Team System のレポートでのデータ ソースの選択
更新 : 2007 年 11 月
Visual Studio Team System のデータを表示するレポートを作成するときは、3 種類のデータ ソースのいずれかを指定します。ソースのうち 2 つはデータ ウェアハウスのデータベースで、Analysis Services データベースとリレーショナル データベースです。Analysis Services データベースは、一連の基準を満たす作業項目の数などのように、集計情報を提供するレポートに最も適しています。リレーショナル データベースは、作業項目のタイトルなどのように、行項目の詳細を提供するレポートに最も適しています。
3 番目のデータ ソースは、作業項目のリストです。このリストは、多くても数百の作業項目を扱うテーブルおよびグラフに最適です。
次の表で示すように、データ ソースの選択は、表示するデータの種類だけでなく、レポートの作成に使用するツールにも依存します。Excel を使用する場合は、リレーショナル データベースを効率よく使用することはできません。レポート デザイナを使用する場合は、作業項目のリストは使用できません。
Analysis Services |
関係演算 |
作業項目リスト |
|
Excel |
○ |
× |
○ |
レポート デザイナ |
○ |
○ |
× |
レポート ツールの詳細については、「Team System のレポートの作成に使用するツールの選択」を参照してください。
バーンダウン チャートなどのように経時的な傾向を示すレポートは、Analysis Services データベースを使用すると最も簡単に作成できます。リレーショナル データベースは傾向には向かないソースであり、作業項目リストを使用して傾向を示すことはできません。
Analysis Services データベース
Analysis Services データベースは、データをキューブ構造に編成します。キューブには、多くのディメンションに対して集計されたメジャーが含まれます。この構造は、一連の作業項目に対する作業時間などのような集計値を提供します。値は、クエリで計算されるのではなく、キューブから直接選択されます。
.gif "メモ") メモ : |
|---|
作業項目履歴.累積数などのように、事前に集計されないメジャーもあります。このようなメジャーは、クエリの実行時に計算されます。 |
Analysis Services データベースを使用すると、Excel でピボットテーブル レポートやピボットグラフ レポートを簡単に作成できます。このデータ ソースの詳細については、「OLAP デザイン」を参照してください。
リレーショナル データベース
リレーショナル データベースは、関連のある一連のテーブルにデータを編成します。Transact-SQL クエリの作成に習熟している場合は、リレーショナル データベースを使用してレポートを作成できます。
プロジェクトで使用される作業項目によっては、Analysis Services データベースに存在しない詳細データが、リレーショナル データベースに含まれる場合があります。ウェアハウスに対する作業項目フィールドのマップに関する詳細については、「レポート用のフィールドの使用」を参照してください。
リレーショナル データベースの詳細については、「リレーショナル スキーマ」を参照してください。
作業項目リスト
作業項目クエリまたは静的な作業項目セットを使用するリストを、Excel で作成できます。ある意味、このリストは既に詳細レポートでもあります。詳細については、「方法 : 作業項目リストを作成する」を参照してください。
作業項目リストから、ピボットテーブル レポートおよびピボットグラフ レポートを作成することもできます。詳細については、「PivotTable reports 101 (Microsoft Office Online)」を参照してください。
リストの内容を更新するには、[チーム] ツール バーの [最新の情報に更新] をクリックするか、[チーム] メニューの [最新の情報に更新] をクリックします。ピボットテーブル レポートおよびピボットグラフ レポートを更新するには、[データ] ツール バーの [データの更新] をクリックするか、[データ] メニューの [データの更新] をクリックします。
参照
概念
Team System のレポートの作成に使用するツールの選択