Team Foundation コンポーネントのインストールに必要なアカウント
更新 : 2010 年 6 月
Team Foundation のコンポーネントをインストールするには、サービス アカウントを使用する必要があります。 レポート機能を使用する場合は、Team Foundation Server のインストール時にレポート リーダー アカウントも必要です。 ここでは、インストールのためのサービス アカウントとレポート リーダー アカウントの要件について説明します。詳細については、Microsoft Web サイトの「Team Foundation Server におけるサービス アカウントと依存関係」を参照してください。
Visual Studio Team Foundation Server のインストールには複数の ID が必要ですが、すべての ID に単一のアカウントを使用することもできます。ただし、そのアカウントは、対象となるすべての ID の要件を満たしている必要があります。
このガイドでは、このトピックの以下の表で指定されているプレースホルダー名を使用して、Team Foundation コンポーネントおよび特定の Team Foundation Server 機能に必要なアカウントについて説明します。 ユーザーが作成するアカウントにこのプレースホルダー名を使用する必要はありません。
アカウントのベスト プラクティス
ここで説明するすべてのアカウントは、Administrators セキュリティ グループに属している必要はありません。
サービス アカウントにドメイン アカウントを使用する場合、レポート リーダー アカウントには別の ID を使用する必要があります。
ワークグループにコンポーネントをインストールする場合は、ユーザー アカウントとしてローカル アカウントを使用する必要があります。
レポート リーダー アカウント
レポート リーダー アカウントは、レポートの情報を収集するために使用される ID です。 レポート機能を使用する場合は、Team Foundation Server のインストール時にレポート リーダー アカウントを指定する必要があります。
Team Foundation Server を既定のオプションでインストールした場合、レポート リーダー アカウントは Windows SharePoint Services のサービス アカウントの ID としても使用されます。
機能 |
ユーザー ログオン名の例 |
要件 |
---|---|---|
レポート |
TFSREPORTS |
"ローカル ログオンを許可する" のアクセス許可が付与されたユーザー アカウントを指定する必要があります。 既定値 : このアカウントの入力を求めるダイアログが表示されます。 ビルトイン アカウントをレポート リーダー アカウントとして使用することはできません。 |
サービス アカウント
インストールする Team Foundation コンポーネントごとに ID が要求されます。 この ID がサービス アカウントです。 既定では、Team Foundation のすべてのコンポーネントで、ビルトイン アカウント (Network Service など) がサービス アカウントとして使用されます。 このアカウントはコンポーネントのインストール時にユーザー アカウントに変更できますが、使用するユーザー アカウントに、"サービスとしてログオン" のアクセス許可が与えられていることを確認する必要があります。
ヒント
ビルトイン アカウントにはパスワードが使用されず、"サービスとしてログオン" のアクセス許可が既に設定されているため、特にドメイン環境で管理が容易になります。
Team Foundation のコンポーネントのサービス アカウント
次の表のサービス アカウントは、一覧表示された Team Foundation のコンポーネントに対して Windows サービスを実行するために使用される ID です。
Team Foundation Server のサービス アカウントは、インターネット インフォメーション サービス (IIS: Internet Information Services) でも Team Foundation Server のアプリケーション プールの ID として使用されます。
コンポーネント |
ユーザー ログオン名の例 |
要件 |
---|---|---|
Team Foundation Server |
TFSSERVICE |
ビルトイン アカウントまたはユーザー アカウントを指定できます。 ユーザー アカウントを指定する場合は、"サービスとしてログオン" のアクセス許可が必要です。 Team Foundation Server のインストールに使用したユーザー アカウントは、TFSSERVICE のアカウントとして使用しないでください。 たとえば、Team Foundation Server のインストール時に domain\user1 としてログインした場合は、domain\user1 を TFSSERVICE のアカウントとして使用しないでください。 レポートを使用している場合は、SQL Server Reporting Services を実行しているサーバーのコンテンツ マネージャー ロールに TFSSERVICE を追加する必要があります。 詳細については、「方法 : レポート サーバーに Team Foundation Server のサービス アカウントを追加する」を参照してください。 SharePoint サイトと Team Foundation Server が同時にインストールされなかった場合は、SharePoint のサーバー管理サイトの Farm Administrators グループに TFSSERVICE を追加する必要があります。 詳細については、「方法 : Farm Administrators グループに Team Foundation Server のサービス アカウントを追加する」を参照してください。 既定値 : Network Service
メモ
ここでシステム アカウント (Network Service など) を使用し、インストール後に電子メール通知を構成する場合は、匿名の送信者による電子メール送信を許可するように SMTP サーバーを構成する必要があります。詳細については、Microsoft Web サイトの「電子メール通知の構成および SMTP サーバーの指定」を参照してください。
|
Team Foundation ビルド |
TFSBUILD |
ビルトイン アカウントまたはユーザー アカウントを指定できます。 ユーザー アカウントを使用する場合、"サービスとしてログオン" のアクセス許可が必要です。 既定値 : Network Service |
Team Foundation Server Proxy |
TFSPROXY |
ビルトイン アカウントまたはユーザー アカウントを指定できます。 ユーザー アカウントを使用する場合、"サービスとしてログオン" のアクセス許可が必要です。 既定値 : Network Service |
追加のソフトウェアのサービス アカウント
次の表は、SharePoint 製品および SQL Server に対して Windows サービスを実行するために使用される ID であるサービス アカウントの一覧です。
SharePoint 製品のサービス アカウントは、SharePoint サーバーの全体管理サイトのアプリケーション プールの ID でもあります。
ソフトウェア |
ユーザー ログオン名の例 |
要件 |
---|---|---|
SharePoint 製品 |
WSSSERVICE |
ユーザー アカウントを指定する必要があります。 既定値: Team Foundation Server を既定のオプションでインストールした場合は、レポート リーダー アカウントとして指定したアカウントが、このアカウントとしても使用されます。 |
SQL Server |
SQLSERVICE |
Team Foundation Server をインストールする前に、このアカウントを設定する必要があります。 Team Foundation Server にはこのアカウントに対する他の要件はありません。 |
参照
参照
チェックリスト: 複数のサーバーでの Team Foundation Server のアップグレード
その他の技術情報
チェック リスト: Team Foundation ビルド サービスのインストール
チェックリスト: Team Foundation Server Proxy のインストール
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
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2010 年 6 月 |
MSDN のトピックに次のリンクを追加: Team Foundation Server におけるサービス アカウントと依存関係 |
カスタマー フィードバック |
2010 年 6 月 |
電子メール通知および TFSSERVICE に対する Network Service の使用に関する説明を追加。 |
カスタマー フィードバック |