次の方法で共有


方法 : Windows フォームのコントロールを作成する

コントロールは、ユーザーとプログラムの間のグラフィカルなリンクとして機能します。 コントロールには、データの提供や処理、ユーザー入力の受け付け、イベントへの応答など、ユーザーとアプリケーションを結び付けるさまざまな機能があります。 コントロールは、本質的には、グラフィカル インターフェイスを持つコンポーネントです。このため、ユーザーとプログラムの間のやり取りを処理するだけでなく、コンポーネントが実行するすべての機能も備えています。 コントロールは特定の目的のために作成されたもので、プログラミング作業の一部としてコントロールを作成します。 これを踏まえたコントロールの作成手順の概要を以下に示します。 各手順に関連するトピックへのリンクもあります。

注意

Web フォームで使用するカスタム コントロールを作成する場合は、「ASP.NET カスタム サーバー コントロールの開発」を参照してください。

実際に画面に表示されるダイアログ ボックスとメニュー コマンドは、アクティブな設定またはエディションによっては、ヘルプの説明と異なる場合があります。 設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。 詳細については、「設定の操作」を参照してください。

コントロールを作成するには

  1. コントロールの目的、またはアプリケーションにおけるコントロールの役割を決定します。 次の点を考慮します。

    • どのようなグラフィカル インターフェイスが必要か。

    • ユーザーとコントロールの間のどのようなやり取りを処理するか。

    • 必要な機能を持つ既存のコントロールがあるか。

    • いくつかの Windows フォーム コントロールを組み合わせることで必要な機能が得られるか。

  2. コントロールのオブジェクト モデルが必要な場合は、オブジェクト モデルで機能を分散する方法を決定し、コントロールとサブオブジェクトの間で機能を分割します。 オブジェクト モデルは、複雑なコントロールをプランニングする場合や、いくつかの機能を含める場合などに役立ちます。

  3. 必要なコントロールの種類 (ユーザー コントロール、カスタム コントロール、継承された Windows フォーム コントロールなど) を決定します。 詳細については、「コントロールの種類に関するアドバイス」および「さまざまなカスタム コントロール」を参照してください。

  4. 必要な機能をコントロール (およびそのサブオブジェクトまたは下位構造) のプロパティ、メソッド、およびイベントとして表現し、適切なアクセス レベル (パブリックやプロテクトなど) を割り当てます。

  5. コントロールにカスタム描画が必要な場合は、そのためのコードを追加します。 詳細については、「コントロールのカスタム描画およびレンダリング」を参照してください。

  6. コントロールが UserControl を継承している場合、コントロール プロジェクトをビルドし、UserControl テスト コンテナーで実行することによって、コントロールの実行時の動作をテストできます。 詳細については、「方法 : UserControl の実行時の動作をテストする」を参照してください。

  7. また、Windows アプリケーションなどの新しいプロジェクトを作成し、コンテナー内に配置することで、コントロールをテストしてデバッグすることもできます。 この処理については、「チュートリアル : Visual Basic による複合コントロールの作成」で説明します。

  8. 機能を追加するごとに、新しい機能を実行するための機能をテスト プロジェクトに追加します。

  9. テストを繰り返して、デザインを微調整します。

  10. コントロールをパッケージ化して配置します。 詳細については、「アプリケーションとコンポーネントの配置」を参照してください。

参照

処理手順

チュートリアル : Visual Basic による複合コントロールの作成

チュートリアル : Visual Basic による Windows フォーム コントロールからの継承

方法 : UserControl クラスを継承する

方法 : コントロール クラスを継承する

方法 : 既存の Windows フォーム コントロールから継承する

方法 : UserControl の実行時の動作をテストする

概念

さまざまなカスタム コントロール