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方法 : 変数で通貨値を保持する

更新 : 2007 年 11 月

変数を Decimal のデータ型として宣言すると、通貨値が変数に保持されます。

10 進型 (Decimal) (Visual Basic) の変数は、小数点以下 28 桁を含む、有効桁数 29 の数字を保持できます。通貨値に関しては、必要な小数点以下の桁数は通常 2 桁または 3 桁です。しかし、トランザクション実行中の中間結果としては、たとえば利率で掛け算する場合など、正確性を保つためより多くの小数点以下の桁数が必要な場合があります。

通貨値で Decimal 変数を使用する利点は、値の正確さにあります。Double データ型は高速で少ないメモリしか使用しませんが、四捨五入による誤差が生じる可能性があります。Decimal データ型は、必要に応じて 28 桁までの正確性を完全に維持します。

**末尾のゼロ文字。**Visual Basic には、Double など浮動小数点データ型における末尾のゼロ文字による内部表現がありません。Decimal 変数では計算によって取得された末尾のゼロが保持されますが、Decimal リテラルでは末尾のゼロは保存されません。使用例を含む詳細については、「10 進型 (Decimal) (Visual Basic)」を参照してください。

Visual Basic では、表示または印刷の際に末尾のゼロを表示しない場合があります。たとえば、値 4.2000 は、4.2 と表示される場合があります。該当するデータ型に対して Decimal.ToString または Double.ToString メソッドを呼び出すと、より綿密に出力形式を制御できます。

変数で通貨値を保持するには

  1. Dim ステートメント (Visual Basic) を指定して変数を宣言します。

  2. 変数名の後に As 句を指定します。

  3. As キーワードの後に Decimal キーワードを指定します。

参照

概念

Visual Basic におけるデータ型

型文字

参照

データ型の概要 (Visual Basic)

単精度浮動小数点型 (Single) (Visual Basic)

10 進型 (Decimal) (Visual Basic)

倍精度浮動小数点数型 (Double) (Visual Basic)

その他の技術情報

基本データ型