ビルド コンピューターの構成
更新 : 2011 年 5 月
Team Foundation ビルド を使用するには、少なくとも 1 台のビルド コンピューターが必要です。 中規模から大規模なソフトウェア開発の場合、複数のビルド コンピューターが必要になる可能性があります。
ビルド コンピューターとは、Team Foundation ビルド サービス をインストールして構成したコンピューターのことです。 このコンピューターとして、物理コンピューター (机の下にあるパーソナル コンピューターやラボにあるワークステーション) を使用できます。 または、仮想マシンの柔軟性を利用して、これをビルド コンピューターとして使用することもできます。
ヒント
利用できるコンピューターがあれば、任意のコンピューターに臨時のビルド コンピューターをセットアップできます。 たとえば、個人の開発者がコンピューターを余分に持っている場合は、それをビルド コンピューターとしてセットアップして、Team Foundation ビルド サービスの機能を使用できます。
各ビルド コンピューターは 1 つのチーム プロジェクト コレクション用とします。 ビルド コンピューターは、Team Foundation ビルド サービス が実行されているコンピューター上で直接構成、変更、および管理できますが、構成データ自体はチーム プロジェクト コレクションに格納されます。
ビルド コンピューターでは、ビルド システムの次のコンポーネントを実行できます。
1 つのビルド コントローラー
1 つ以上のビルド エージェント
1 つのビルド コントローラーと 1 つ以上のビルド エージェント
ビルド コンピューターの詳細およびビルド システムでのビルド コンピューターの使用方法については、「Team Foundation ビルド システムについて」を参照してください。
このトピックの内容
必要なアクセス許可
ビルド コンピューターの初めての構成
既存のビルド コンピューターの構成
必要なアクセス許可
この手順を実行するには、ビルド コンピューターの Administrators グループのメンバーであり、[ビルド リソースの管理] アクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
ビルド コンピューターの初めての構成
初めてビルド コンピューターを構成する方法の詳細については、「シナリオ: Team Foundation ビルド サービスのインストール」を参照してください。
既存のビルド コンピューターの構成
初めてビルド コンピューターを構成した後は、ビルド コントローラーの作成、ビルド エージェントの作成、およびビルド コンピューターを構成するための他の操作を行うことができます。
既存のビルド コンピューターを構成するには
構成するビルド コンピューターにログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Team Foundation Server 2010] をポイントし、[Team Foundation 管理コンソール] をクリックします。
Team Foundation 管理コンソールが表示されます。
ツリー ペインで、サーバーの名前を展開します。
[Team Foundation ビルド] ノードをクリックします。
ビルド コンピューターに関する情報がコンテンツ ペインに表示されます。 "ビルド サービスが…に対して構成されています" というメッセージが表示されない場合は、前に説明した「ビルド コンピューターの初めての構成」を参照してください。
[ビルド構成] ノードをクリックすると、ビルド コンピューターに関する情報がコンテンツ ペインに表示されます。これには、エンドポイントの名前および Team Foundation ビルド サービス の実行に使用されているアカウントが含まれます。 [Team Foundation ビルド] ノードを使用すると、ビルド コンピューターおよびビルド コンピューター上で実行しているビルド コントローラーやビルド エージェントを構成できます。 実行できる操作の一部と各操作の説明を次の表に示します。
目的 |
クリックする項目 |
詳細情報 |
|---|---|---|
ビルド コントローラーを作成する |
新規コントローラー |
ビルド コントローラーには、1 つ以上のビルド エージェントのサービスがプールされて管理されます。 ビルド コンピューターにステージングできるビルド コントローラーは 1 つだけです。 詳細については、「ビルド コントローラーの作成と使用」を参照してください。 |
ビルド エージェントを作成する |
新規エージェント |
ビルド エージェントは、ビルドの中でも特にプロセッサ集中型の処理を行います。これには、バージョン コントロールからのファイルの取得、ワークスペースのプロビジョニング、コードのコンパイル、およびテストの実行が含まれます。 ビルド コンピューターには 1 つ以上のビルド エージェントをステージングできます。 詳細については、「ビルド エージェントの作成と使用」を参照してください。 |
ビルド コンピューターの構成方法を表示および変更する |
[プロパティ] リンクが [ビルド サービス] 付近に表示されます。 |
[ビルド サービスのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。 このダイアログ ボックスの値を変更する場合は、[変更を適用するため停止] をクリックします。 |
ビルド コンピューターをサービスとプロセスのどちらとして実行するかを指定します。 |
[ビルド サービス] 付近に表示される [プロパティ] リンク |
[ビルド サービスのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。 ほとんどの場合は、ビルド コンピューターを Windows サービスとして実行する必要があります (これは既定の構成です)。 ただし、対話形式のプロセスとして実行されているビルド コンピューターでのみ実行できるタスクもあります (たとえば、コード化された UI テストを実行するタスク)。 このようなタスクを実行するようにビルド コンピューターを構成するには、[対話型プロセス] をクリックします。 |
一時的または永続的にビルド コンピューターを使用できないようにする |
登録解除 |
このビルド コンピューターをビルド システムから削除する場合は、[登録解除] をクリックします。 [登録解除] をクリックすると、そのビルド コンピューターで実行しているすべてのビルド コントローラーとビルド エージェントを削除するかどうかの確認を求められます。
|
ビルド コンピューターを再び使用できるようにする |
登録 |
"ビルド サービスが登録されていません" というメッセージが表示される場合は、[登録] をクリックしてビルド コンピューターを再び使用可能にし、ビルド コントローラーおよびビルド エージェントをホストできるようにすることができます。 |
Team Foundation ビルド サービスを再起動する |
再起動 |
ビルド コンピューターが応答しない場合 (たとえば、実行中のビルドが応答しなくなった場合など)、Team Foundation ビルド サービス を再起動することで問題を解消できる場合もあります。 |
Team Foundation ビルド サービス を停止する |
停止 |
Team Foundation ビルド サービス を停止すると、ビルド コントローラーとビルド エージェントをオフラインにできます。 |
ビルド コンピューターの管理方法については、「ビルド システムの管理」を参照してください。
参照
その他の技術情報
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
|---|---|---|
|
2011 年 5 月 |
ビルド コンピューターをサービスとプロセスのどちらとして実行するかの指定に関する情報を追加しました。 |
情報の拡充 |