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Rebar コントロールでのダイアログ バーの使い方

  • [アーティクル]

更新 : 2007 年 11 月

「Rebar コントロールとバンド」で説明したように、各バンドには 1 つしか子ウィンドウ (コントロール) を含むことができません。各バンドに複数の子ウィンドウを含めたい場合は、この点が制約になります。代替手段として便利な方法は、複数のコントロールを持つダイアログ バー リソースを作成し、そのダイアログ バーを含む Rebar バンドを Rebar コントロールに追加することです。

ダイアログ バー バンドを透明にするには、通常、ダイアログ バー オブジェクトに拡張スタイル WS_EX_TRANSPARENT を設定します。ただし、WS_EX_TRANSPARENT を使うとダイアログ バーの背景が適切に描画されないため、多少の追加作業が必要になります。

WS_EX_TRANSPARENT 拡張スタイルを使用せずに透明にする手順を次に示します。

Rebar バンドで透過的なダイアログ バーを実装するには

  1. 「MFC クラスの追加 」に記述されている説明に従って、ダイアログ バー オブジェクトを実装する新しいクラス (たとえば CMyDlgBar) を追加します。

  2. WM_ERASEBKGND メッセージのハンドラを追加します。

  3. このハンドラの既存のコードを次のように変更します。

    BOOL CMyDlgBar::OnEraseBkgnd(CDC* pDC)
{
    CWnd* pParent = GetParent();
    ASSERT_VALID(pParent);
    CPoint pt(0, 0);
    MapWindowPoints(pParent, &pt, 1);
    pt = pDC->OffsetWindowOrg(pt.x, pt.y);
    LRESULT lResult = pParent->SendMessage(WM_ERASEBKGND,
        (WPARAM)pDC->m_hDC, 0L);
    pDC->SetWindowOrg(pt.x, pt.y);
    return (BOOL)lResult;
}

  4. WM_MOVE メッセージのハンドラを追加します。

  5. このハンドラの既存のコードを次のように変更します。

    void CMyDlgBar::OnMove(int x, int y)
{
   UNREFERENCED_PARAMETER(x);
   UNREFERENCED_PARAMETER(y);

   Invalidate();
}

新しいハンドラによって、ダイアログ バーの透過性がシミュレートされます。つまり、ダイアログ バー オブジェクトが移動するたびに、WM_ERASEBKGND メッセージが親ウィンドウに転送され、オブジェクトが再描画されます。

参照

概念

コントロール (MFC)

参照

CReBarCtrl の使い方