方法: シングルサーバー インストールまたは複数サーバー インストールの詳細構成を使用して Team Foundation Server を構成する

更新 : 2010 年 9 月

Team Foundation Server 詳細構成ウィザードを使用すると、クライアント オペレーティング システムまたはサーバー オペレーティング システム上に Visual Studio Team Foundation Server を構成できます。 クライアント オペレーティング システムでこのウィザードを実行した場合は、チーム プロジェクト ポータルとの統合または Team Foundation Server のレポート機能を構成できません。

サーバー オペレーティング システムでこの手順を実行するには、次のすべての ID に使用できる、少なくとも 1 つのドメイン アカウントが必要です。

  • Team Foundation Server のサービス アカウント (TFSSERVICE)

  • レポート作成用のレポート リーダー アカウント (TFSREPORTS)

  • Windows SharePoint Services 3.0 の新しいインストール用のサービス アカウント (WSSSERVICE)

アカウントの詳細については、「Team Foundation コンポーネントのインストールに必要なアカウント」を参照してください。

注意

Team Foundation Server インストール ウィザードの最後にチェック ボックスをオンにして Team Foundation Server 構成ツールにアクセスした場合は、[スタート] メニューからこのツールにアクセスする手順をスキップしてください。

必要なアクセス許可

この手順を実行するには、Team Foundation Server をインストールするサーバーの Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要があります。 レポートを構成する場合は、SQL Server Reporting Services を実行しているサーバーの Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要もあります。 SharePoint 製品を構成する場合は、SharePoint 製品の管理サイトのファームの管理者グループのメンバーである必要があります。 構成データベースをホストするデータベース エンジンをインストールしていない場合、または使用している SQL Server のインスタンスをデータベース管理者が管理している場合にこの手順を実行するには、SQL Server の sysadmin サーバー ロールのメンバーである必要があります。 ユーザーまたはデータベース管理者が SQL Server のアクセス許可に対してより厳密な制御を必要としている場合は、Microsoft Web サイトの「Database Permissions Required to Configure TFS (TFS の構成に必要なデータベース アクセス許可)」を参照してください。

[スタート] メニューから Team Foundation Server の構成ツールにアクセスするには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Team Foundation Server 2010] をポイントし、[Team Foundation 管理コンソール] をクリックします。

    Team Foundation 管理コンソールが表示されます。

  2. [アプリケーション層] をクリックし、[インストールされた機能の構成)] をクリックします。

    Team Foundation Server の構成ツールが表示されます。

詳細構成を使用して Team Foundation Server を構成するには

  1. Team Foundation Server 構成ツールで、[詳細構成] をクリックし、[ウィザードの開始] をクリックします。

    Team Foundation Server 詳細構成ウィザードが表示されます。

  2. [ようこそ] 画面を読み、[次へ] をクリックします。

  3. [SQL Server インスタンス] で、SQL Server を実行しているサーバーの名前、または構成データベースをホストする名前付きインスタンスの名前を入力し、[次へ] をクリックします。

    オプションとして、次の手順を実行することもできます。

    • [サーバー データベース ラベル] にラベル文字列を入力します。この文字列は、両方の既定のデータベース名に含められます。

      この方法を使用すると、SQL Server の単一のインスタンスを使用して、複数の構成データベースをホストできるようになります。

    • [既存の空のデータベースを使用する] チェック ボックスをオンにし、[SQL Server インスタンス] に入力したサーバーでホストされるデータベースを指定します。 これらのデータベースの名前は、既定の名前付け構造に基づいて作成する必要があります。ラベルは使用してもしなくてもかまいません。 既定の名前付け構造は、[Team Foundation Server データベース] の下で確認できます。

    • SQL Server への接続をテストする場合は、[テスト] をクリックします。

  4. [サービス アカウント] で、ビルトイン アカウントを使用する場合は [システム アカウントを使用する] を、ドメイン アカウントまたはローカル アカウントを使用する場合は [ユーザー アカウントを使用する] をクリックします。 ユーザー アカウントを使用する場合は、パスワードを入力する必要があります。 オプションとして、ユーザー アカウントとパスワードの組み合わせをテストする場合は、[テスト] をクリックします。

    このサービス アカウント (TFSSERVICE) の既定値はビルトイン アカウントです。

  5. [認証方法] で、[NTLM] または [ネゴシエート (Kerberos)] をクリックし、[次へ] をクリックします。

    • [NTLM] をクリックした場合は、NTLM 認証が使用されます。 このオプションは既定の設定です。

    • [ネゴシエート (Kerberos)] をクリックした場合は、Kerberos 認証が最初に試行されます。 この試みに失敗すると、NTLM 認証が使用されます。

  6. [Web サイト] で、[新しいサイトを作成する] または [既存のサイトを使用する] をクリックします。

    • サイトを作成する場合は、[Web サイト名] に名前を入力し、[ポート] にポート番号を入力します。 これは、インターネット インフォメーション サービス (IIS: Internet Information Services) に表示される名前と、Team Foundation Server への接続に使用されるポート番号です。

      [Web サイト] の既定値は Team Foundation Server および 8080 です。

    • 既存のサイトを使用する場合は、ドロップダウン リストでそのサイトをクリックします。

  7. [IIS 仮想ディレクトリ] で、既定値の tfs を使用するか、必要に応じて仮想ディレクトリ名を入力します。 既存のサイトを使用する場合、このフィールドを空白にすることはできません。

  8. [Web サイト] で、Team Foundation Server サイトの URL を確認します。この URL は、[Web サイト] および [IIS 仮想ディレクトリ] の入力に基づいて動的に作成されます。 クライアントは、この URL を使用して Team Foundation Server に接続します。 [次へ] をクリックします。

    クライアント オペレーティング システムの場合は、手順 11. に進んでください。 クライアント オペレーティング システムでは、ポータルとの統合、または Team Foundation Server のレポート機能の構成 (手順 9. と 10.) を実行できません。

  9. [Team Foundation Server のレポートを構成します。] ページを使用して、レポートの使用を有効にするか無効にするかを選択します。 レポートを使用する場合は [Team Foundation Server で使用するレポートを構成する] チェック ボックスをオンにし、レポートを使用しない場合はこのチェック ボックスをオフにして、[次へ] をクリックします。

    1. [Reporting Services のインスタンス] に、SQL Server Reporting Services を実行しているサーバーの名前を入力し、[URL の設定] をクリックします。

      レポート サーバーおよびその管理サイトの URL が、[レポート サーバーの URL] および [レポート マネージャーの URL] のドロップダウン リストに表示されます。

    2. 表示された値が Team Foundation Server に使用する URL であることを確認し、[次へ] をクリックします。

    3. [SQL Analysis Services のインスタンス] に SQL Server Analysis Services を実行しているサーバーの名前を入力し、[次へ] をクリックします。

      オプションとして、SQL Server への接続をテストする場合は [テスト] をクリックします。

    4. レポート リーダー アカウント (TFSREPORTS) の名前およびパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。 手順 4. で Team Foundation Server のサービス アカウントにユーザー アカウントを指定した場合、別のアカウントを使用するには、[Team Foundation Server のサービス アカウントとは異なるアカウントをレポート リーダー アカウント用に使用する] チェック ボックスをオンにする必要があります。

      オプションとして、ユーザー アカウントとパスワードの組み合わせをテストする場合は、[テスト] をクリックします。

  10. [Team Foundation Server の SharePoint を構成します。] ページを使用して、SharePoint 製品を使用するかどうかを指定します。 SharePoint 製品を使用する場合は [Team Foundation Server で使用する SharePoint 製品の構成] チェック ボックスをオンにし、SharePoint 製品を使用しない場合はこのチェック ボックスをオフにします。 [次へ] をクリックします。

    注意

    SharePoint 製品 サイトが Team Foundation Server とは異なるサーバーで実行され、そのサイトに対して管理アクセス許可を持っていない場合は、この構成と、後の手順にあるチーム プロジェクト コレクションの作成をスキップしてください。このウィザードが完了すると、管理アクセス許可がなくても Team Foundation Server 管理者ガイドを使用して SharePoint 製品を統合できます。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Integrate Team Foundation Server with SharePoint Products Without Administrative Permissions (管理アクセス許可なしで Team Foundation Server と SharePoint 製品を統合する)」を参照してください。

    SharePoint 製品を構成するためにこのチェック ボックスをオンにした場合は、次のいずれかの手順を実行し、[次へ] をクリックします。

    • [ファーム モードで Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする] をクリックし、Windows SharePoint Services 3.0 のサービス アカウント (WSSSERVICE) のユーザー アカウントとパスワードを入力します。 手順 4. で Team Foundation Server のサービス アカウントにユーザー アカウントを指定した場合、別のアカウントを使用するには、[SharePoint ファームに対して、Team Foundation Server サービス アカウントとは別のアカウントを使用する] チェック ボックスをオンにする必要があります。

    • [SharePoint の既存のサーバー ファームを使用する] をクリックします。 [サイト URL] に、SharePoint Web アプリケーションの URL を入力します。 [管理 URL] に、SharePoint サーバーの全体管理サイトの URL を入力します。 これらの URL への接続をテストするには、[テスト] をクリックします。

  11. コレクションを作成する場合は [新しいチーム プロジェクト コレクションの作成] チェック ボックスをオンにし、作成しない場合はこのチェック ボックスをオフにしてその手順をスキップします。

    注意

    SharePoint 製品サイトが Team Foundation Server とは異なるサーバーで実行され、そのサイトに対して管理アクセス許可を持っていない場合は、この構成をスキップしてください。 Team Foundation Server を構成すると、管理アクセス許可がなくても Team Foundation Server 管理者ガイドを使用して SharePoint 製品を統合できます。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Integrate Team Foundation Server with SharePoint Products Without Administrative Permissions (管理アクセス許可なしで Team Foundation Server と SharePoint 製品を統合する)」を参照してください。

    コレクションを作成する場合は、既定値をそのまま使用するか、新しい名前と説明を入力します。 [次へ] をクリックします。

  12. [レビュー] ページで設定を確認し、[次へ] をクリックします。

    ウィザードによって構成が検証されます。

  13. [構成] をクリックします。

    ウィザードによって構成設定が適用されます。 この処理には数分かかることがあります。

  14. [次へ] をクリックします。

  15. [閉じる] をクリックします。

  16. [閉じる] をクリックします。

    Team Foundation 管理コンソールが表示されます。

参照

参照

チェック リスト : シングルサーバー インストール

チェック リスト : 複数サーバー インストール

履歴の変更

日付

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理由

2010 年 9 月

SQL Server のアクセス許可を指定。

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