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BSCMAKE オプション

ここでは、BSCMAKE を制御するためのオプションを説明します。 一部のオプションでは、特定の情報を除外するか、または含めることによってブラウザー情報ファイルの内容を制御できます。 除外オプションを使用すると、BSCMAKE の処理が速くなるだけでなく、.bsc ファイルのサイズが小さくなります。 /HELP と /NOLOGO 以外のオプション名は、大文字と小文字が区別されます。

Visual Studio 開発環境で利用できるのは、/NOLOGO と /o だけです。 プロジェクトのプロパティ ページにアクセスする方法については、「Visual C++ プロジェクトのプロパティの設定」を参照してください。

  • /Ei ( filename...)
    指定したインクルード ファイルの内容をブラウザー情報ファイルから除外します。 複数のファイルを指定する場合は、スペースで名前を区切り、名前のリストをかっこで囲みます。 かっこは、指定する filename が 1 つだけの場合は不要です。 /Ei を /Es オプションと一緒に使用すると、/Es で除外されないファイルを除外できます。

  • /El
    ローカル シンボルを除外します。 既定では、ローカル シンボルは含まれます。 ローカル シンボルの詳細については、「.sbr ファイルの作成」を参照してください。

  • /Em
    マクロの本体のシンボルを除外します。 /Em を使用すると、ブラウザー情報ファイルでマクロの名前だけを含めることができます。 既定では、マクロ名とマクロの展開の結果の両方が含められます。

  • /Er (symbol...)
    指定したシンボルをブラウザー情報ファイルから除外します。 複数のシンボル名を指定する場合は、スペースで名前を区切り、名前のリストをかっこで囲みます。 かっこは、指定する symbol が 1 つだけの場合は不要です。

  • /Es
    絶対パスで指定されたインクルード ファイル、または INCLUDE 環境変数内の絶対パスで検索できるインクルード ファイルを、すべてブラウザー情報ファイルから除外します。 通常、こういったインクルード ファイルは、ブラウザー情報ファイルでは必要としない情報が数多く格納されているシステム インクルード ファイルです。 このオプションでは、パスなしで指定されたファイル、相対パスで指定されたファイル、または INCLUDE の相対パスで見つかるファイルは除外されません。 /Ei オプションを /Es と一緒に使用すると、/Es では除外されないファイルを除外できます。 /Es で除外されるファイルの一部だけを除外するには、/Es の代わりに /Ei を使用し、除外するファイルを指定します。

  • /errorreport:[none | prompt | queue | send]
    bscmake.exe の内部エラーについての情報を Microsoft に送信できます。

    /errorreport の詳細については、「/errorReport (内部コンパイラ エラーの報告)」を参照してください。

  • /HELP
    BSCMAKE コマンド ライン構文の簡単な説明を表示します。

  • /Iu
    未参照シンボルを含めます。 既定では、定義されているが、参照はされていないシンボルは記録されません。 .sbr ファイルがパックされている場合、このオプションはその入力ファイルには効果がありません。なぜなら、コンパイラによって未参照シンボルが既に削除されているためです。

  • /n
    ノンインクリメンタル ビルドを強制的に実行します。 /n を使用すると、.bsc ファイルが存在するかどうかに関係なく、ブラウザー情報ファイルの完全ビルドが強制的に実行され、.sbr ファイルの切り詰めが行われません。 「BSCMAKE による .bsc ファイルのビルド方法」を参照してください。

  • /NOLOGO
    BSCMAKE の著作権メッセージが表示されなくなります。

  • /o filename
    ブラウザー情報ファイルの名前を指定します。 既定では、ブラウザー情報ファイルの名前は最初の .sbr ファイルの基本名と拡張子 .bsc で構成されます。

  • /S ( filename...)
    指定したインクルード ファイルを最初に見つけたときに処理し、それ以降では除外するように BSCMAKE に通知します。 このオプションを使用すると、ファイル (.c または .cpp ソース ファイルのヘッダー (.h) ファイルなど) が、複数のソース ファイルにインクルードされているがプリプロス ディレクティブによっては変更されない場合、処理時間を短縮できます。 また、このオプションは、作成するブラウザー情報ファイルにとってあまり重要ではない方法でファイルが変更される場合にも使用できます。 複数のファイルを指定する場合は、スペースで名前を区切り、名前のリストをかっこで囲みます。 かっこは、指定する filename が 1 つだけの場合は不要です。 インクルードされているたびにファイルを除外するには、/Ei オプションまたは /Es オプションを使用します。

  • /v
    処理される各 .sbr ファイルの名前や、BSCMAKE の実行についての情報が含まれる詳細出力を表示します。

  • /?
    BSCMAKE コマンド ライン構文の簡単な説明を表示します。

3 つの .sbr ファイルから MAIN.bsc の完全ビルドを実行するには、次のコマンド ラインを使用します。 このコマンド ラインでは、TOOLBOX.h の重複インスタンスが除外されます。

BSCMAKE /n /S toolbox.h /o main.bsc file1.sbr file2.sbr file3.sbr

参照

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BSCMAKE リファレンス