Share via


CDaoRecordView クラス

コントロール内にデータベース レコードを表示するビュー。

class AFX_NOVTABLE CDaoRecordView : public CFormView

解説

ビューは、CDaoRecordset オブジェクトに直接接続されているフォーム ビューです。 ビューはダイアログ テンプレート リソースから作成され、CDaoRecordset オブジェクトのフィールド群をダイアログ テンプレートのコントロールに表示します。 CDaoRecordView オブジェクトは、ダイアログ データ エクスチェンジ (DDX) と DAO レコード フィールド エクスチェンジ (DFX) を使用して、フォームのコントロールとレコードセットのフィールドの間のデータの移動を自動化します。 CDaoRecordView は既定で、先頭、次、前、最後のレコードへの移動や現在ビューにあるレコードの更新を行う実装も提供します。

注意

DAO データベース クラスは、オープン データベース コネクティビティ (ODBC: Open Database Connectivity) に基づいている MFC データベース クラスとは性質が異なります。 すべての DAO データベース クラス名には、"CDao" というプリフィックスが付きます。 DAO クラスでも、ODBC データ ソースにアクセスできます。DAO クラスは、Microsoft Jet データベース エンジンを使用しているため柔軟性に優れています。

通常、レコード ビューは、アプリケーション ウィザードを使用して作成します。 アプリケーション ウィザードは、初期アプリケーションのスケルトンの一部として、レコード ビュー クラスとそれに関連するレコードセット クラスを作成します。

1 つのフォームだけが必要な場合は、アプリケーション ウィザードを使用した方が簡単です。 ClassWizard は、開発工程の後の段階でレコード ビューを使用できるようにします。 アプリケーション ウィザードでレコード ビュー クラスを作成しなくても、後で ClassWizard を使用して作成できます。 ClassWizard を使用してレコード ビューとレコードセットを個別に作成し、その後でそれらを結び付けると、より柔軟にレコードセット クラスとその .H/.CPP ファイルの名前を指定できるようになります。 この方法では、同じレコードセット クラスに複数のレコード ビューを作成することもできます。

エンド ユーザーがレコード ビューでレコード間を簡単に移動できるように、アプリケーション ウィザードは、先頭、次、前、最後のレコードに移動するためのメニュー (およびオプションのツール バー) リソースを作成します。 ClassWizard を使用してレコード ビュー クラスを作成する場合、これらのリソースをメニュー エディターやビットマップ エディターを使用して手動で作成する必要があります。

レコード間の移動の既定の実装情報については、「IsOnFirstRecord」と「IsOnLastRecord」、および「レコード ビューの使用法」を参照してください。この情報は、CRecordViewCDaoRecordView のどちらにも適用できます。

レコード ビューがユーザー インターフェイスを更新できるように、CDaoRecordView はレコードセットでのユーザーの位置を監視します。 ユーザーがレコードセットの先頭または終端に到達すると、同じ方向に移動するためのメニュー項目やツール バー ボタンなどのユーザー インターフェイス オブジェクトが無効になるため、それ以上同じ方向には移動できなくなります。

レコード ビューやレコードセット クラスの宣言や使い方の詳細については、「レコード ビュー」の「レコード ビューのデザインと作成」を参照してください。 レコード ビューの動作と使い方の詳細については、「レコード ビューの使用法」を参照してください。 これらのトピックの内容はすべて、CRecordViewCDaoRecordView のどちらにも適用できます。

必要条件

**ヘッダー:**afxdao.h

参照

参照

CFormView クラス

階層図

CDaoRecordset クラス

CDaoTableDef クラス

CDaoQueryDef クラス

CDaoDatabase クラス

CDaoWorkspace クラス

CFormView クラス

その他の技術情報

CDaoRecordView のメンバー