MFC でのステータス バーの実装
更新 : 2007 年 11 月
CStatusBar オブジェクトは、テキスト出力ペインが 1 列に並んでいるコントロール バーです。通常、出力ペインはメッセージ行およびステータス インジケータとして使用されます。たとえば、選択されたメニュー コマンドを簡単に説明するメニュー ヘルプ メッセージ行、ScrollLock キーや NumLock キーなどのキーのステータスを示すインジケータがあります。
MFC バージョン 4.0 以降では、ステータス バーはステータス バー コモン コントロールをカプセル化する CStatusBarCtrl クラスを使用して実装します。下位互換性を維持するために、MFC では、以前の形式で実装されているステータス バーも COldStatusBar クラスによってサポートされています。以前のバージョンの MFC のドキュメントでは、COldStatusBar は CStatusBar の名前で説明されています。
MFC 4.0 で新しく追加されたメンバ関数の CStatusBar::GetStatusBarCtrl を使用すると、Windows コモン コントロールによるステータス バーのカスタマイズと追加機能のサポートを利用できます。CStatusBar のメンバ関数では Windows コモン コントロールのほとんどの機能を利用できますが、GetStatusBarCtrl を呼び出すことで、ステータス バーの特性をさらに活かすことができます。GetStatusBarCtrl を呼び出すと、CStatusBarCtrl オブジェクトへの参照が返されます。この参照を使用すると、ステータス バー コントロールを操作できます。
複数のインジケータを表示するステータス バーを次の図に示します。
ステータス バー
ツール バーと同じように、ステータス バー オブジェクトは親フレーム ウィンドウに埋め込まれ、フレーム ウィンドウが生成されるときに自動的に生成されます。ステータス バーは、すべてのコントロール バーと同様に、親フレームが破棄されると自動的に破棄されます。
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MFC の CStatusBar クラスおよび CStatusBarCtrl クラス