データ層アプリケーション プロジェクトとデータベース プロジェクトの変換
データ層アプリケーション (DAC) プロジェクトまたはデータベース プロジェクトを作成した後に、この 2 つのプロジェクト間で変換を実行する場合があります。 たとえば、DAC プロジェクトから始めましたが、DAC プロジェクトではサポートされない言語構成要素を使用する必要が出てきた場合、プロジェクトの種類を変更することがあります。
注意
詳細については、Microsoft Web サイトの「データ層アプリケーションでサポートされている機能」を参照してください。
同様に、DAC プロジェクトがサポートするオブジェクトのみを使用するデータベース プロジェクトがあり、そのプロジェクトを変換する場合もあります。 プロジェクトの種類を変更した後は、更新したプロジェクトのビルドと配置を適切に実行できるように、あらかじめ 1 つまたは複数の手動の手順を実行する必要があります。
このトピックの内容
プロジェクトの種類の変更
データベース プロジェクトへの変換時に必要な手動の手順
DAC プロジェクトへの変換時に必要な手動の手順
プロジェクトの種類の変更
プロジェクトの種類を変更するには
ソリューション エクスプローラーで、種類を変更するプロジェクトをクリックします。
[プロジェクト] メニューの [<プロジェクト名> のプロパティ] をクリックします。
[プロジェクトの設定] タブの [プロジェクト バージョン] で、プロジェクトに適用する新しい種類をクリックします。 たとえば、プロジェクトをデータ層アプリケーション プロジェクトに変更するには、[データベース層アプリケーション] をクリックします。
確認ダイアログ ボックスで [はい] をクリックして種類を変更し、プロジェクトを再度読み込みます。 [いいえ] をクリックすると、プロジェクトの種類は前の値に戻ります。
データベース プロジェクトへの変換時に必要な手動の手順
データ層アプリケーション プロジェクトの種類をデータベース プロジェクトに変更したら、次の問題に対処する必要があります。
懸案事項 |
ユーザー アクション |
注意 |
---|---|---|
不要な .sqlpolicy ファイル |
省略可能 |
.sqlpolicy ファイルのビルド アクションは 'DACPropertiesFile' に設定されるため、DAC プロジェクトではない場合、プロジェクトのビルドおよび配置時に .sqlpolicy ファイルは無視されます。 プロジェクトを DAC プロジェクトに戻す予定がない場合、.sqlpolicy ファイルは削除できます。 |
配置プロパティ ファイル (.sqldeployment) の欠落 |
省略可能 |
データベース プロジェクトを配置する前に、1 つ以上の .sqldeployment ファイルを追加できます。 |
SQLCMD 変数ファイル (.sqlcmdvars) の欠落 |
省略可能 |
プロジェクトで使用する追加の SQLCMD 変数を定義する場合、Database.sqlcmdvars ファイルを追加できます。 |
アクセス許可ファイルの欠落 (.sqlpermissions) |
省略可能 |
データベース内のオブジェクトにアクセス許可を定義する場合、Database.sqlpermissions ファイルを追加できます。 |
Database.sqlsettings のカタログ プロパティの不足 |
省略可能 |
Database.sqlsettings ファイルのカタログ プロパティ数は、DAC プロジェクトの方が少数です。 他のプロパティの既定値を受け入れない場合、確認してからプロジェクトをビルドし、配置します。 |
プロパティ ファイルのデータベース プロジェクトへの追加
新しいデータベース プロジェクトを作成すると、Database.sqlcmdvars、Database.sqldeployment、Database.sqlpermissions、および Database.sqlsettings という 4 つのプロパティ ファイルが含まれます。 DAC プロジェクトを変換すると、結果のプロジェクトには Database.sqlsettings のみが含まれます。 他のファイルは、手動でプロジェクトに追加する必要があります。
データベース プロジェクトにプロパティ ファイルを追加するには
ソリューション エクスプローラーで、データベース プロジェクトの Properties フォルダーを右クリックし、[追加] をポイントし、データベース プロジェクトに追加するプロパティ ファイルをクリックします。 たとえば、Database.sqldeployment を追加するには、[配置構成] をクリックします。
[新しい項目の追加] ダイアログ ボックスで、追加するプロパティ テンプレートが強調表示されていることを確認します。
[名前] に、ファイルに割り当てる名前を入力します。
[追加] をクリックします。
変更するプロパティ値を調整します。
[ファイル] メニューの [Filename の保存] をクリックします。ここで、Filename は変更するファイルの名前です。
プロパティ ファイルに含まれるプロパティを確認または更新するには、ソリューション エクスプローラーで Properties フォルダーを展開し、確認または更新するプロパティ ファイルをダブルクリックします。
DAC プロジェクトへの変換時に必要な手動の手順
データベース プロジェクトの種類を DAC プロジェクトに変更したら、次の問題に対処する必要があります。
懸案事項 |
ユーザー アクション |
注意 |
---|---|---|
ServerSelection.sqlpolicy ファイルの欠落 |
必須 |
データベース プロジェクトには .sqlpolicy ファイルが含まれません。 DAC プロジェクトを配置する前に、.sqlpolicy ファイルを作成する必要があります。 |
サポートされていないオブジェクトの種類 |
必須 |
DAC プロジェクトは、データベース プロジェクトに含めることができるオブジェクトの一部のみをサポートします。 たとえば、XML インデックスはサポートされません。 詳細については、Microsoft Web サイトの「データ層アプリケーションでサポートされている機能」を参照してください。 プロジェクトの種類を変更し、プロジェクトに定義されているサポートされないオブジェクトの種類を特定してから、DAC プロジェクトをビルドする必要があります。 詳細については、「方法: コンパイル済みスキーマ (.dbschema) ファイルを生成するためにデータベース プロジェクトをビルドする」を参照してください。 |
不要なプロパティ ファイル |
省略可能 |
DAC プロジェクトでは、.sqlcmdvars、.sqldeployment、または .sqlpermissions の各プロパティ ファイルを使用しません。 プロジェクトをデータベース プロジェクトに戻す予定がない場合、これらのファイルを削除しても問題ありません。 |
データ層アプリケーション プロジェクトのポリシー ファイル
DAC プロジェクトに .sqlpolicy ファイルを追加するには
ソリューション エクスプローラーで、DAC プロジェクトの Properties フォルダーを右クリックし、[追加] をポイントし、[SQL ポリシー] をクリックします。
[新しい項目の追加] ダイアログ ボックスで、追加する .sqlpolicy テンプレートが強調表示されていることを確認します。
[名前] に、ファイルに割り当てる名前を入力します。
[追加] をクリックします。
プロジェクトを配置する前に実行する検証ポリシーを作成します。 詳細については、Configuring the Server Selection Policy (サーバー選択ポリシーの構成)を参照してください。
[ファイル] メニューの [<ファイル名> の保存] をクリックします。
参照
処理手順
方法: データベース プロジェクトおよびサーバー プロジェクトを作成する