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CWnd::OnDeadChar

更新 : 2007 年 11 月

OnKeyUp メンバ関数および OnKeyDown メンバ関数が呼び出されるときに、フレームワークからこのメンバ関数が呼び出されます。

afx_msg void OnDeadChar(
   UINT nChar,
   UINT nRepCnt,
   UINT nFlags 
);

パラメータ

  • nChar
    デッド キー文字の値を指定します。

  • nRepCnt
    繰り返し回数を指定します。

  • nFlags
    次に示すスキャン コード、キー変換コード、直前のキー状態、およびコンテキスト コードを指定します。

    説明

    0–7

    スキャン コード (OEM 依存の値)。上位ワードの下位バイト。

    8

    ファンクション キーなどの拡張キーまたはテンキー上のキーなど (拡張キーの場合は 1、それ以外の場合は 0)。

    9–10

    使用されていません。

    11–12

    Windows 内部で使用します。

    13

    コンテキスト コード (Alt キーを押した状態でほかのキーを押した場合は 1、それ以外の場合は 0)。

    14

    直前のキー状態 (呼び出す前にキーが押されると 1、キーが離されると 0)。

    15

    変換状態 (キーが離されている場合は 1、押されている場合は 0)。

解説

このメンバ関数を使ってデッド キー文字の値を指定できます。デッド キーとは、ほかのキーと組み合わせて合成文字を作るサーカム フレックス (^) などを示します。たとえば、^O 文字はデッド キーのサーカム フレックスと O キーから構成されます。

通常、アプリケーションでは OnDeadChar を使って、押されたキーについてのフィードバックが与えられます。たとえば、アプリケーションはカレットを移動せずに、現在の文字位置にアクセントを表示できます。

押されたキーと OnDeadChar 関数の呼び出しは、一対一で対応する必要はないので、通常 nFlags の情報をアプリケーションで使うことはありません。nFlags の情報は、OnDeadChar の呼び出しの直前に呼び出された OnKeyUp メンバ関数、または OnKeyDown メンバ関数に適用されます。

IBM の 101 キーまたは 102 キーの拡張キーボードで拡張されたキーは、キーボードのメイン セクションの右 Alt キーと右 Ctrl キー、テンキーの左にある Ins キー、Del キー、Home キー、End キー、PageUp キー、PageDown キー、方向キー、およびテンキーのスラッシュ (/) キーと Enter キーです。ほかのキーボードでは、nFlags の拡張キー ビットで拡張キーをサポートすることがあります。

acz1dkfa.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

このメンバ関数は、アプリケーションが Windows メッセージを処理できるようにするためにフレームワークによって呼び出されます。この関数に渡されるパラメータの値は、フレームワークがメッセージ受信時に受け取ったパラメータの値に基づいています。この関数の基本クラスの実装を呼び出した場合は、関数に渡したパラメータではなく、メッセージと共に渡されたパラメータ自体が使用されます。

必要条件

ヘッダー : afxwin.h

参照

参照

CWnd クラス

階層図

WM_DEADCHAR

その他の技術情報

CWnd のメンバ