方法 : 単純なイベント ハンドラーを作成する

WPF Designer for Visual Studio でイベント ハンドラーを作成する方法は、Windows フォーム デザイナーの場合とは少し異なります。 ここでは、WPF デザイナーで単純なイベント ハンドラーを作成する方法を示します。

既定のイベント ハンドラーを作成するには

  • デザイン ビューで、イベント ハンドラーを作成するコントロールをダブルクリックします。

    そのコントロールの既定のイベント ハンドラーが作成されます。 分離コード ファイルが開き、既定のイベント ハンドラー内にカーソルが置かれます。

XAML でイベント ハンドラーを作成するには

  1. XAML ビューで、イベント ハンドラーを作成する要素を見つけます。 この手順では Button コントロールを使用します。

  2. 要素の開始タグに、ClickMouseEnter など、処理するイベントの名前を入力します。

    次の図に示すように、イベント名の入力を開始すると、IntelliSense リストが表示され、使用可能なイベントが示されます。

    使用可能なイベントを表示した IntelliSense リスト

  3. 属性値には、イベント ハンドラーの名前を入力します。 IntelliSense リストが表示されたら、[<新しいイベント ハンドラー>] をダブルクリックすることにより、既定のイベント ハンドラー名を使用できます。

    注意

    [<新しいイベント ハンドラー>] を選択するだけでダブルクリックしない場合、作成されるメソッドに関する追加情報がツールヒントとして表示されます。

    次の XAML では、Button コントロールの Click イベント ハンドラーと MouseEnter イベント ハンドラーを指定しています。

    <Window x:Class="WPFApplication.MainWindow"
    xmlns="https://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
    xmlns:x="https://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
    Title="MainWindow" Height="300" Width="300">
        <Grid>
            <Button Height="23" HorizontalAlignment="Left"
            Margin="33,38,0,0" Name="Button1" VerticalAlignment="Top" 
            Width="75" 
            Click="button1_Click" MouseEnter="button1_MouseEnter">
            Button</Button>
        </Grid>
    </Window>
    
  4. 次の図のように、XAML ビューでイベントまたはイベント ハンドラーの名前を右クリックして、[イベント ハンドラーへ移動] をクリックします。

    イベント ハンドラー オプションへの移動

    分離コード ファイルが開き、選択したイベント ハンドラー内にカーソルが置かれます。 イベント ハンドラーの例を次に示します。

    Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.Windows.RoutedEventArgs)
    
    End Sub
    
    Private Sub Button1_MouseEnter(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.Windows.Input.MouseEventArgs)
    
    End Sub
    
    private void button1_Click(object sender, RoutedEventArgs e)
    {
    
    }
    
    private void button1_MouseEnter(object sender, MouseEventArgs e)
    {
    
    }
    

コード エディターのドロップダウン リストを使用してイベント ハンドラーを作成するには (Visual Basic のみ)

  1. コード エディターで、[クラス名] ドロップダウン リストを開きます。

  2. イベント ハンドラーを作成するコントロールまたは型を選択します。

  3. [メソッド名] ドロップダウン リストを開きます。

  4. イベント ハンドラーを作成するイベントを選択します。

    イベント ハンドラーが作成され、イベント ハンドラー内にカーソルが置かれます。

[イベント] ボタンを使用してイベント ハンドラーを作成するには

  1. デザイン ビューで、イベント ハンドラーを作成するコントロールを選択します。

  2. プロパティ ウィンドウの上部にある [イベント] をクリックします。

    既定のイベントが選択された状態で、そのコントロール用のイベントが一覧表示されます。

  3. イベントを選択し、カーソルを値列に置きます。

  4. イベント ハンドラーの名前を入力します。既定の名前を使用する場合は、空白のままにします。

  5. イベント ハンドラーを作成するには、Enter キーを押すか、値列をダブルクリックします。

    そのコントロールのイベント ハンドラーが作成されます。 分離コード ファイルが開き、イベント ハンドラー内にカーソルが置かれます。 Visual C# プロジェクトの場合は、イベント ハンドラーを指定する属性が XAML ファイルに追加されます。 Visual Basic プロジェクトの場合、XAML ファイルは変更されません。

参照

処理手順

方法 : 添付イベントを使用する

概念

XAML の概要 (WPF)

ルーティング イベントの概要

WPF における分離コードと XAML