ビジネス データ接続モデルの作成
Visual Studio を使用して、ビジネス データ接続 (BDC) モデルを作成したり、既存の BDC モデルをカスタマイズしたりすることができます。 各 SharePoint プロジェクトに含めることができるモデルは 1 つのみです。 詳細については、「SharePoint へのビジネス データの統合」を参照してください。
新しいモデルの作成
新しいモデルを作成するには、ビジネス データ接続モデル プロジェクトを作成するか、ビジネス データ接続モデル項目を空の SharePoint プロジェクトに追加します。
注意
コンピューターに Microsoft SharePoint Server 2010 をインストールしておく必要があります。
プロジェクトにフォルダーが追加されます。 このフォルダーの名前は、[新しい項目の追加] ダイアログ ボックスでビジネス データ接続モデル項目に指定した名前になります。 新しいビジネス データ接続モデル プロジェクトを作成すると、BdcModel1 という名前のフォルダーが追加されます。
次のファイルが新しいフォルダーに追加されます。
File |
説明 |
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モデル定義ファイル |
モデルについて説明するエンティティ、メソッド、基幹業務 (LOB) システム オブジェクトなどのメタデータを定義する XML を含みます。 BDC デザイナー、BDC エクスプローラー、[BDC メソッドの詳細] ウィンドウ、およびプロパティ ウィンドウを使用して、このファイルのメタデータを変更します。 |
エンティティ サービス コード ファイル |
既定のエンティティのインスタンスを取得、更新、および削除するメソッドを含みます。 |
エンティティのプロパティを定義するには、エンティティ コード ファイルを編集します。 詳細については、「方法: モデルにエンティティを追加する」を参照してください。
エンティティのインスタンスを取得、更新、および削除するには、エンティティ サービス コード ファイルにコードを追加します。 詳細については、「Business Data Connectivity モデルのデザイン」を参照してください。
プロジェクトをコンパイルすると、アセンブリが作成されます。 プロジェクト アセンブリにコードを追加するプロジェクトに、他の項目を追加しないでください (シーケンシャル ワークフロー項目や Web パーツ項目など)。 ソリューション パッケージはグローバル アセンブリ キャッシュにアセンブリをコピーしないため、ソリューションを配置してもこの項目のコードは実行されません。 ソリューション パッケージは SharePoint の BDC データベースにのみアセンブリを配置します。
注意
プロジェクトをデバッグすると、ローカル コンピューター上の両方の場所にアセンブリがコピーされます。
既存のモデルの追加
SharePoint デザイナーなど、他のツールを使用して作成したモデルをインポートできます。 次のような場合に、既存のモデルをプロジェクトにインポートすることもできます。
SharePoint サーバー ファームへ既に配置されているモデルをカスタマイズする場合。
既存のモデルをパッケージ化して複数の SharePoint サーバー ファームに配置する場合。
いずれの場合でも、インポートするモデルに定義されている LOB システムは影響を受けず、予定どおりに機能します。 SharePoint プロジェクトに既存のモデルを追加するには、Visual Studio の [既存項目の追加] ダイアログ ボックスを使用します。 詳細については、「方法: 既存の BDC モデル ファイルを SharePoint プロジェクトに追加する」を参照してください。
種類が .NET Framework アセンブリの LOB システムを、インポートしたモデルに追加するには、[.NET アセンブリの LobSystem を追加] でオプションを選択します。 その結果、カスタム コードを記述できるようになります。また、デザイナーを使用して、インポートしたモデルのメタデータを定義できます。
関連トピック
タイトル |
説明 |
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新しい BDC モデルの作成方法について説明します。 |
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既存のモデルを SharePoint プロジェクトにインポートする方法について説明します。 |
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Web パーツまたは Web ページからモデルを使用するときに、モデルのメタデータとマージする文字列を指定する方法について説明します。 |
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機能にカスタム アセンブリを含める方法について説明します。 |