MFC プログラムまたはコントロールのソース ファイルとヘッダー ファイル
Visual Studio で MFC プロジェクトを作成すると、以下のファイルが作成されます。作成されるファイルは、プロジェクトに対して指定したオプションによって異なります。 たとえば、プロジェクトに Projnamedlg.cpp ファイルと Projnamedlg.h ファイルが作成されるのは、ダイアログ ベースのプロジェクトやクラスを作成した場合だけです。
これらのファイルはすべて、Projname ディレクトリ、およびソリューション エクスプローラーの [ヘッダー ファイル] (.h ファイルの場合) フォルダーか [ソース ファイル] (.cpp ファイルの場合) フォルダーにあります。
ファイル名 |
説明 |
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Projname.h |
プログラムまたは DLL の主要なインクルード ファイル。 すべてのグローバル シンボルとほかのヘッダー ファイルの #include ディレクティブが記述されています。 CWinApp クラスから CPrjnameApp クラスを派生し、InitInstance メンバー関数を宣言します。 コントロールの場合、CPrjnameApp クラスは COleControlModule から派生します。 |
Projname.cpp |
プログラムの主要なソース ファイル。 CWinApp の派生クラスである CPrjnameApp クラスのオブジェクトが 1 つ生成され、メンバー関数 InitInstance がオーバーライドされます。 実行可能ファイルの場合、CPrjnameApp::InitInstance はいくつかの処理を行います。 この関数は、ドキュメント テンプレートを登録してドキュメントとビューを結合し、主要なフレーム ウィンドウを作成し、空のドキュメントを作成します。アプリケーションのコマンド ライン引数でドキュメントが指定されている場合は、そのドキュメントを開きます。 DLL と ActiveX (以前の OLE) コントロールの場合、CProjNameApp::InitInstance は、COleObjectFactory::RegisterAll を呼び出してコントロールのオブジェクト ファクトリを OLE に登録し、AfxOLEInit を呼び出します。 また、メンバー関数 CProjNameApp::ExitInstance を使用して AfxOleTerm を呼び出し、コントロールをメモリからアンロードします。 また、このファイルは DllRegisterServer 関数と DllUnregisterServer 関数を実装して、Windows NT レジストリ情報のコントロールの登録と登録解除を行います。 |
Projnamectrl.h、Projnamectrl.cpp |
CProjnameCtrl クラスを宣言して実装するファイル。 CProjnameCtrl は COleControl の派生クラスであり、コントロールの初期化、描画、およびシリアル化 (読み込みと保存) を行うスケルトン メンバー関数の実装が定義されています。 メッセージ、イベント、およびディスパッチ マップも定義されています。 |
Projnamedlg.cpp、Projnamedlg.h |
ダイアログ ベースのアプリケーションを選択した場合に作成されるファイル。 これらのファイルは、ダイアログ クラスである CProjnameDlg を派生して実装します。また、ダイアログを初期化し、ダイアログ データ エクスチェンジ (DDX: Dialog Data Exchange) を実行するスケルトン メンバー関数も含まれます。 [バージョン情報] ダイアログ クラスも、Projname.cpp ではなく、これらのファイルに記述されています。 |
Dlgproxy.cpp、Dlgproxy.h |
ダイアログ ベースのプログラムでは、主要なダイアログに対するプロジェクトのオートメーション プロキシ クラスの実装ファイルおよびヘッダー ファイル。 オートメーションのサポートを選択した場合にだけ使用されます。 |
Projnamedoc.cpp、Projnamedoc.h |
ドキュメント クラスである CProjnameDoc を派生して実装するファイル。このファイルには、ドキュメントの初期化およびシリアル化 (保存と読み込み) を行い、デバッグ時の診断プログラムを実装するスケルトン メンバー関数が含まれます。 |
Projnameset.h、Projnameset.cpp |
データベースをサポートし、レコードセット クラスを含むプログラムを作成する場合に生成されるファイル。 |
Projnameview.cpp、Projnameview.h |
ビュー クラスである CProjnameView を派生して実装するファイル。ビュー クラスは、ドキュメント データの表示や印刷に使用されます。 CProjnameView クラスは、以下のいずれかの MFC クラスから派生します。 プロジェクトのビュー クラスには、ビューの描画やデバッグ時の診断プログラムを実装するスケルトン メンバー関数があります。 印刷のサポートを有効にすると、印刷、印刷設定、印刷プレビューの各コマンド メッセージに対するメッセージ マップ エントリが追加されます。 これらのエントリは、基本ビュー クラスの対応するメンバー関数を呼び出します。 |
ProjnamePropPage.h、ProjnamePropPage.cpp |
CProjnamePropPage クラスを宣言して実装するファイル。 CProjnamePropPage は、COlePropertyPage クラスの派生クラスです。このクラスには、データ交換と正当性チェックを実装するためのスケルトン メンバー関数 DoDataExchange があります。 |
IPframe.cpp、IPframe.h |
アプリケーション ウィザードの [複合ドキュメント サポート] ページで [ミニ サーバー] か [フル サーバー] を選択した場合に作成されるファイル。 これらのファイルは、埋め込み先フレーム ウィンドウ クラスである CInPlaceFrame を派生して実装します。このクラスは、サーバーを埋め込み先でアクティブにするときにコンテナー プログラムで使用されます。 |
Mainfrm.cpp、Mainfrm.h |
CFrameWnd (SDI アプリケーションの場合) または CMDIFrameWnd (MDI アプリケーションの場合) から CMainFrame クラスを派生するファイル。 アプリケーション ウィザードの [アプリケーション オプション] ページ (手順 4/6) で該当するオプションを選択した場合、CMainFrame クラスは、ツール バー ボタンとステータス バーを生成します。 CMainFrame の使用方法については、「アプリケーション ウィザードで作成されるフレーム ウィンドウ クラス」を参照してください。 |
Childfrm.cpp、Childfrm.h |
CMDIChildWnd から CChildFrame クラスを派生するファイル。 CChildFrame クラスは、MDI ドキュメント フレーム ウィンドウで使用します。 これらのファイルは、MDI オプションを選択すると必ず作成されます。 |
参照
参照
ATL プログラムまたはコントロールのソース ファイルとヘッダー ファイル