デバイス エミュレータのコマンド ライン リファレンス
更新 : 2007 年 11 月
コマンド プロンプトからデバイス エミュレータを起動するには、次の構文を使用します。/s または @decfg_filename コマンド ライン オプションを使用する場合を除き、os_image_file_name は必須です。
メモ : |
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一部の SDK では、すべてのオプションをサポートしていません。詳細については、SDK ドキュメントを参照してください。 |
DeviceEmulator os_image_file_name [/a] [/c] [/f [featurevalue]]
[/flash [flash_file_name]] [/h] [/hostkey keyname]
[/language LangID] [/memsize size] [/n [macaddress]]
[/nosecurityprompt] [/p [macaddress]] [/r ROM_address]
[/rotate angle] [/s save-state_file_name]
[/sharedfolder directoryname] [/skin skin_file_name] [/tooltips
state] [/u0 serialport] [/u1 serialport] [/u2 serialport]
[/video <width>x<height>x<bit depth>] [/vmid {GUID}]
[/vmname name] [/z]
パラメータ
パラメータ |
説明 |
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os_image_file_name |
エミュレータで使用するカーネル イメージのパスおよびファイル名 (*.bin または *.nb0) を指定します。 デバイス エミュレータは、カーネル イメージ、デバイス エミュレータ構成ファイル、または保存状態ファイルから /s コマンド ライン オプションを使用して起動できます。 |
@decfg_filename |
使用するデバイス エミュレータ構成ファイル (*.decfg) のパスおよびファイル名を指定します。 デバイス エミュレータは、カーネル イメージ、デバイス エミュレータ構成ファイル、または保存状態ファイルから /s コマンド ライン オプションを使用して起動できます。 |
スイッチ
スイッチ |
説明 |
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/a |
エミュレータ ウィンドウを、フォーカスが置かれていないときも常に手前に表示します。 |
/battery |
バッテリ電源を指定します。このオプションを指定しない場合、エミュレータは既定の AC 電源を使用します。 |
/batterycharge[n] |
バッテリ残量を 0 ~ 100 のパーセント n として指定します。このオプションを指定しない場合、残量は既定で 100% になります。 |
/c |
コンソール ウィンドウを作成して表示し、Windows CE デバッグ シリアル ポートからの出力を示します。このウィンドウでユーザーが入力したキーストロークは送信されます。この技法は、デバッグ出力を監視したり、プラットフォーム ビルダからカーネル イメージをダウンロードしたりする場合に便利です。 |
/cpucore |
ARMv4 または ARMv5.既定値は ARMv4 です。 |
/cpuoptions |
(T)humb、(D)ebug、(I)nternetworking、(M)Long Multiply、(e)DSP の組み合わせ。これらのうち、T、D、I は常に設定されます。 |
/defaultsave |
VMID を保存状態名として使用し、保存状態ファイルをユーザーごとのディレクトリに格納します。
メモ :
/defaultsave と /s の両方を指定することはできません。
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/funckey[value] |
これは、通常は、値 193 の特別なスイッチです。値 193 により、キーボードのファンクション キー (F1、F2 など) がデバイス エミュレーターのソフト キーに割り当てられます。 |
/flash[flash_file_name] |
フラッシュ メモリのエミュレーションを有効にします。flash_file_name は省略可能で、フラッシュ メモリ ストレージとして使用するファイルの名前を指定します。 |
/h |
ネットワーク パケット用のホストだけのルーティングを設定します。CS8900 カードと NE2000 カードの両方に影響します。 |
/hostkeykeyname |
ホスト キーを指定します。keyname では大文字と小文字を区別しません。このパラメータには、None、Left-Alt、または Right-Alt を指定できます。 |
/languageLangID |
UI 言語を指定します。LangID には 4 桁の 10 進数を指定します。 |
/memsizesize |
エミュレートする RAM のサイズを設定します。size はメガバイト単位で指定します。有効な値は 64 以上、256 以下です。有効な値が指定されていない場合、size の既定値である 64 が使用されます。 |
/n[macaddress] |
CS8900 ネットワーク アダプタを有効にします。macaddress は省略可能で、カードのバインド先となるホスト アダプタを指定する 12 桁の 16 進数を指定します。 |
/nosecurityprompt |
保存状態ファイルでネットワーク接続、シリアル ポート、およびフォルダ共有を使用する場合に、これらの機能を有効にするかどうかを確認するメッセージを表示しません。
セキュリティに関するメモ :
フォルダ共有機能を使用すると、セキュリティ上のリスクが伴う場合があります。たとえば、機密情報または重要な情報を含むディレクトリに対しては共有を有効にしないでください。
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/p[macaddress] |
NE2000 PCMCIA ネットワーク アダプタを有効にします。macaddress は省略可能で、カードのバインド先となるホスト アダプタを指定する 12 桁の 16 進数を指定します。 |
/rROM_address |
ROM ファイルのベース アドレスを指定します。ROM_address は、16 進数または 10 進数で指定できます。 |
/rotateangle |
ディスプレイを指定した角度だけ時計回りに回転します。angle には、0、90、180、または 270 を指定できます。他の整数値も使用できますが、90 度単位で切り捨てられます。 |
/sfilename |
保存状態のサポートを有効にします。filename には、保存状態ファイル名を指定します。
セキュリティに関するメモ :
信頼関係のないソースから取得した保存状態ファイルを使用すると、セキュリティ上のリスクが伴う場合があります。
/s スイッチの次の動作に注意してください。
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/sharedfolderdirectoryname |
ディレクトリを共有フォルダとしてマウントします。directoryname には、Windows ディレクトリを指定します。指定したディレクトリは、ゲストの "\Storage File" として、ストレージ カードであるかのようにマウントされます。 |
/skinskin_file_name |
指定したスキン ファイルを読み込みます。
メモ :
/skin と /video の両方を指定することはできません。
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/tooltipson|off |
ツールヒントを有効または無効にします。state には、ON または OFF を指定します。 |
/u0serialport |
ゲスト シリアル ポート 0 (エミュレータの COM1) を Windows の serialport に割り当てます。 |
/u1serialport |
ゲスト シリアル ポート 1 (エミュレータのデバッグ出力) を Windows の serialport に割り当てます。 |
/u2serialport |
ゲスト シリアル ポート 2 (エミュレータの COM3) を Windows の serialport に割り当てます。 |
/vfptrue|false |
ベクタ浮動小数点コプロセッサが存在することを指定します。既定値は false です。 |
/video<width>x<height>x<bit-depth> |
LCD ウィンドウの画面サイズとビット深度を指定します。width、height、および bit-depth には、10 進数を指定します。たとえば、640x480x16 のように指定します。
メモ :
/skin と /video の両方を指定することはできません。
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/vmid{GUID} |
エミュレータの現在のインスタンスと関連付ける VMID GUID を指定します。スタンドアロンで使用する場合、通常は渡さないでください。 {GUID} が存在しない場合は、そのセッション用に自動的に作成されます。 |
/vmnamename |
ウィンドウ タイトルを指定します。次の動作に注意してください。
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/z |
ディスプレイ (スキンと LCD ウィンドウの両方) を通常の 2 倍のサイズで表示します。 |
/speakerphone[n] |
スピーカーフォン、ヘッドセット、カーキットの存在を指定します。n は、0 ~ 7 のビットマップ番号であり、次の内容を指定します。
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使用例
次の例では、Windows Mobile 5.0 Pocket PC エミュレータを起動しています。
メモ : |
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エミュレータのオペレーティング システム イメージは、使用しているコンピュータの別のフォルダにある場合があります。 |
DeviceEmulator.exe "c:\Program Files\Windows Mobile 5.0 SDK R2\PocketPC
\Deviceemulation\0409\PPC_USA.BIN" /a /battery /batterycharge 40
/cpucore ARMv5 /memsize 256 /s "d:\MyCustomEmulator.dess" /skin
"c:\Program Files\Windows Mobile 5.0 SDK R2\PocketPC\Deviceemulation\
Pocket_pc\Pocket_PC.xml" /tooltips ON /vfp false
/vmname "My Custom Emulator" /z /speakerphone 7
その後、[ファイル] メニューの [状態を保存して終了] をクリックし、次のコマンドを使用することで、保存状態ファイルから再びエミュレータを起動できます。
DeviceEmulator.exe /s "d:\MyCustomEmulator.dess"
次の例では、デバイス エミュレータ構成ファイルからデバイス エミュレータを起動しています。詳細については、「デバイス エミュレータ構成ファイル」を参照してください。
DeviceEmulator.exe "@c:\My Emulator.decfg"