History コマンド
更新 : 2007 年 11 月
1 つまたは複数のファイルまたはフォルダのリビジョン履歴を表示します。
必要なアクセス許可
history コマンドを使うには、履歴を要求するすべてのファイルまたはフォルダの [読み取り] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
tf history [/server:servername] itemspec [/version:versionspec]
[/stopafter:number] [/recursive] [/user:username]
[/format:(brief|detailed)] [/slotmode] [/noprompt]
パラメータ
引数 |
説明 |
|---|---|
servername |
/server オプションにユーザーが指定した値。例: teamfoundation2。 |
itemspec |
履歴を表示するファイルまたはフォルダを指定します。Team Foundation で itemspecs を解析してスコープ内にある項目を確認する方法の詳細については、「コマンド ライン オプション」を参照してください。 |
versionspec |
C58 など、 /version オプションに値を指定します。Team Foundation でバージョン仕様を解析してそのスコープ内にある項目を確認する方法の詳細については、「コマンド ライン構文 (Team System)」を参照してください。 |
number |
履歴クエリに含める変更セット数を指定します。 |
username |
/user オプションに値を指定します。ネットワーク設定に応じて、"ドメイン名\ユーザー名" または "ユーザー名" のいずれかを指定できます。 |
オプション |
説明 |
|---|---|
/server |
Team Foundation Server を指定します。ワークスペースに割り当てられていないディレクトリからコマンドを呼び出す場合は、このオプションを指定する必要があります。 |
/version |
リビジョン履歴を表示する項目のバージョンを指定します。既定では、Team Foundation はワークスペースのバージョンを使用します。 このオプションは /slotmode オプションと併用できません。 |
/stopafter |
指定された number の変更セットの履歴を表示します。たとえば、/stopafter:10 と指定すると、指定された項目に発生した一番最近の 10 の変更履歴が表示されます。 |
/recursive |
指定されたパスにある項目の履歴情報を取得します。 |
/user |
名前付きユーザーに対する変更の一覧をフィルタ処理します。アスタリスク (*) で、すべてのユーザーを選択できます。既定では、すべてのユーザーが選択されます。 |
/format |
履歴情報として表示される説明を指定します。 Brief では、各変更セットにつき 1 行が表示されます。Detailed では、各変更セットについて、その全説明が表示されます。既定値は、brief です。 |
/slotmode |
指定された名前空間に含まれるすべての項目のリビジョン履歴を表示します。 |
/noprompt |
入力用のプロンプトを表示しません。 |
解説
history コマンドを実行すると、[履歴] ウィンドウが開き、[詳細]、[表示]、および [比較] のボタンが表示されます。[詳細] をクリックすると、変更セットの詳細情報が表示されます。[表示] をクリックすると、ファイルのバージョンが表示されます。[比較] をクリックすると、1 行だけが選択されている場合、その行と現在のワークスペース バージョンとが比較され、2 つの行が選択されている場合は、その 2 つのファイル バージョンが比較されます。[履歴] ウィンドウのコンテキスト メニューから、copy オプションを使用して、現在選択されている行のテキスト情報をクリップボードにコピーできます。詳細については、「[履歴] ウィンドウについて」を参照してください。
history コマンドを使用して、1 つまたは複数のファイルおよびフォルダのリビジョン履歴を表示できます。Team Foundation は、要求された項目が含まれる各変更セットにつき 1 つのリビジョン エントリを変更セット出力に表示します。変更セットの詳細には、その変更を Team Foundation バージョン管理 サーバーにコミットしたユーザー、保留中の変更がコミットされたファイルとフォルダ、コミットされた保留中の変更の種類、変更セット番号、および変更セットが作成された日時が含まれます。
versionspec が指定されていない場合、Team Foundation は、ファイルまたはフォルダの完全履歴を表示します。1 つのバージョンが指定されている場合、Team Foundation は、そのバージョンからさかのぼってバージョン 1 までの情報を表示します。バージョン範囲 (~ 構文を使用) を指定した場合、そのバージョンと、そのバージョン間のすべてのバージョンの履歴が表示されます。バージョン範囲は、昇順でも降順でも指定できます。
/slotmode オプションを指定すると、Team Foundation により、指定した項目のリビジョン履歴が表示されます。たとえば、ファイルの名前を変更している場合にこのオプションを指定すると、古い名前と新しい名前が表示されます。. /slotmode オプションは、さまざまな項目とバージョンの範囲を指定するものなので、/slotmode オプションと /version オプションを組み合わせて使用することはできません。
history コマンドを使用して、あるファイル セットがコミットされた変更セット番号を確認し、それから changeset コマンド を使用して、その変更セットと、それが作成されたチェックインについての詳細情報を表示できます。または、[履歴] ウィンドウから、行を選択して、[詳細] ボタンをクリックしても、同様のことを行うことができます。
Team Foundation バージョン管理 サーバーとそれに割り当てられているワークスペース内の項目の追加情報を提供する、他の Team Foundation コマンドへのリンクについては、「情報提供用コマンド」を参照してください。
tf コマンド ライン ユーティリティの使い方の詳細については、「Tf コマンド ライン ユーティリティのコマンド」を参照してください。
例
次の例は、1256.c に対する変更セットのバージョン 5 と バージョン 8 間に発生した変更を表示します。
c:\projects> tf history /version:C5~C8 1256.c
次の例は、314.cs に対して発生した一番最近の 10 の変更を表示します。
c:\projects> tf history /stopafter:10 314.cs
次の例は、1256.c 名前空間スロットの履歴情報を詳細出力形式で表示します。
c:\projects> tf history /format:detailed/slotmode 1256.c