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分離ストレージのシナリオ

更新 : 2007 年 11 月

分離ストレージは、さまざまな場面で使用されます。最も区別しやすい 5 つの例を以下に説明します。

  • ダウンロードされたコントロール。通常の I/O クラスを使用して、インターネットからダウンロードしたマネージ コード コントロールをハード ドライブに書き込むことはできません。ただし、分離ストレージを使用することにより、ユーザーの設定やアプリケーション状態を永続化できます。

  • 永続 Web アプリケーション ストレージ。Web アプリケーションでも I/O クラスを使用できません。Web アプリケーション プログラムは、ダウンロードしたコンポーネントの場合と同じ目的、つまりユーザーの設定やアプリケーション状態を永続化するために分離ストレージを使用できます。

  • 共有コンポーネント ストレージ。アプリケーション間で共有されるコンポーネントで分離ストレージを使用することにより、データ ストアへのアクセスを制限できます。

  • サーバー ストレージ。サーバー アプリケーションでは、アプリケーションに対する要求を行う多数のユーザーに個別のストアを提供するために分離ストレージを使用できます。分離ストレージは常にユーザー別に分離されているため、サーバーは、要求を行うユーザーを偽装する必要があります。サーバーがユーザーを偽装する場合、データは、プリンシパルの ID (アプリケーションがアプリケーションのユーザーを識別するために使用する ID と同じ ID) に基づいて分離されます。

  • ローミング。アプリケーションでは、分離ストレージをローミング ユーザー プロファイルと共に使用することもできます。分離ストレージとローミング ユーザー プロファイルを一緒に使用することにより、ユーザーの分離ストアは、プロファイルと共に移動します。

分離ストレージは上記の各シナリオで使用するのに適していますが、分離ストレージを "使用できない" 場合もあります。

  • 分離ストレージは高度に信頼されるコード、アンマネージ コード、またはコンピュータの信頼されるユーザーからは保護されていないので、暗号化されていないキーやパスワードのような重要な機密情報の格納には使用しないでください。

  • コードを格納する目的で分離ストレージを使用しないでください。

  • 管理者が制御する構成設定や配置設定を格納する目的で分離ストレージを使用しないでください。ユーザー設定は管理者が制御しないので、構成設定とは見なされません。

今日の多くのアプリケーションでは、データベースを使用してデータを格納し、分離しています。データベースを使用する場合は、データベースの 1 行または複数の行で 1 人の特定のユーザーのストレージを表します。ユーザー数が少ない場合、データベースを使用するオーバーヘッドが重要である場合、またはデータベース機能が存在しない場合は、データベースの代わりに分離ストレージを使用できます。また、データベース内の行よりも複雑で柔軟性のあるストレージがアプリケーションに必要な場合でも、分離ストレージによって実行可能な選択肢が用意されます。

参照

概念

分離ストレージとローミング

その他の技術情報

分離ストレージ

分離ストレージ作業の実行