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Visual Studio でのデザイン時における双方向機能

Visual Studio では、アプリケーションを作成するときに双方向言語を使用できます。 Visual Studio 自体は完全に双方向ではありませんが、完全な双方向アプリケーションを作成することはできます。

注意

双方向言語を入力したり表示したりするには、適切な言語に設定されたバージョンの Windows を使用する必要があります。 英語バージョンの Windows に適切な Language Pack をインストールする方法と、適切にローカライズされたバージョンの Windows を使用する方法があります。

完全にサポートされている機能

Visual Studio でのデザイン時における双方向言語の使い方としては、次のようなものが挙げられます。

  • テキスト入力   Visual Studio は Unicode をサポートしているため、システムで適切なロケールと入力言語が設定されていれば、アラビア語またはヘブライ語でテキストを入力できます。 アラビア語のサポートには Kashida および Diacritics も含まれています。

  • オブジェクト名   ソリューション、プロジェクト、ファイル、フォルダーなどに、双方向言語で名前を付けることができます。 コード内では、変数、クラス、オブジェクト、属性、メタデータなどの要素の名前に双方向言語を使用できます。 詳細については、「オブジェクト名の中のアラビア語またはヘブライ語のテキスト」を参照してください。

  • ファイルのエンコーディング   言語固有のエンコーディングまたは Unicode エンコーディングでファイルを保存したり開いたりすることができます。 詳細については、「方法 : エンコーディングを使用してファイルを保存および開く」を参照してください。

制限付きの機能、およびサポートされていない機能

双方向言語アプリケーションで一般的に使用される機能の中には、Visual Studio では完全にはサポートされていないものや、まったくサポートされていないものもあります。 次にその例を示します。

  • 右から左への読み取り順序   既定では、Visual Studio で使用するテキスト入力コントロールでは左から右への読み取り順序が使用されます。 ほとんどの場合は、Windows の標準のジェスチャを使用して読み取り順序を切り替えることができます。 たとえば、Ctrl キーを押しながら RightShift キーを押すことにより、プロパティ ウィンドウが右から左への読み取り順序のプロパティ値をサポートするように切り替えることができます。

    ただし、右から左への読み取り順序は Visual Studio のすべての場所でサポートされているわけではありません。 サポートされない例を次に示します。

    • Visual Studio ダイアログ ボックス内のチェック ボックス、ドロップダウン リスト、およびその他のコントロールでは、常に左から右への読み取り順序が使用されます。

    • コード エディター (およびテキスト エディター) では、右から左への読み取り順序がサポートされていません。 双方向言語でテキストを入力することはできますが、読み取り順序は常に左から右です。

参照

処理手順

方法 : エンコーディングを使用してファイルを保存および開く

概念

オブジェクト名の中のアラビア語またはヘブライ語のテキスト

その他の技術情報

アプリケーションのグローバライズとローカライズ