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Undelete コマンド

更新 : 2007 年 11 月

undelete コマンドは、以前に削除された項目を復元します。

y7505w2x.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

このコマンドの結果は、チェックイン操作を実行するまでは他のワークスペースに表示されません。詳細については、「方法 : 保留中の変更をチェックインする」を参照してください。

必要なアクセス許可

undelete コマンドを使用するには、[チェックアウト] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。/lock オプションに none 以外の値を指定する場合は、[ロック] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。また、ワークスペースを所有しているか、グローバルな [ワークスペースの管理] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

tf undelete [/noget] [/lock:(none|checkin|checkout)] [/newname:name] 
[/recursive] itemspec[;deletionID]

パラメータ

引数

説明

name

/newname オプションにユーザーが指定した値。ローカル パスまたはサーバー パスを指定できます。

itemspec

削除を取り消すファイルまたはフォルダを指定します。Team Foundation で itemspecs を解析してスコープ内にある項目を確認する方法の詳細については、「コマンド ライン構文 (Team System)」を参照してください。

deletionID

同じ名前の削除された複数の項目を明確にする固有の識別子を指定します。

オプション

説明

/noget

削除された項目をワークスペースに復元した後、チェックイン操作が完了するまでは、サーバー上に項目を復元しても項目の物理コピーを直ちにディスクに取得することはありません。

/lock

他のユーザーが指定したファイルのチェックインまたはチェックアウトができないようにします。詳細については、「ロックの種類について」を参照してください。

ロック オプション:

  • なし

    既定値です。ロックは適用されません。

  • Checkin

    指定した項目を他のユーザーがチェックアウトできますが、本人がチェックインを実行してロックを解放するまで、他のユーザーはロックされたファイルにリビジョンをチェックインできません。指定したの項目いずれかを他のユーザーがロックしている場合、ロック操作は失敗します。

  • Checkout

    本人がチェックインを実行してロックを解放するまで、他のユーザーが指定した項目のいずれかのチェックインまたはチェックアウトができないようにします。指定した項目のいずれかを他のユーザーがロックしている場合、ロック操作は失敗します。

/newname

項目を復元するときに項目の名前を変更します。

/recursive

指定したディレクトリからすべてのファイルとサブフォルダを復元します。

解説

tf コマンド ライン機能の undelete コマンドでは、チェックイン操作が完了するまで、指定したファイルまたはフォルダの復元をスケジュール設定します。また、指定した項目をサーバーからローカル ディスクに取得します。ただし、明示的に /noget オプションを指定した場合は除きます。

同じ名前のファイルまたはフォルダが同じサーバー フォルダから削除されている場合は、復元対象の削除された項目を示す deletionID パラメータの値を指定する必要があります。deletionID を取得するには、dir コマンドを使用します。

同じ名前の項目が既に存在している場合または保留中の追加になっている場合に項目の削除を取り消してサーバー フォルダに復活させる場合、/newname オプションを使用して復活させた項目に新しい名前を付けることができます。/newname オプションを使用して一度に削除を取り消すことができる項目は 1 つだけです。

復元後にファイルを変更する場合は、編集に備えて通常どおり checkout コマンドでファイルをチェックアウトできます。

itemspec でフォルダが指定されている場合、Team Foundation では、そのフォルダのすべてのファイルとサブフォルダおよびサブフォルダ内のファイルが既定で復元されます。フォルダ内の一部の項目を復元する場合は、最初にフォルダとその項目の削除を取り消した後、保持しない項目を削除します。

tf コマンド ライン ユーティリティの使い方の詳細については、「Tf コマンド ライン ユーティリティのコマンド」を参照してください。

次の例は、314.cs が削除されたサーバー フォルダに 314.cs を復元し、現在のワークスペース内の最新バージョンの読み取り専用コピーを取得します。

C:\projects>tf undelete c:\math\314.cs

次の例は、複数回削除されたサーバー上のすべての項目の削除 ID を表示します。

c:\projects>tf dir $/ /deleted
  • 出力例

    $/projects/math/314.cs;X10
    $/projects/math/314.cs;X11
    

次の例は、314.cs の X11 バージョンが削除されたサーバー フォルダにそのファイルを復元し、現在のワークスペース内の最新バージョンの読み取り専用コピーを取得します。

c:\projects>tf undelete 314.cs;X11

参照

概念

保留中の変更

ロックの種類について

参照

コマンド ライン構文 (Team System)

Rename コマンド (Team Foundation バージョン管理)

delete コマンド

Dir コマンド

その他の技術情報

Tf コマンド ライン ユーティリティのコマンド