ULong データ型 (Visual Basic)

更新 : 2007 年 11 月

0 から 18,446,744,073,709,551,615 (1.84 の 10 ^ 18 倍よりも大きい) までの範囲の、符号なし 64 ビット (8 バイト) 整数値を格納します。

解説

ULong データ型は、UInteger には大きすぎるバイナリ データや、非常に大きい符号なし整数値を格納する場合に使用します。

ULong の既定値は 0 です。

プログラミングのヒント

  • 負の数ULong 型は符号を持たないので、負の数を表現できません。ULong 型を評価する式で単項マイナス演算子 (-) を使用すると、Visual Basic では、最初に式が Decimal 型に変換されます。

  • CLS への準拠ULong データ型は、共通言語仕様 (CLS: Common Language Specification) の一部ではありません。したがって、CLS 準拠のコードでは、このデータ型を使用しているコンポーネントを使用できません。

  • 相互運用のための注意事項たとえば Automation オブジェクトや COM オブジェクトなど、.NET Framework 用に作成されていないコンポーネントを使用する場合は、ulong などの型のデータ幅 (32 ビット) が環境によって異なる場合があることを覚えておく必要があります。そのようなコンポーネントに 32 ビットの引数を渡す場合は、Visual Basic のマネージ コードで、ULong 型ではなく UInteger 型で宣言してください。

    また、Windows 95、Windows 98、Windows ME、Windows 2000 などでは、オートメーションは 64 ビット整数型をサポートしていません。これらのプラットフォームでは、Visual Basic の長整数型 (ULong) の引数をオートメーション コンポーネントに渡すことはできません。

  • 拡大変換ULong データ型は、Decimal、Single、および Double に拡大変換されます。これは、System.OverflowException エラーを発生させることなく、これらの型のいずれかに ULong を変換できることを意味します。

  • 型宣言文字あるリテラルにリテラルの型宣言文字 UL を付けると、そのリテラルは ULong データ型に変換されます。ULong には識別子の型宣言文字がありません。

  • Framework の型 .NET Framework において対応する型は、System.UInt64 構造体です。

参照

処理手順

方法 : 符号なしの型を使用する Windows の機能を呼び出す

概念

データ型の有効な使用方法

参照

データ型の概要 (Visual Basic)

UInt64

データ型変換関数

変換の概要