次の方法で共有


方法 : 多次元配列を初期化する

更新 : 2007 年 11 月

多次元配列変数は、1 次元の配列と同じ方法で初期化できます。ただし、各次元に応じた記述が必要です。

多次元の配列変数を宣言するには

  • 配列変数の宣言で、かっこ内にコンマで区切って各インデックスの上限を指定します。Short 型 (Visual Basic) の要素を持つ 2 次元配列を保持するための変数を、上限だけを指定して宣言および作成する例を次に示します。

    Dim sizes(1, 1) As Short
    

    このステートメントを実行すると、sizes 変数の配列の要素数が合計 4 つになります。それらの要素はインデックス (0, 0)、(0, 1)、(1, 0)、(1, 1) にあり、それぞれ既定値が設定されます。この方法で配列を作成した場合、後続の代入ステートメントを使用して、それぞれの要素に値を代入する必要があります。

    または

  • 宣言の後に等号 (=) と New (Visual Basic) 句を置きます。New 句では、要素のデータ型を繰り返し、かっこの内側でインデックスの上限を指定し、空の中かっこ ({}) を指定します。Short データ型の要素を持つ 3 次元配列を保持するための変数を、上限だけを指定して宣言および作成する例を次に示します。

    Dim replyCounts(,,) As Short = New Short(2, 1, 2) {}
    

    このステートメントを実行すると、replyCounts 変数の配列の要素数が 18 になり、各要素に既定値が設定されます。この方法で配列を作成した場合、後続の代入ステートメントを使用して、それぞれの要素に値を代入する必要があります。

    0sxy840k.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    インデックスの上限は、1 か所でだけ初期化できます。配列変数名の後のかっこ内で上限を指定する場合、New 句は使用できません。New 句のかっこ内で上限を指定する場合、変数名の後のかっこは空にしておく必要があります。

    または

  • New 句では、かっこ内で各インデックスの上限を指定し、中かっこ ({}) 内で要素の値を指定します。Short データ型の要素を持つ 2 次元配列を保持するための変数を、上限および値を指定して宣言、作成および初期化する例を次に示します。New 句に 2 つのレベルの中かっこがあることに注意してください。

    Dim startingScores(,) As Short = New Short(1, 1) {{10, 10}, {10, 10}}
    

    このステートメントを実行すると、変数 startingScores の配列には初期化された 4 つの要素が格納されます。上限と値の両方を指定する場合は、すべての次元について、インデックス 0 ~上限までの値を指定する必要があります。

    または

  • New 句では、かっこ内を適切な次元数を示すコンマのみにし、中かっこ ({}) の中に要素の値を指定します。単精度浮動小数点型 (Single) (Visual Basic) の要素を持つ 2 次元配列を保持するための変数を、要素の値だけを指定して宣言、作成および初期化する例を次に示します。New 句に 2 つのレベルの中かっこがあることに注意してください。

    Dim diagonal(,) As Single = New Single(,) {{1, 0}, {0, 1}}
    

    このステートメントを実行すると、変数 diagonal の配列には初期化された 4 つの要素が格納されます。

参照

処理手順

方法 : 配列変数を宣言する

方法 : 多次元配列を作成する

方法 : 配列変数を初期化する

方法 : ジャグ配列を初期化する

配列のトラブルシューティング

概念

Visual Basic における多次元配列

その他の技術情報

Visual Basic における配列