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コードの編集 (Visual C#)

更新 : 2008 年 7 月

Visual C# コード エディタは、ソース コードを記述するためのワード プロセッサです。文章、段落、文法に対する広範囲のサポート機能が Microsoft Word にあるように、C# コード エディタにも C# 構文や .NET Framework のサポート機能があります。このサポート機能は、主に 5 つのカテゴリにグループ化できます。

  • IntelliSense: エディタに .NET Framework のクラスやメソッドを入力するたびに、そのクラスやメソッドに関する基本的なドキュメントが更新されて表示されます。また、自動コード生成も行われます。

  • リファクタリング : 開発プロジェクトのカーソル上で呼び出して、コード ベースを簡単に再構築します。

  • コード スニペット : よく繰り返されるコード パターンを含むライブラリを検索できます。

  • 波線 : 入力時に、スペル ミスのある単語、セマンティク エラー、誤った構文、および警告を表すビジュアル表示です。

  • 読みやすさの補助 : アウトライン機能、コードのフォーマット、およびカラー表示があります。

ms228282.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

IntelliSense

IntelliSense は、ヘルプを検索する時間を最小限に抑え、コード入力を正確に効率よく行うことができるようにデザインされた一連の機能セットの名前です。これらの機能ではいずれも、エディタに言語のキーワード、.NET Framework の型、およびメソッドのシグネチャを入力するたびに、関連する基本情報を表示します。この情報は、ツールヒント、リスト ボックス、およびスマート タグに表示されます。

ms228282.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

IntelliSense の機能の多くは、他の Visual Studio 言語と共有され、MSDN ライブラリの「コーディング補助機能」で図と共に説明されています。以下のセクションでは、IntelliSense の概要と詳細なドキュメントへのリンクを示します。

入力候補一覧

エディタでソース コードを入力するたびに、すべての C# キーワードと .NET Framework クラスを含むリスト ボックスが IntelliSense によって表示されます。入力した名前と一致する項目がリスト ボックスにあるときは、それが選択されます。選択した項目を適用する場合は、Tab キーを押すだけで、名前またはキーワードの入力が完了します。詳細については、「C# でのコンプリート リスト」を参照してください。

C# の完了リスト

クイック ヒント

.NET Framework の型にポインタを移動すると、IntelliSense によってクイック ヒントのツールヒントが表示されます。このヒントには、その型に関する基本的なドキュメントが表示されます。詳細については、「クイック ヒント」を参照してください。

メンバの一覧

.NET Framework の型をコード エディタに入力し、ドット演算子 (.) を入力すると、その型のメンバを含むリスト ボックスが IntelliSense によって表示されます。選択して Tab キーを押すと、そのメンバ名が入力されます。詳細については、「メンバの一覧」を参照してください。

パラメータ ヒント

コード エディタでメソッド名を入力し、左かっこを入力すると、[パラメータ ヒント] のツールヒントが IntelliSense によって表示されます。このヒントには、そのメソッドのパラメータの順序と型が表示されます。メソッドをオーバーロードする場合、オーバーロードされるシグネチャのすべてをスクロール ダウンできます。詳細については、「[パラメータ ヒント]」を参照してください。

オーバーロードのパラメータ ヒント イメージ

using の追加と修飾子の追加

ときには、十分に修飾されていない名前で .NET Framework のインスタンスを作成しようとすることがあります。このような場合、IntelliSense は、未解決の識別子の後にスマート タグを表示します。スマート タグをクリックすると、IntelliSense によって、識別子を解決できる using ディレクティブまたは修飾子の一覧が表示されます。一覧から選択すると、ソース コード ファイルの先頭にディレクティブが追加されるか、未解決の識別子の前に修飾子が挿入されます。詳細については、「using の追加」を参照してください。

リファクタリング

開発プロジェクトの過程でコード ベースが大きくなり発展してくると、読みやすいように、またはコンパクトになるように変更するのが望ましいこともあります。たとえば、メソッドの一部を小さなメソッドに分割したり、メソッドのパラメータを変更したり、識別子の名前を変更したりすることがあります。リファクタリング機能では、検索と置換のような従来のツールよりも便利に、知的に、また完璧に、このような操作のすべてを実行できます。リファクタリングにはコード エディタで右クリックしてアクセスします。詳細については、「リファクタリング」を参照してください。

コード スニペット

コード スニペットは、一般的に使用される、小さな単位の C# ソース コードです。数回のキーストロークで、ソース コードをすばやく正確に入力できます。コード スニペット メニューには、コード エディタで右クリックしてアクセスします。Visual C# に備えられている多数のスニペットから検索するだけでなく、自分でスニペットを作成することもできます。詳細については、「コード スニペット (C#)」を参照してください。

波線

波線は、入力時にコードのエラーに関する簡単なフィードバックを示します。赤い波線は、構文エラー (セミコロンがない、かっこの対応が正しくないなど) またはセマンティック エラー (int 型の変数にリテラル文字列を割り当てようとしているなど) を示します。緑の波線は、コンパイラで警告される可能性があることを示します。青い波線はコンパイラ エラーを示します。次の図に赤い波線の例を示します。

宣言エラーを示す波形下線

読みやすさの補助

コードのフォーマット

C# コード エディタでは、; キーまたは } キーを押したとき、またはコードをエディタに貼り付けたときに、コードが自動的にフォーマットされます。コードのフォーマットを手動で実行するには、[編集] メニューの [詳細] の [ドキュメントのフォーマット] または [選択範囲のフォーマット] をクリックします。[書式設定] ([オプション] ダイアログ ボックス - [テキスト エディタ] - [C#]) および [詳細] ([オプション] ダイアログ ボックス - [テキスト エディタ] - [C#]) のオプションを変更すると、コードのフォーマットの動作を変更できます。

アウトライン

コード エディタでは、自動的に、名前空間、クラス、およびメソッドを折りたたむことができる領域として扱います。折りたたむと、ソース コード ファイルの他の部分が、検索しやすくなり、読みやすくなります。折りたたむことができる独自の領域を作成するには、コードを #region ディレクティブと #endregion ディレクティブで囲みます。

折りたたまれたメソッド

カラー表示

C# ソース コード ファイルの多様なカテゴリの識別子は、それぞれ異なる色で表示されます。詳細については、「コードの色づけ」を参照してください。

参照

その他の技術情報

Visual C# IDE の使用

履歴の変更

日付

履歴

理由

2008 年 7 月

波線とセマンティック エラーに関するテキストを追加

SP1 機能変更