。

  • グラデーション ブラシ、実線色ブラシ、またはタイル ブラシは、ブラシ リソースに変換して、他のオブジェクトにブラシとして適用できます。例については、「ブラシ リソースまたは色リソースの作成」を参照してください。

  • イメージ コントロールは、イメージ ブラシ リソース、描画ブラシ リソース、または表示ブラシ リソースに変換して、他のオブジェクトにブラシとして適用できます。[ツール] メニューの [ブラシ リソースの作成] から、各変換を行うためのツールを選択できます。

  • アートボード上の任意のパネルまたは他のコントロールは、描画ブラシ リソースまたは表示ブラシ リソースに変換して、他のオブジェクトにブラシとして適用できます。[ツール] メニューの [ブラシ リソースの作成] から、各変換を行うためのツールを選択できます。

  • [プロパティ] パネルのプロパティ値は、リソース値に変換して、同じ型のプロパティに適用できます。例については、「リソースの作成」を参照してください。

  • スタイル テンプレートまたはコントロール テンプレートは、リソースに変換して、同じ型のコントロールに適用できます (たとえば、ボタンのテンプレートを他のボタンに適用できます)。詳細については、「スタイルとテンプレート」を参照してください。例については、「スタイル リソースの作成」および「コントロール テンプレートの作成または編集」を参照してください。

    Cc294863.alert_note(ja-jp,Expression.10).gifメモ :

    スタイル テンプレートとコントロール テンプレートは、アセット ライブラリから選択し、システム コントロールと同様にアートボード上に描画できます。アセット ライブラリのコントロールの詳細については、「コントロールの概要」を参照してください。

リソースは、アプリケーション内のさまざまなレベル (スコープ) で作成できます。リソースが定義されているスコープによって、そのリソースをアプリケーション内で使用できるかどうかが決まります。リソースは次のスコープで定義できます。

  • オブジェクト レベルのリソースは、そのリソースの作成に使用されたオブジェクトと、その子オブジェクトにのみ適用できます。

  • ドキュメント レベルのリソースは、そのリソースが作成されたドキュメント内に定義され、同じドキュメント内の他のオブジェクトに適用できます。

  • アプリケーション レベルのリソースは、App.xaml ファイルに定義され、アプリケーション内の任意の場所で適用できます。

  • ディクショナリ レベルのリソースは、リソース ディクショナリと呼ばれる個別のファイルに定義されます。リソース ディクショナリのリソースは App.xaml ファイルでプロジェクトにリンクされているため、アプリケーション内の任意の場所に適用できます。リソース ディクショナリを使用すると、一連のリソースをリソース ディクショナリ ファイルにまとめて、このファイル全体を別のアプリケーションで再利用できるという利点もあります。

    Cc294863.alert_note(ja-jp,Expression.10).gifメモ :

    リソース ディクショナリは、Silverlight 2 ではサポートされていません。

    Cc294863.alert_note(ja-jp,Expression.10).gifメモ :

    Expression Blend には、一般的なシステム コントロール用の一連のスタイル リソースとテンプレート リソースを格納したリソース ディクショナリが付属しています。これらの簡易コントロールは、アセット ライブラリの [コントロール] タブの [簡易スタイル] セクションから入手できます。詳細については、「簡易スタイルの使用」を参照してください。具体例については、「簡易スタイル」の「試してみよう」に記載されているトピックを参照してください。

    Cc294863.alert_note(ja-jp,Expression.10).gifメモ :

    Microsoft Expression Design 2 では、リソース ディクショナリを使用してアート アセットをエクスポートします。このアセットを Expression Blend アプリケーションにインポートして [リソース] パネルで操作できます。例については、「Expression Design からエクスポートされた XAML のインポート」を参照してください。

[リソース] パネル内で既存のリソースを別の場所にドラッグする方法で、リソースを異なるスコープに移動することができます。また、[リソース] パネルから既存のリソースにアクセスして編集することもできます。リソースの編集の詳細については、「リソースの変更」を参照してください。[リソース] パネルのロードマップについては、「[リソース] パネル」を参照してください。

リソースをアートボード上のオブジェクトに適用する方法の詳細については、「リソースの適用と削除」を参照してください。スタイル テンプレートまたはコントロール テンプレートにあるリソースを適用する場合は、「スタイル リソースの適用」で解説している別の方法も利用できます。