レポート用のフィールドの使用
更新 : 2007 年 11 月
ここでは、レポートの作成で利用するために作業項目のフィールドをデータ ウェアハウスで使用できるようにする方法について説明します。
reportable 属性の値
フィールド値の中には、レポート用として特に役立つものがあります。作業項目の種類の定義の言語では、レポート用として使用するフィールドに対して、reportable というオプションの属性を指定できます。reportable 属性には次のような効果があります。
reportable 属性が指定されたフィールドのデータは、データ ウェアハウスにエクスポートされ、レポートに取り込むことができます。
新しく定義したフィールドに対して reportable 属性を指定しなかった場合、そのフィールドのデータはデータ ウェアハウスにエクスポートされません。
既存のフィールドに対して reportable 属性を指定しなかった場合、そのフィールドのレポート設定は、既存の設定のままとなります。
フィールドに対して指定した reportable 属性は、後から変更することはできません。
Reportable 属性に指定できる値は、dimension、detail、および measure のいずれかです。それぞれの値の説明は以下のとおりです。
メモ : |
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作業項目に使用したフィールドを、後で reportable に設定することもできます。reportable 値を設定した後でウェアハウスにコピーされる新しいリビジョンの作業項目には、フィールド値が含まれます。一方、ウェアハウスに既に存在するリビジョンに対しては、既存の値は埋め戻されません。 |
dimension
dimension 型は、Integer、Double、String、または DateTime の各フィールドに対してのみ使用します。このフィールドのデータは、リレーショナル ウェアハウス データベースおよびキューブに対し、Work Item ディメンションの属性として入力され、レポートのフィルタに使用できます。これは、有効値のリストを持つフィールドに対して使用します。Work Item Type および State はディメンションの典型例です。
サンプル
<FIELD refname="MyCorp.Category" name="Category" type="String" reportable="dimension">
detail
detail 型は、Integer、Double、String、または DateTime の各フィールドに対してのみ使用します。このフィールドのデータは、リレーショナル ウェアハウス データベースの Work Item History テーブルおよび Current Work Item テーブルに移動されますが、キューブには移動されません。これは、無制限のテキスト フィールドに使用するのに適しています。レポートでフィールドを使用できる一方、キューブが巨大になるのを防げるからです。ただし、これらのフィールドを使用して作成するレポートは、キューブではなくリレーショナル データベースを使用する必要があります。Summary (作業項目の概要を示す文字列フィールド) は、レポートで使用するときに detail 型を使用する必要があるフィールドの典型例です。
サンプル
<FIELD refname="MyCorp.Summary" name="Summary" type="String" reportable="detail">
measure
measure 型は、Integer フィールドと Double フィールドに対してのみ使用します。メジャーは、レポートに含まれる数値です。各 measure は、Current Work Item メジャー グループおよび Work Item History メジャー グループの両方に含まれます。Estimated Work はメジャーの典型例です。
メモ : |
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SQL Server 2005 Analysis Services では、さまざまな形式の集計がサポートされていますが、measure として使用されるフィールドは常に合計として集計されます。 |
サンプル
<FIELD refname="MyCorp.Cost" name="Cost" type="Integer" reportable="measure">