チーム プロジェクト コレクションの作成
チーム プロジェクト コレクションを作成することで、ビジネス ニーズを満たすようにプロジェクトをグループ別にまとめることができます。 たとえば、特定のコード ベースに関連するすべてのプロジェクトにコレクションを作成したり、組織内の部門別にコレクションを作成したりできます。 チーム プロジェクト コレクションの詳細について、およびチーム プロジェクト コレクションを使用してサーバーを編成する方法の詳細については、「チーム プロジェクト コレクションを使用したサーバーの整理」を参照してください。
チーム プロジェクト コレクションを作成するには、次の情報が必要です。
コレクションのデータベースをホストする SQL Server の名前とインスタンス。 コレクションに使用する空のデータベースの名前が必要になる場合もあります。
このコレクション内のチーム プロジェクトのポータルをホストする SharePoint Web アプリケーション (必要な場合)。 ユーザー アカウントにその SharePoint Web アプリケーション上にサイトを作成するアクセス許可がない場合、ファーム管理者グループのメンバーに作成してもらったサイトの名前と相対パスも必要になります。
重要
コレクションを作成するときに、SharePoint サイトやサイト コレクションを作成するのではなく、既存のものを使用することもできます。 ただし、配置を構成するときに、より複雑な手順を実行する必要があります。 サイトをホストするサーバーに特定の拡張機能をインストールして構成する必要があり、システム管理もより複雑になります。 ビジネス インフラストラクチャ上、既存の SharePoint サイトを使用する必要がある場合以外は、チーム プロジェクト コレクションの作成ウィザードの既定オプションを使用するようにしてください。
SQL Server Reporting Services を実行し、このコレクション内のチーム プロジェクト用のレポートをホストするサーバー (このようなサーバーが配置に対して構成されており、コレクションで使用する必要がある場合)。 ユーザー アカウントにそのサーバー上にフォルダーを作成するアクセス許可がない場合、そのサーバー上で管理者に作成してもらったフォルダーの名前と相対パスも必要になります。
重要
コレクションの作成時に既存のフォルダーを使用することもできますが、プロセスが複雑になります。 ビジネス インフラストラクチャのセキュリティ制限により、コレクションの作成時にフォルダーを作成することが禁じられている場合以外は、コレクションを作成するときにフォルダーを作成するウィザードの既定オプションを使用するようにしてください。
必要なアクセス許可
これらの手順を実行するには、次のグループのメンバーである必要があります。
Team Foundation 管理者グループ、または [チーム プロジェクト コレクションの作成] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。
SharePoint 製品 の Windows SharePoint Server Site Administrators グループと SharePoint Administration グループ。
SQL Reporting Services Content Managers グループと SQL Reporting Services Project Content Managers グループ。
コレクション作成の一環としてデータベースを作成する場合は、チーム プロジェクト コレクションのデータベースをホストするサーバー上の serveradmin または sysadmin グループ。 既存のデータベースを使用する場合は、そのデータベースの dbo ロールを持つ必要があります。
サイト コレクション、レポート フォルダー、またはデータベースをチーム プロジェクト コレクションの作成の一環として作成する場合は、Visual Studio Team Foundation Background Job Agent で使用されるサービス アカウント (Team Foundation Server または TFSService のサービス アカウントとも呼ばれます) に特定のアクセス許可が付与されている必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server におけるサービス アカウントと依存関係」および「Team Foundation Background Job Agent」を参照してください。
アクセス許可の詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
チーム プロジェクト コレクションを作成するには
Team Foundation の管理コンソールを開きます。
詳細については、「Team Foundation 管理コンソールを開く」を参照してください。
[Team Foundation] で、サーバーの名前、[アプリケーション層] の順に展開し、[チーム プロジェクト コレクション] をクリックします。
[チーム プロジェクト コレクション] で、[チーム プロジェクト コレクションの作成] をクリックします。
チーム プロジェクト コレクションの作成ウィザードが開きます。
[名前] に、コレクションの名前を入力します。 [説明] に、コレクションの簡単な説明とその目的を入力します (省略可能)。 [次へ] をクリックします。
注意
コレクション名には、スラッシュなど、使用できない文字があります。 詳細については、「Team Foundation の名前付けの制限事項」を参照してください。
[SQL Server インスタンス] に、SQL Server を実行するサーバーの名前を入力します。 名前付きインスタンスを使用してこのチーム プロジェクト コレクションのデータベースをホストする場合は、次の例のようにインスタンス名も指定する必要があります。
ServerName**\**InstanceName
[データベース] で、次のいずれかの操作を実行します。
このチーム プロジェクト コレクション用のデータベースを作成する場合は、[このコレクションに新しいデータベースを作成する] をクリックします。
重要
Visual Studio Team Foundation Background Job Agent が使用するサービス アカウントに、データベースの作成先である SQL Server のインスタンス上にデータベースを作成するアクセス許可が付与されている必要があります。
SQL Server のインスタンス上に既に存在しているデータベースを使用する場合は、[既存のデータベースを使用する] をクリックし、ボックス内にデータベースの名前を入力します。
注意
このオプションを使用するには、SQL Server のインスタンス上に存在し、書き込みアクセス許可を付与している空のデータベースを指定する必要があります。
[次へ] をクリックします。
1 つ以上の SharePoint Web アプリケーションが配置をサポートするように構成されている場合、[Web アプリケーション] ボックスの一覧で、SharePoint Web アプリケーションをクリックし、次のいずれかの操作を実行します。
- 既定のオプションでサイト コレクションを作成する場合は、[次へ] をクリックします。
SharePoint サイト コレクションが作成され、SharePoint Web アプリケーションで構成されているルート サイトのサブサイトの名前としてコレクション名が使用されます。
Team Foundation Server のサービス アカウントが Farm Administrators グループのメンバーでない場合、このウィザードの一環としてサイト コレクションを作成できません。 Farm Administrators グループのメンバーに作成してもらった既存のサイト コレクションを使用する必要があります。 その場合、[詳細構成] を展開し、[既存の SharePoint サイトへのパスを指定する] をクリックして、作成してもらったサイト コレクションの相対パスを入力します。 [パスの検証] をクリックし、パスが正しい場合、[次へ] をクリックします。
重要
ビジネス インフラストラクチャ上、既存のサイト コレクションを使用する必要がある場合以外は、既定のオプションを使用してサイト コレクションを作成してください。
SQL Server Reporting Services を実行するサーバーが配置をサポートするように構成されている場合は、次のいずれかの操作を実行します。
[レポート] で、このコレクション用のレポートをホストするサーバーとフォルダーの情報を確認し、[次へ] をクリックします。
ユーザー アカウントに Reporting Services を実行するサーバー上にフォルダーを作成するアクセス許可がない場合、そのサーバー上で管理者に作成してもらったフォルダーを使用する必要があります。 その場合、[詳細構成] を展開し、[既存のフォルダーへのパスを指定する] をクリックし、作成してもらったフォルダーの相対パスを入力します。 [パスの検証] をクリックし、パスが正しい場合、[次へ] をクリックします。
重要
ビジネス インフラストラクチャのセキュリティ制限により、ウィザードでフォルダーを自動作成することが禁止されていない限り、既定のオプションを使用してフォルダーを作成するようにしてください。
[Lab Management] で、[Lab Management を構成する] をクリックし、[次へ] をクリックします。
重要
ウィザード ページの一覧で Lab Management が無効になっている場合は、まず Team Foundation の管理コンソールで Lab Management を構成する必要があります。 詳細については、「Lab Management の初めての構成」を参照してください。
配置で Lab Management を使用しない場合は、手順 16 に進みます。
[ライブラリ共有] で、[追加と検証] をクリックし、このコレクション内のチーム プロジェクトの仮想マシン イメージの格納に使用する 1 つ以上の Virtual Machine Manager (VMM) ライブラリ共有をクリックし、[追加] をクリックします。
ライブラリ共有の名前をダブルクリックして、表示名に変更することもできます。 詳細については、「方法: チーム プロジェクト コレクションのライブラリ共有を変更する」を参照してください。
各ライブラリ共有の [自動プロビジョン] チェック ボックスをオンまたはオフにし、[次へ] をクリックします。
このチェック ボックスをオンにすると、このチーム プロジェクト コレクション内に作成するチーム プロジェクトに対して、Team Foundation Server が自動的にライブラリ共有を追加するようになります。 まだ作成されていないチーム プロジェクトでは、新しいチーム プロジェクト ウィザードでプロジェクトを作成するときに共有が追加されます。
重要
Lab Management を有効にするには、チーム プロジェクト コレクションに少なくとも 1 つのライブラリ共有を追加する必要があります。
[次へ] をクリックします。
[ホスト グループ] で、[追加と検証] をクリックし、このコレクション内のチーム プロジェクトの仮想マシンの配置に使用する 1 つ以上の VMM ホスト グループをクリックし、[追加] をクリックします。
ホスト グループの名前をダブルクリックして、表示名に変更することもできます。 詳細については、「方法: チーム プロジェクト コレクションのホスト グループを変更する」を参照してください。
重要
Lab Management を有効にするには、チーム プロジェクト コレクションに少なくとも 1 つのホスト グループを追加する必要があります。
検証プロセスで次の変更が確認されるようになります。
Team Foundation Server のサービス アカウントが指定したホスト グループ内の各ホストに追加され、Team Foundation Server がホスト グループ内のホストと直接通信できるようになっていること。
仮想マシンへの接続に使用されるネットワーク アダプターが指定されていること。
Team Foundation Server のサービス アカウント (TFSService) がこれらのホスト グループ内の 1 つ以上のホストで管理者グループに追加されていない場合、追加したホスト グループ内のすべてのホストに対する管理アクセス許可を持つドメイン アカウントを指定する必要があります。 この手順により、Team Foundation Server のサービス アカウント (TFSService) がホスト グループ内のホストと直接通信できるようになります。
複数のネットワーク アダプターを備えた 1 つ以上の Hyper-V ホストを使用しており、仮想マシンへの接続に使用する必要があるアダプターを Team Foundation Server で判別できない場合、これらのホストごとに [複数のネットワーク アダプター] ダイアログ ボックスが表示されます。 一覧で、使用するネットワークの場所に対応するネットワーク アダプターを指定します。
各ホスト グループの [自動プロビジョン] チェック ボックスをオンまたはオフにします。
このチェック ボックスをオンにすると、このチーム プロジェクト コレクション内のチーム プロジェクトに対して、Team Foundation Server が自動的にホスト グループを追加するようになります。 まだ作成されていないチーム プロジェクトに対しては、新しいチーム プロジェクト ウィザードでのプロジェクトの作成時にホスト グループが追加されます。
テスト エージェントとビルド エージェント間およびテスト コントローラーと Team Foundation Server 間の通信に使用するユーザー アカウントを指定するには、[サービス アカウント] をクリックします。
ヒント
このサービス アカウントには、アクセス許可が制限されているドメイン アカウントを指定する必要があります。 管理アクセス許可がなく、ビルド コントローラー、テスト コントローラーなどの信頼されたサービスによって使用されていないアカウントを指定する必要があります。 このサービス アカウントに使用するアカウントを 2 つ作成することを検討してください。 これら 2 つのアカウントの詳細については、「方法: テストおよびワークフローの統合用のサービス アカウントを構成する」を参照してください。
[サービス アカウント] タブで、[アカウント名] にアカウント名を入力し、[パスワード] にパスワードを入力します。
ユーザー アカウントが有効であることを確認するには、[テスト] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
[構成の確認] で、データを確認します。 変更する場合は、[前へ] をクリックして変更するページに戻ります。 すべての情報が正しい場合は、[確認] をクリックします。
[準備チェック] で、チェックのステータスを確認します。
エラーを含む構成の隣には、青の下線が引かれたエラー インジケーターが表示されます。 インジケーターをクリックすると、問題についての詳細なメッセージが表示されます。 続行するには、すべてのエラーを解決する必要があります。
すべての準備チェックに合格したら、[作成] をクリックします。
チーム プロジェクト コレクションの作成プロセスが開始されます。
ウィザードが終了したら、[閉じる] をクリックします。