シンボル名の制限
更新 : 2007 年 11 月
シンボル名の制限事項は、次のとおりです。
すべてのシンボルは、アプリケーションのスコープ内で一意であることが必要です。これにより、ヘッダー ファイル内のシンボル定義の競合を防ぎます。
シンボル名に使用できる有効な文字は、A ~ Z、a ~ z、0 ~ 9、およびアンダースコア (_) です。
シンボル名の長さは 247 文字以内にする必要があります。先頭に数字は使用できません。
シンボル名に空白を含めることはできません。
シンボル名の大文字と小文字は区別されませんが、最初のシンボル定義の大文字と小文字が保持されます。シンボルを定義するヘッダー ファイルは、リソース コンパイラとリソース エディタ、および C++ プログラムで、リソース ファイルに定義されているリソースを参照するために使用されます。2 つのシンボル名の相違点が大文字と小文字の区別だけである場合、C++ プログラムはそれらを 2 つの異なるシンボルと見なしますが、リソース コンパイラやリソース エディタはそれらの 2 つのシンボル名が同じ 1 つのシンボルを参照するものと見なします。
メモ : 以下に、標準のシンボル名スキーム (ID*_[keyword]) の概略を示します。このスキームに従わずに作成したシンボルの名前が、リソース スクリプト コンパイラで認識されるキーワードと同じ名前である場合、リソース スクリプト ファイルのビルドを試みると、診断の困難なランダムにみえるエラーが生成されます。これを回避するには、標準の名前付けスキームに従ってください。
シンボル名には、リソースやオブジェクトの種類を示す説明的なプリフィックスが付いています。この説明的なプリフィックスは、テキストを組み合わせた ID で始まります。MFC (Microsoft Foundation Class) ライブラリでは、次の表に示すシンボル名前付け規則を使用します。
カテゴリ |
プレフィックス |
用途 |
---|---|---|
リソース |
IDR_ IDD_ IDC_ IDI_ IDB_ |
アクセラレータまたはメニュー (関連付けられたリソースまたはカスタム リソースも含む) ダイアログ ボックス カーソル アイコン ビットマップ |
メニュー項目 |
ID_ |
メニュー項目 |
コマンド |
ID_ |
コマンド |
コントロールと子ウィンドウ |
IDC_ |
コントロール |
文字列 |
IDS_ |
文字列テーブルの文字列 |
MFC |
AFX_ |
定義済みの MFC シンボル用に予約済み |
マネージ プロジェクトにリソースを追加する方法については、『.NET Framework 開発者ガイド』の「アプリケーションのリソース」を参照してください。マネージ プロジェクトにリソース ファイルを手動で追加する方法、リソースへのアクセス方法、静的なリソースの表示方法、およびリソース文字列をプロパティに割り当てる方法については、「チュートリアル : Windows フォームのローカリゼーション」および「チュートリアル : ASP.NET でのローカリゼーションのためのリソースの使用」を参照してください。
必要条件
Win32