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Windows フォームおよびコントロールの国際対応フォント

国際対応のアプリケーションでフォントを選択する方法としては、できるだけフォント フォールバックを使用することをお勧めします。 フォント フォールバックとは、文字が属する言語をシステムが判断することを指します。

フォント フォールバックの使用

この機能を利用するには、フォームまたはその他の要素の Font プロパティは設定しないようにしてください。 アプリケーションが、オペレーティング システムのローカライズ言語ごとに異なる既定のシステム フォントを自動的に使用します。 アプリケーションの実行時、システムにより、オペレーティング システムで選択された地域に適したフォントが自動的に設定されます。

フォント設定をしないという規則には、フォント スタイルの変更を考慮した例外があります。 このことは、ユーザーがテキスト ボックスのテキストを太字で表示させるためにボタンをクリックするアプリケーションで重要になります。 これを行うには、フォームのフォントに関係なく、テキスト ボックスのスタイルを太字に変更する関数を作成します。 この関数は Click イベント ハンドラーおよび FontChanged イベント ハンドラーの 2 か所で呼び出す必要があります。 Click イベント ハンドラーでだけこの関数を呼び出した場合、コードの他の部分によってフォーム全体のフォント ファミリが変更されると、テキスト ボックスは、このフォームの残りの要素と同じフォント ファミリに変更されません。

' Visual Basic
Private Sub MakeBold()
   ' Change the TextBox to a bold version of the form font
   TextBox1.Font = New Font(Me.Font, FontStyle.Bold)
End Sub

Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
   ' Clicking this button makes the TextBox bold
   MakeBold()
End Sub

Private Sub Form1_FontChanged(ByVal sender As Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles MyBase.FontChanged
   ' If the TextBox is already bold and the form's font changes,
   ' change the TextBox to a bold version of the new form font
   If (TextBox1.Font.Style = FontStyle.Bold) Then
      MakeBold()
   End If
End Sub

// C#
private void button1_Click(object sender, System.EventArgs e)
{
   // Clicking this button makes the TextBox bold
   MakeBold();
}

private void MakeBold() 
{
   // Change the TextBox to a bold version of the form's font
   textBox1.Font = new Font(this.Font, FontStyle.Bold);
}

private void Form1_FontChanged(object sender, System.EventArgs e)
{
   // If the TextBox is already bold and the form's font changes,
   // change the TextBox to a bold version of the new form font
   if (textBox1.Font.Style == FontStyle.Bold) 
   {
      MakeBold();
   }
}

ただし、言語によっては、アプリケーションのローカライズにより、太字フォントの表示が乱れることがあります。 このことが問題になる場合は、ローカライズで、フォント切り替えオプションを太字ではなく通常のテキストに指定します。 一般に、ローカリゼーション担当者は、開発者とは異なりソース コードに手を加えることはせず、リソース ファイルだけを処理します。したがって、このオプションの設定はリソース ファイルで行う必要があります。 これを行うには、Bold プロパティを true に設定します。 これにより、フォント設定がリソース ファイルに書き出され、ローカリゼーション担当者が編集できるようになります。 InitializeComponent メソッドの後に、フォームのフォントに関係なくフォントをリセットし、リソース ファイルで指定されたフォント スタイルを使用するためのコードを記述します。

' Visual Basic
TextBox1.Font = New System.Drawing.Font(Me.Font, TextBox1.Font.Style)

// C#
textBox1.Font = new System.Drawing.Font(this.Font, textBox1.Font.Style);

参照

その他の技術情報

Windows フォームのグローバル化

フォントとテキストの使用