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CDC::Arc

更新 : 2007 年 11 月

楕円の円弧を描画します。

BOOL Arc(
   int x1,
   int y1,
   int x2,
   int y2,
   int x3,
   int y3,
   int x4,
   int y4 
);
BOOL Arc(
   LPCRECT lpRect,
   POINT ptStart,
   POINT ptEnd 
);

パラメータ

  • x1
    外接する四角形の左上隅の x 座標を指定します (論理単位)。

  • y1
    外接する四角形の左上隅の y 座標を指定します (論理単位)。

  • x2
    外接する四角形の右下隅の x 座標を指定します (論理単位)。

  • y2
    外接する四角形の右下隅の y 座標を指定します (論理単位)。

  • x3
    円弧の描画始点の x 座標 (論理単位)。この点は、正確に円弧の線上になくてもかまいません。

  • y3
    円弧の描画始点の y 座標 (論理単位)。この点は、正確に円弧の線上になくてもかまいません。

  • x4
    円弧の終点の x 座標 (論理単位)。この点は、正確に円弧の線上になくてもかまいません。

  • y4
    円弧の終点の y 座標 (論理単位)。この点は、正確に円弧の線上になくてもかまいません。

  • lpRect
    外接する四角形 (論理単位)。このパラメータには、LPRECT または CRect オブジェクトを渡すことができます。

  • ptStart
    円弧の描画始点の x 座標および y 座標 (論理単位)。この点は、正確に円弧の線上になくてもかまいません。このパラメータには、POINT 構造体または CPoint オブジェクトを渡すことができます。

  • ptEnd
    円弧の描画終点の x 座標および y 座標 (論理単位)。この点は、正確に円弧の線上になくてもかまいません。このパラメータには、POINT 構造体または CPoint オブジェクトを渡すことができます。

戻り値

正常終了した場合は 0 以外を返します。それ以外の場合は 0 を返します。

解説

関数を使って描画された円弧は、指定された外接四角形で定義される楕円の一部になります。

実際の始点は、外接する四角形の中心から指定された始点を通る線が楕円と交わる点です。また、実際の終点は、外接する四角形の中心から指定された終点を通る線が楕円と交わる点です。円弧は、反時計回りに描画されます。円弧は閉じた図形にはならないため、その中は塗りつぶされません。四角形の幅と高さは、2 単位より大きく、32,767 単位より小さくする必要があります。

使用例

void CDCView::DrawArc(CDC* pDC)
{
   // Fill the client area with a thin circle. The circle's
   // interior is not filled. The circle's perimeter is
   // blue from 6 o'clock to 3 o'clock and red from 3
   // o'clock to 6 o'clock.

   // Get the client area.
   CRect rectClient;
   GetClientRect(rectClient);

   // Make a couple of pens.
   CPen penBlue;
   CPen penRed;
   CPen* pOldPen;

   penBlue.CreatePen(PS_SOLID | PS_COSMETIC, 1, RGB(0, 0, 255));
   penRed.CreatePen(PS_SOLID | PS_COSMETIC, 1, RGB(255, 0, 0));

   // Draw from 3 o'clock to 6 o'clock, counterclockwise,
   // in a blue pen.

   pOldPen = pDC->SelectObject(&penBlue);

   pDC->Arc(rectClient,
      CPoint(rectClient.right, rectClient.CenterPoint().y),
      CPoint(rectClient.CenterPoint().x, rectClient.right));

   // Draw from 6 o'clock to 3 o'clock, counterclockwise,
   // in a red pen.
   pDC->SelectObject(&penRed);

   // Keep the same parameters, but reverse start
   // and end points.
   pDC->Arc(rectClient,
      CPoint(rectClient.CenterPoint().x, rectClient.right),
      CPoint(rectClient.right, rectClient.CenterPoint().y));

   // Restore the previous pen.
   pDC->SelectObject(pOldPen);
}

必要条件

ヘッダー : afxwin.h

参照

参照

CDC クラス

階層図

CDC::Chord

Arc

POINT 構造体

RECT 構造体

その他の技術情報

CDC のメンバ