次の方法で共有


Delete コマンド (Team Foundation バージョン管理)

更新 : 2007 年 11 月

ファイルやフォルダを Team Foundation バージョン管理 サーバーから削除し、それらをディスクから削除します。

k45zb450.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

このコマンドの結果は、チェックイン操作を実行するまでは他のワークスペースに表示されません。詳細については、「方法 : 保留中の変更をチェックインする」を参照してください。

必要なアクセス許可

delete コマンドを使用するには、[チェックアウト] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。/lock オプションに none 以外の値を指定する場合は、[ロック] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。また、ワークスペースを所有しているか、グローバルな [ワークスペースの管理] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

tf delete [/lock:(none|checkin|checkout)] [/recursive] itemspec

パラメータ

引数

説明

itemspec

Team Foundation バージョン管理 サーバーから削除するファイルやフォルダを指定します。Team Foundation で itemspecs を解析してスコープ内にある項目を確認する方法の詳細については、「コマンド ライン オプション」を参照してください。

オプション

説明

/lock

指定された項目を他のユーザーがチェックインまたはチェックアウトできないようにします。詳細については、「ロックの種類について」を参照してください。

ロック オプション:

  • None

    既定値です。ロックは適用されません。指定のファイルにロックを適用している場合、このオプションによりロックが解除されます。他のユーザーによって適用されたロックは解除されません。

  • Checkin

    指定した項目を他のユーザーがチェックアウトできますが、本人がチェックインを実行してロックを解放するまで、他のユーザーはロックされたファイルにリビジョンをチェックインできません。指定したの項目いずれかを他のユーザーがロックしている場合、ロック操作は失敗します。

  • Checkout

    本人がチェックインを実行してロックを解放するまで、他のユーザーが指定した項目のいずれかのチェックインまたはチェックアウトができないようにします。指定した項目のいずれかを他のユーザーがロックしている場合、ロック操作は失敗します。

/recursive

指定のディレクトリの itemspec に一致するすべてのファイル、またはフォルダとサブフォルダ、あるいはこれらすべてを削除します。

  • tf delete folder1\folder2 /recursive (folder1\folder2 は存在するディレクトリ) を指定すると、folder1\folder2 および folder1\folder2 に含まれるすべてのファイルとサブディレクトリが削除されます。

  • tf delete folder1\folder2\filespec* /recursive を指定すると、folder1\folder2 に含まれる filespec に一致するすべてのファイルとサブディレクトリが削除されます。さらに、filespec に一致するディレクトリに含まれるすべてのファイルとサブディレクトリも削除されます。

    たとえば、ワークスペースに次のファイルが含まれるとします。

    Folder1\AVeryLongDirectoryName (この下にはいくつかのファイルがあります) および Folder1\Folder2\AVeryImportantFile.txt

    tf delete 'Folder1\AVer*' /recursive

    上記のコマンドを実行すると、ワイルドカード文字に一致するため、folder1\folder2\NeverDelete\AVeryImportantFile.txt が削除されます。

解説

delete コマンドは、指定された項目の保留中の変更のうち、種類が "削除" の変更をワークスペースに記録します。checkin コマンドを使用して、種類が "削除" の保留中の変更を Team Foundation バージョン管理サーバーにコミットすると、Team Foundation により項目が Team Foundation バージョン管理サーバーから削除されますが、永続的には削除されません。dir コマンドを使用すると、Team Foundation バージョン管理 サーバー内の削除された項目を見つけることができ、Undelete コマンド を使用すると削除された項目を復元できます。

ワークスペース内の項目を削除しても変更をチェックインしなかった場合、Undo コマンド を使用して項目をワークスペースに復元し、保留中の変更の一覧から "削除" を消去できます。

別の保留中の変更が存在する項目は削除できません。たとえば、チェックアウトされたファイルは削除できません。そのような項目を削除するため、undo コマンドを使用して現在の保留中の変更を元に戻すことができます。

保留中の削除をチェックインすると、Team Foundation は、そのファイルに Team Foundation バージョン管理 サーバーで削除されたとマークします。その後、get を実行して他のワークスペースから項目を取得すると (他のユーザーが実行した場合も含む)、それらのワークスペースから項目が削除されます。

itemspec でフォルダを指定した場合、Team Foundation は、既定でそのフォルダ内のすべてのファイルと、サブフォルダおよびそのサブフォルダに含まれるすべてのファイルを削除します。

tf コマンド ライン ユーティリティの使い方の詳細については、「Tf コマンド ライン ユーティリティのコマンド」を参照してください。

次の例は、ディスク上の指定のローカル ワークスペース フォルダ内にある 314.cs を削除します。変更をチェックインすると、314.c がバージョン管理システムから非永続的に削除されます。

c:\projects>tf delete 314.cs

参照

処理手順

チュートリアル : コマンド ラインからの Team Foundation バージョン管理の操作

方法 : バージョン管理されているファイルおよびフォルダの移動、名前の変更、および削除を行う

参照

Undelete コマンド

Undo コマンド

Dir コマンド

その他の技術情報

Tf コマンド ライン ユーティリティのコマンド