ビルド コントローラーの作成と使用
Team Foundation ビルドを使用するには、少なくとも 1 つのビルド コントローラーが必要です。ビルド コントローラーは、1 つ以上のビルド エージェントのサービスをプールして管理します。 ビルド コントローラー自体も一部のタスクを実行しますが、プロセッサ集中型の処理 (コードのコンパイルやテストの実行など) はプール内のビルド エージェントに分散されます。 各ビルド コントローラーは、1 つのチーム プロジェクト コレクション専用になります。
開始する前に:
ビルド システム内でのビルド コントローラーの役割、およびビルド エージェントの他の使用方法を理解しておく必要があります。 詳細については、「Team Foundation ビルド システムについて」を参照してください。
ビルド コントローラーはビルド コンピューターでホストされます。 したがって、ビルド コントローラーを作成して使用するには、先にビルド コンピューターを構成する必要があります。 各ビルド コンピューターでは、単一のビルド コントローラーをホストできます。 詳細については、「ビルド コンピューターの構成」を参照してください。
このトピックの内容
必要なアクセス許可
ビルド コントローラーの作成
ビルド コントローラーの変更
[ビルド コントローラーのプロパティ] ダイアログ ボックス
ビルド コントローラーの削除
必要なアクセス許可
この手順を実行するには、ビルド コンピューターの Administrators グループのメンバーであり、Visual Studio Team Foundation Server の [ビルド リソースの管理] アクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
ビルド コントローラーの作成
ビルド コントローラーを作成するには
ビルド コントローラーを作成するビルド コンピューターにログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Team Foundation Server 2010] をポイントし、[Team Foundation 管理コンソール] をクリックします。
Team Foundation 管理コンソールが表示されます。
ツリー ペインで、サーバーの名前を展開します。
[ビルド構成] ノードをクリックします。
ビルド コンピューターに関する情報がコンテンツ ペインに表示されます。
"ビルド サービスが…に対して構成されています" というメッセージまたは "ビルド サービスが登録されていません" というメッセージが表示される場合は、「ビルド コンピューターの構成」を参照してください。
コンテンツ ペインに [新規コントローラー] リンクが表示されたら、このリンクをクリックします。
(省略可能) ビルド コントローラーの名前のすぐ下にある [プロパティ] をクリックし、ビルド コントローラーのさまざまなプロパティを変更します。
[ビルド コントローラーのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。 詳細については、このトピックで後述する「[ビルド コントローラーのプロパティ] ダイアログ ボックス」を参照してください。
ビルド コントローラーの名前のすぐ下に [開始] リンクが表示されたら、それをクリックします。
ビルド コントローラーの変更
ビルド コントローラーの変更は、クライアント コンピューターから、またはビルド コントローラーをホストしているビルド コンピューター上で直接行うことができます。
クライアント コンピューターからビルド コントローラーを変更するには
Visual Studio で、[ビルド] メニューの [ビルド コントローラーの管理] をクリックします。
[ビルド コントローラーの管理] ダイアログ ボックスが表示されます。
変更するビルド コントローラーをクリックし、[プロパティ] をクリックします。
[ビルド コントローラーのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
ビルド コンピューターでビルド コントローラーを変更するには
変更するビルド コントローラーを実行しているビルド コンピューターにログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Team Foundation Server 2010] をポイントし、[Team Foundation 管理コンソール] をクリックします。
Team Foundation 管理コンソールが表示されます。
ツリー ペインで、サーバーの名前を展開します。
[Team Foundation ビルド] ノードをクリックします。
変更するビルド コントローラーの名前のすぐ下にある [プロパティ] をクリックします。
[ビルド コントローラーのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[ビルド コントローラーのプロパティ] ダイアログ ボックス
[ビルド コントローラーのプロパティ] ダイアログ ボックスでは、表示名と説明、およびビルド コントローラーの機能に影響するその他のプロパティを確認または変更できます。
[表示名]、[説明]
ビルド コントローラーを簡単に識別し、ビルド コントローラーについての重要な情報を得るのに役立つ、名前と説明を指定します。 たとえば、これらの値は、チームのメンバーがビルドを定義するときに正しいビルド コントローラーを指定するために役立ちます。
[コンピューター名]
このボックスには、このビルド コントローラーをホストするビルド コンピューターの名前が表示されます。
[カスタム アセンブリへのバージョン コントロール パス]
このフィールドを使用すると、以下の種類のアセンブリをビルドで利用できます。
カスタム ワークフロー アクティビティを含むアセンブリ
カスタム MSBuild タスク
このフィールドで指定したフォルダーの下位にある任意のフォルダーに、この種類のコードをチェックインできます。
注意
この値を設定または変更すると、Team Foundation ビルド サービスが自動的に再起動して新しいアセンブリを読み込みます。
[同時実行ビルドの最大数]
このフィールドを使用して、ビルド キューの深さを制御できます。 通常、この値は [エージェント数を既定値に設定] のままにします。
場合によっては、多数のビルドのステータスが "実行中" と表示されていても、実際にはその多くがビルド エージェントの割り当てを待って停止していることがあります。 このような状況はチームの混乱を招くことがあります。 この場合、[最大値を指定] をクリックし、ビルド コントローラーにプールされているビルド エージェントの数より小さい値を指定できます。
たとえば、カスタム ビルド テンプレートを設計して、一度に複数のビルド エージェントをビルドで利用できるようにしたとします。 ビルド コントローラーには 12 個のビルド エージェントがプールされています。 このビルド コントローラーでのビルドは、同時に 3 個のビルド エージェントを使用してビルドを処理するカスタム ビルド テンプレートに基づいて処理されます。 ビルド キューの状況をより正確に指定するには、ビルド コントローラーの構成で [同時実行ビルドの最大数] を [最大値を指定] に設定し、値に 4 を指定できます。
[ビルド コントローラー サービスは有効]
このビルド コントローラーを有効にして機能させるには、このチェック ボックスをオンにします。ビルド コントローラーを無効にし、ビルドが割り当てられないようにするには、このチェック ボックスをオフにします。
ヒント
ビルド コンピューターで保守作業を行うときは、常にビルド コントローラーを無効にすると、いくつかの問題を回避できます。
ビルド コントローラーの削除
クライアント コンピューターを使用して、またはビルド コントローラーをホストしているビルド コンピューター上で直接、ビルド コンピューターを削除できます。
メモ ビルド コントローラーを削除しても、Team Foundation ビルド サービスはビルド コンピューターからアンインストールされません。
クライアント コンピューターを使用してビルド コントローラーを削除するには
Visual Studio で、[ビルド] メニューの [ビルド コントローラーの管理] をクリックします。
[ビルド コントローラーの管理] ダイアログ ボックスが表示されます。
削除するビルド コントローラーをクリックし、[削除] をクリックします。
ビルド コンピューターからビルド コントローラーを削除するには
変更するビルド コントローラーを実行しているビルド コンピューターにログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Team Foundation Server 2010] をポイントし、[Team Foundation 管理コンソール] をクリックします。
Team Foundation 管理コンソールが表示されます。
ツリー ペインで、サーバーの名前を展開します。
[Team Foundation ビルド] ノードをクリックします。
削除するビルド コントローラーの名前のすぐ下にある [削除] をクリックします。