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IIS Web サーバーの IIS 設定

更新 : 2007 年 11 月

IIS Web サーバーのインターネット インフォメーション サービス (IIS) 設定は、設定および制約エディタのほか、IIS マネージャ (Microsoft 管理コンソール (MMC) スナップイン) に存在します。このトピックでは、これらの設定が置かれている場所について説明します。

以下のセクションで、これらの設定の場所について詳しく説明します。

  • 設定および制約エディタと IIS マネージャ

  • 設定および制約エディタと IIS マネージャにおける IIS 設定

  • 設定および制約エディタと IIS マネージャにおけるアプリケーション プール

  • 設定および制約エディタと IIS マネージャにおける Web サイト

詳細については、「設定および制約エディタ」および IIS のドキュメント (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=54804) を参照してください。

設定および制約エディタと IIS マネージャ

論理データセンター デザイナでは、IIS Web サーバー用のインターネット インフォメーション サービス (IIS) 設定を構成したりインポートしたりできます。これらの設定は、配置環境の対応するサーバーに必要な構成を表します。詳細については、「方法 : IIS サーバーから設定をインポートする」を参照してください。

Bb164120.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

これらの設定は、配置レポートにも記録されます。詳細については、「配置レポートの概要」および「配置レポートを使った配置の概要」を参照してください。

設定を配置用に構成したり検証したりする場合は、これらの設定を IIS マネージャで確認できます。

次の図は、論理データセンター デザイナ、設定および制約エディタ、および IIS マネージャにおける IIS Web サーバーを示しています。

設定および制約エディタと IIS マネージャ
IIS マネージャでの IIS Web サーバーの設定

設定および制約エディタと IIS マネージャにおける IIS 設定

論理データセンター デザイナで IIS Web サーバーの設定を表示するには、論理データセンター ダイアグラムで目的の Web サーバーを選択し、設定および制約エディタを開きます。IIS Web サーバーの設定は、設定および制約エディタの [論理サーバーの設定] フォルダの [InternetInformationServices] リソースに表示されます。このリソースには、IIS Web サーバーの IIS 構成、アプリケーション プール (IIS 6.0 以降)、Web サイト エンドポイントなどが格納されています。

Bb164120.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

設定をインポートするときに Web サーバーのグローバル構成を含めた場合、[InternetInformationServices] リソースの名前が、設定のインポート時に使用した Web サーバーの名前に変更されます。

IIS マネージャでは、これらの設定が、Web サーバーの名前の下に表示されます。Web サーバーの IIS 構成、アプリケーション プール (IIS 6.0 以降)、Web サイトのほか、その Web サーバーがホストしているアプリケーションが、対応する Web サーバーの下に表示されます。

次の図は、設定および制約エディタにおける [InternetInformationServices] リソースと、IIS マネージャにおける対応するノードを示したものです。

設定および制約エディタと IIS マネージャにおける IIS 構成
IIS グローバル設定の場所

設定および制約エディタの設定ペインには、各リソースの設定が表示されます。これらの設定の多くは、IIS マネージャで対応するノードの [プロパティ] ダイアログ ボックスを開くと確認できます。

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一部の設定については、名前、値、または型が IIS メタベースの対応する設定と異なるため変換が必要です。詳細については、「IIS メタベースと異なる設定名」および「IIS メタベースと異なる設定の型」を参照してください。

次の図は、設定および制約エディタの設定ペインと IIS マネージャの [プロパティ] ダイアログ ボックスを示したものです。IIS マネージャの [プロパティ] ダイアログ ボックスには、ノードごとに異なるプロパティが表示されます。

設定および制約エディタの設定ペインと IIS マネージャの [プロパティ] ダイアログ ボックス
設定ペインと [IIS プロパティ] ダイアログ ボックス

設定および制約エディタと IIS マネージャにおけるアプリケーション プール

設定および制約エディタでは、[論理サーバーの設定] フォルダにアプリケーション プールの設定が表示されます。[InternetInformationServices] リソースの [ApplicationPools] リソースを選択すると、これらの設定を確認できます。[ApplicationPools] の各アプリケーション プール リソースは、IIS マネージャのアプリケーション プールと対応しています。

Bb164120.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

アプリケーション プールの設定をインポートすると、[ApplicationPools] リソースの名前が [DefaultApplicationPool] に変更されます。これにより、対応するリソースの下に、適切なアプリケーション プールのリソースが作成されます。

IIS マネージャでは、該当する Web サーバーの [アプリケーション プール] ノードでこれらの設定を確認できます。

次の図は、設定および制約エディタにおける [ApplicationPools] リソースと、IIS マネージャにおける対応するノードを示したものです。

設定および制約エディタと IIS マネージャにおけるアプリケーション プール設定
アプリケーション プールの設定

たとえば、アプリケーション プールの設定を、既存の Web サーバーから IIS Web サーバーにインポートしたとします。既存の Web サーバーでは、特定のアプリケーション プール内のワーカー プロセスに対する ping が無効に設定されています。この設定は、IIS Web サーバー上の対応するアプリケーション プールの [PingingEnabled] 設定にインポートされます。

設定および制約エディタでは、検索機能を使用するか、対応するアプリケーション プールに移動することによって、この設定を確認できます。[論理サーバーの設定] フォルダの [InternetInformationServices] リソース (または Web サーバー名) を探し、[ApplicationPools] (または [DefaultApplicationPool]) リソースを見つけて、対応するアプリケーション プールを選択します。設定ペインで、[監視] ノードの [PingingEnabled] 設定を探します。

同じ設定を IIS マネージャで確認するには、アプリケーション プールの [プロパティ] ダイアログ ボックスを開き、[状態] タブを選択し、[Ping を有効にする] 設定を見つけます。

設定および制約エディタと IIS マネージャにおける Web サイト

設定および制約エディタで Web サイトの設定を確認するには、IIS Web サーバーを選択するか、そのサーバー上の Web サイト エンドポイントを選択します。Web サイト エンドポイントを選択した場合、対応する設定が [論理サーバー エンドポイントの設定] フォルダに表示されます。ただし、IIS Web サーバーを選択した場合は、そのすべての Web サイトの設定が、[論理サーバーの設定] フォルダに表示されます。[InternetInformationServices] リソースの [WebSites] リソースを選択すると、これらの設定を確認できます。[WebSites] リソースの下の各 Web サイト エンドポイント リソースは、IIS マネージャにおける Web サイトと対応しています。

Bb164120.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

Web サイトの設定を既存の Web サイト エンドポイントにインポートすることも、新しい Web サイト エンドポイントを IIS Web サーバーに作成することもできます。新しい Web サイト エンドポイントを作成した場合、これらのエンドポイントに対応する適切な Web サイト エンドポイント リソースが、[WebSites] リソースの下に作成されます。IIS マネージャの [既定の Web サイト] ノードから設定をインポートすることもできます。既定の Web サイトから設定をインポートした場合、[WebSites] リソースの名前が [DefaultWebSite] に変更されます。

次の図は、設定および制約エディタにおける [WebSites] リソースと、IIS マネージャにおける対応するノードを示したものです。

設定および制約エディタと IIS マネージャにおける Web サイトおよび Web サイト エンドポイントの設定
Web サイトの設定

たとえば、Web サイトの設定を、既存の Web サーバーから IIS Web サーバーにインポートしたとします。既存の Web サーバーでは、Web サイトに使用する認証方法が指定されています。この設定は、IIS Web サーバー上の対応する Web サイト エンドポイントの [AuthFlags] 設定にインポートされます。

設定および制約エディタでは、検索機能を使用するか、対応する Web サイト エンドポイントに移動することによって、この設定を確認できます。[論理サーバーの設定] フォルダの [InternetInformationServices] リソース (または Web サーバー名) を探し、[WebSites] (または [DefaultWebSite]) リソースを見つけて、対応する Web サイト エンドポイントを選択します。設定ペインで、[認証] ノードの [AuthFlags] 設定を探します。

IIS マネージャでこの設定を確認するには、Web サイトの [プロパティ] ダイアログ ボックスを開き、[ディレクトリ セキュリティ] タブを選択して、[認証とアクセス制御] の [編集] をクリックします。その Web サイトに対して構成されている認証方法が、[認証方法] ダイアログ ボックスに表示されます。

Bb164120.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

既定の Web サイトから設定をインポートした場合は、[既定の Web サイト] ノードの [プロパティ] ダイアログ ボックスを開いて確認します。

詳細については、「IIS 6.0 における認証 (IIS 6.0)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=54799) および「IIS 6.0 リファレンス (IIS 6.0)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=54800) を参照してください。

参照

参照

ASP.NET アプリケーションの IIS 設定

設定および制約エディタの関連用語