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方法 : Team Foundation データ層サーバーに対して SQL Server ミラーリングを構成する

更新 : 2007 年 11 月

2 台目のデータ層サーバーは、プリンシパル Team Foundation データ層サーバーの SQL Server ミラーとして動作するように構成できます。データベース ミラーリングを構成すると、プリンシパル サーバー上のすべてのデータベースのコピーは、ミラーリング サーバー上のデータベースとの同期が維持されます。プリンシパル サーバーが利用できなくなった場合は、プリンシパル サーバーとミラーリング サーバーのロールを手動で切り替えると、ミラーリング サーバーがプリンシパル サーバーになります。詳細については、「Team Foundation データ層サーバーのミラーリング」を参照してください。

Aa980629.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

Team Foundation Server では、SQL Server ミラーの自動フェールオーバーはサポートされていません。

必要なアクセス許可

これらの手順を実行するには、Team Foundation のプリンシパル データ層サーバーおよびミラーリング データ層サーバーの Administrators グループのメンバであり、SQL ServerAdministrators グループのメンバである必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

SQL Server ミラー用にプリンシパル データ層サーバーを準備するには

  1. プリンシパル データ層サーバーで、Team Foundation Server のすべてのデータベースおよびトランザクション ログの完全バックアップを作成します。詳細については、「方法 : Team Foundation Server をバックアップする」を参照してください。

  2. Reporting Services の暗号化キーをバックアップします。キーは Team Foundation Server とは別のコンピュータ上の安全な場所に格納し、必要に応じてこのキーにアクセスできるようにします。詳細については、「方法 : Reporting Services の暗号化キーをバックアップする」を参照してください。

SQL サーバー ミラーとして動作する SQL Server をインストールする

データベースをバックアップしたら、SQL Server ミラーとして動作する 2 台目のデータ層サーバーをインストールする必要があります。

SQL Server ミラーをインストールおよび準備するには

  • SQL Server ミラーとして動作させるサーバーに SQL Server をインストールします。

    SQL Server が正しくインストールされ、動作することを確認する方法の詳細な手順については、Microsoft Web サイトから入手できる Team Foundation のインストール ガイドの次のトピックを参照してください。 

    • 方法 : Team Foundation Server で使用する SQL Server 2005 をデュアルサーバー配置にインストールする

    • 方法 : Team Foundation Server で使用する SQL Server 2008 をデュアルサーバー配置にインストールする

    • 方法 : SQL Server 2005 または SQL Server 2008 を検証する

    Aa980629.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

    インストールの一環として、必要な Service Pack をインストールしてください。

SQL サーバー ミラーにデータを復元する

SQL Server に付属の復元ツールを使用して、SQL Server ミラーとして動作するデータ層サーバーに Team Foundation のデータを復元する必要があります。

Aa980629.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif注意 :

同じ時点で作成したバックアップのすべてのデータベースを復元しないと、データベースが破損します。

SQL Server Management Studio を開いてデータベースを表示するには

  1. SQL Server ミラーとして動作するデータ層サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。

    Aa980629.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    詳細については、Microsoft Web サイトの「SQL Server データベースの復元シナリオの実装」(SQL Server 2005 または SQL Server 2008) を参照してください。

  2. サーバーの種類として [データベース エンジン] を選択します。適切なサーバー名と、そのサーバーに応じた認証方式を選択します。SQL Server で必要な場合は [ユーザー名] と [パスワード] に有効な値を指定し、[接続] をクリックします。

  3. [データベース] ノードを展開して、Team Foundation のデータ層を構成するデータベースの一覧を表示します。Team Foundation データベースに対して「各データベースを復元するには」の手順を実行するまで、一覧の Team Foundation データベースは空になります。

次の各データベースに対して、「各データベースを復元するには」の手順を実行します。

  • ReportServer

  • ReportServerTempDB

  • SharePoint 製品とテクノロジの構成データベース (STS_Config_TFS or WSS_Config)

  • SharePoint 製品とテクノロジ のコンテンツ データベース (STS_Content_TFS または WSS_Content)

    Aa980629.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    SharePoint 製品とテクノロジのデータが格納されるデータベースの名前は、インストールされている SharePoint 製品とテクノロジのバージョン、およびそれをインストールしたユーザーが名前をカスタマイズしたかどうかによって異なります。さらに、SharePoint 製品とテクノロジが Team Foundation Server とは異なるサーバーにインストールされている場合、これらのデータベースは、Team Foundation のデータ層サーバーに存在しないことも考えられます。存在しない場合は、データベースのバックアップ、復元、および構成を、Team Foundation Server とは別個に管理する必要があります。ただし、同期エラーを防ぐため、データベースを保守する際は、両者に矛盾が生じないように注意する必要があります。

  • TfsBuild

  • TfsIntegration

  • TfsVersionControl

  • TfsWarehouse

  • TfsWorkItemTracking

  • TfsWorkItemTrackingAttachments

  • TfsActivityLogging

Aa980629.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

SharePoint 製品とテクノロジ のデータが格納されるデータベースの名前は、インストールされている SharePoint 製品とテクノロジ のバージョン、およびそれをインストールしたユーザーがデータベースの名前をカスタマイズしたかどうかによって異なります。

各データベースを復元するには

  1. 復元するデータベースを右クリックし、[タスク] をポイントします。次に、[復元] をポイントし、[データベース] をクリックします。

  2. [データベースの復元] ダイアログ ボックスで、[復元用のソース] 領域の [デバイスから] を選択し、省略記号ボタン ([...]) をクリックします。

  3. [バックアップの指定] ダイアログ ボックスに、バックアップ ファイルの場所を指定する情報を入力し、[OK] をクリックします。

    適用する最初のバックアップは、フル バックアップである必要があります。その後に、作成された順序でトランザクション ログ バックアップを適用します。

  4. [復元するバックアップ セットの選択] 領域で、復元するバックアップ セットを選択します。

  5. 左側のナビゲーション ペインの [オプション] を選択します。[復元オプション] 領域の [既存のデータベースを上書きする] チェック ボックスをオンにします。

  6. [次のデータベース ファイルに復元] 領域で指定したパスが、現在のデータベース パスと一致していることを確認します。

  7. [復旧状態] 領域の [データベースは操作不可状態のままで、コミットされていないトランザクションはロールバックしない。別のトランザクション ログは復元できます。(RESTORE WITH NORECOVERY)] をクリックします。

  8. [OK] をクリックして、[データベースの復元] ダイアログ ボックスを閉じ、データベースを復元します。

  9. 追加のトランザクション ログを適用する場合は、各ログ バックアップに対して、フル バックアップが行われた後のログ バックアップから開始し、作成された順序でこの手順を実行します。詳細については、Microsoft Web サイトの「トランザクション ログ バックアップの適用」(SQL Server 2005 または SQL Server 2008) を参照してください。

SQL Server ミラーを使用するように Team Foundation データ層サーバーを構成する

SQL Server ミラーとして動作するデータ層サーバーに Team Foundation データベースを復元したら、すぐに、他方のサーバーをミラーとして使用するように元のデータ層サーバーを構成する必要があります。

Aa980629.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

データ層サーバーとミラーとして使用するサーバーとの間の適切なデータベース ミラーリング ポートで、TCP トラフィックを許可する必要があります。この既定のポートは 5022 です。SQL Server を構成して、ミラーリングで別のポートを使用することもできます。

プリンシパル Team Foundation データ層サーバーから SQL Server ミラーへのミラーリングを構成するには

  1. プリンシパル Team Foundation データ層サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。

    [サーバーへの接続] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [サーバーの種類] ボックスの一覧で、[データベース エンジン] をクリックします。

  3. [サーバー名] ボックスで、プリンシパル データ層サーバーをクリックします。

  4. [認証] ボックスで、適切なスキームをクリックします。

  5. (省略可能) [SQL Server 認証] を使用している場合は、[ユーザー名] および [パスワード] に有効な資格情報を入力し、[接続] をクリックします。

  6. [データベース] ノードを展開して、Team Foundation データ層を構成するデータベースの一覧を表示します。次のデータベースに対して、記載されている順に、以下の手順を実行する必要があります。

    • ReportServer

    • ReportServerTempDB

    • SharePoint 製品とテクノロジの構成データベース (STS_Config_TFS or WSS_Config)

    • SharePoint 製品とテクノロジのコンテンツ データベース (STS_Content_TFS または WSS_Content)

      Aa980629.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

      SharePoint 製品とテクノロジのデータが格納されるデータベースの名前は、インストールされている SharePoint 製品とテクノロジのバージョン、およびそれをインストールしたユーザーが名前をカスタマイズしたかどうかによって異なります。さらに、SharePoint 製品とテクノロジが Team Foundation Server とは異なるサーバーにインストールされている場合、これらのデータベースは、Team Foundation のデータ層サーバーに存在しないことも考えられます。存在しない場合は、データベースのバックアップ、復元、および構成を、Team Foundation Server とは別個に管理する必要があります。ただし、同期エラーを防ぐため、データベースを保守する際は、両者に矛盾が生じないように注意する必要があります。

    • TfsBuild

    • TfsIntegration

    • TfsVersionControl

    • TfsWarehouse

    • TfsWorkItemTracking

    • TfsWorkItemTrackingAttachments

    • TfsActivityLogging

  7. ミラー化する最初のデータベースを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  8. [データベースのプロパティ] で、[ページの選択] ウィンドウの [ミラーリング] をクリックします。[ミラーリング] ページの [セキュリティの構成] をクリックします。

    データベース ミラーリング セキュリティ構成ウィザードが開きます。[次へ] をクリックします。

  9. [ミラーリング監視サーバーを含める] ページで、[いいえ] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  10. [構成するサーバーを選択する] ページの [次へ] をクリックします。

  11. [プリンシパル サーバー インスタンス] ページで、既定の情報が元の Team Foundation データ層サーバーの情報に一致することを確認し、[次へ] をクリックします。

  12. [ミラー サーバー インスタンス] ページで、SQL Server ミラーとして動作するようにセットアップした Team Foundation データ層サーバーの名前を [ミラー サーバー インスタンス] に入力し、[接続] をクリックします。

  13. [サーバーへの接続] で、適切なサーバー名と、そのサーバーに応じた認証方式を選択します。SQL Server で必要な場合は [ユーザー名] と [パスワード] に有効な値を指定し、[接続] をクリックします。

  14. [サービス アカウント] ページで、[プリンシパル] に Team Foundation サービス アカウント (TFSService と呼ばれる) の名前を入力します。[ミラー] に Team Foundation サービス アカウントの名前を入力します。これらは同じアカウントにする必要があります。[次へ] をクリックします。

  15. [ウィザードの完了] ページで情報を確認し、すべての情報が正しい場合は [完了] をクリックします。

  16. ウィザードによるミラーリング エンドポイントのセットアップが完了したら、[閉じる] をクリックします。

    [データベースのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。[ミラーリングの開始] をクリックします。

    Aa980629.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    構成によっては、SQL Server のインスタンスの ID を Team Foundation のサービス アカウントに変更し、トランザクション ログを復元しないと、データベースのミラーリングを正常に開始できない場合があります。

  17. すべての Team Foundation データベースについて、手順 8. ~ 13. を繰り返します。処理が終了すると、プリンシパル Team Foundation データ層サーバーから、ミラー化された Team Foundation データ層サーバーへ、すべての Team Foundation データベースがミラー化されます。

参照

処理手順

方法 : ミラー化されたデータ層サーバーにフェールオーバーする

方法 : Team Foundation Server をバックアップする

方法 : Reporting Services の暗号化キーをバックアップする

概念

Team Foundation Server のアクセス許可

Team Foundation データ層サーバーのミラーリング