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Team Foundation Server と Project Server の統合におけるフィールド マッピングの管理

フィールド マッピング ファイルを変更することで、Visual Studio Team Foundation Server 2010 と Project Server 間でのデータの同期方法をカスタマイズできます。 このファイルでは、Team Foundation Server と Project Server の統合をサポートするために、同期するデータ フィールド、およびそれらのフィールドを同期する方法を定義します。 このファイルは、TFSAdmin ProjectServer コマンド ライン ツールの以下のオプションを使用して管理できます。

  • /DownloadFieldMappings: チーム プロジェクト コレクション用に定義されたフィールド マッピング ファイルをダウンロードします。

  • /UploadFieldMappings: フィールド マッピング ファイルの XML 構文を検証し、コレクションにアップロードします。 構文の検証だけを行い、ファイルのアップロードを実行しない場合は、/validateonly オプションを使用します。

注意

Team Foundation Server と Project Server の統合用のフィールド マッピング ファイルは、Microsoft Project のフィールド マッピング ファイルとは異なります。 2 つ目のファイルをダウンロードまたはアップロードする方法については、「TFSFieldMapping」を参照してください。

フィールド マッピング ファイルの内容と、内容をカスタマイズする方法の詳細については、「Team Foundation Server と Project Server の統合に関するフィールド マッピング XML 要素リファレンス」および「Project Server と Team Foundation Server の間のフィールド マッピングのカスタマイズ」を参照してください。

TFSAdmin ProjectServer コマンド ライン ツールを使用するには、チーム エクスプローラーおよび Visual Studio Team Foundation Server 2010 Service Pack 1 を実行しているコンピューターでコマンド プロンプト ウィンドウを開きます。Drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE ディレクトリからツールを実行します。 64 ビット コンピューターの場合、ツールは Drive:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE にあります。

必要なアクセス許可

これらのコマンドを使用するには、チーム プロジェクト コレクションの [Project Server の統合の管理] アクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 また、Team Foundation Server のサービス アカウントに、データ同期に参加する Project Web Access または Project Web App (PWA) のインスタンスと対話するために必要なアクセス許可が付与されている必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server と Project Server を統合するために必要なアクセス許可の割り当て」を参照してください。

注意

管理者のアクセス許可を使ってログオンした場合であっても、Windows Server 2008 を実行中のサーバーでこの機能を実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開く必要があります。 昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。 詳細については、Microsoft Web サイトの「ユーザー アカウント制御」を参照してください。

構文

TFSAdmin ProjectServer /DownloadFieldMappings /collection:tpcUrl /filepath:mappingFile [/encoding:encoding]

TFSAdmin ProjectServer /UploadFieldMappings /collection:tpcUrl /filePath:mappingFile [/encoding:encoding] [/validateOnly] [/useDefaultFieldMappings] [/force]

パラメーター

パラメーター

説明

/collection:tpcURL

チーム プロジェクト コレクションの URL (Uniform Resource Locator) を指定します。 URL は次の形式で指定します。

http://<サーバー名:ポート>/<仮想ディレクトリ名>/<コレクション名>

仮想ディレクトリを指定しない場合は、次の形式で URI を指定します。

http://<サーバー名:ポート>/<コレクション名>

/filePath:mappingFile

フィールド マップを含む XML 定義ファイルのパスとファイル名を指定します。

メモメモ
Windows Vista を使用している場合、アクセス許可がないフォルダーが存在する可能性があります。アクセス許可がない場所に作業項目の種類をエクスポートしようとすると、レジストリ仮想化テクノロジが、自動的にエクスポートされたファイルをリダイレクトし、仮想ストアに保存します。このリダイレクトが行われないようにするには、アクセス許可のある場所にファイルをエクスポートします。詳細については、Microsoft Web サイトの「Registry Virtualization (レジストリの仮想化)」および「Windows Vista または Windows 7 のファイルおよびレジストリの仮想化に関する一般的な問題」を参照してください。

/encoding:encoding

.NET Framework 2.0 のエンコード形式の名前を指定します。 XML データは、指定したエンコード形式でエクスポートまたはインポートされます。 たとえば、/e:utf-7 は Unicode (UTF-7) エンコードを指定します。 このパラメーターを指定していない場合、エンコードの検出が試みられます。検出に失敗した場合は、UTF-8 が使用されます。

/validateOnly

マッピング ファイルを検証しますが、アップロードは実行しません。

/useDefaultFieldMappings

カスタム マッピング ファイルではなく、既定のフィールド マップをアップロードします。 詳細については、「Team Foundation Server と Project Server の統合に関するフィールド マッピング XML 要素リファレンス」を参照してください。

/force

既存のマッピング ファイルを上書きします。 既存のマッピングを別のマッピングで置き換える場合は、このオプションを指定する必要があります。

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解説

マップできるのは、エンタープライズ ユーザー設定フィールドまたは Project Server に組み込まれているフィールドだけです。 Project で有効なフィールドの名前を指定する必要があります。 組み込みフィールドの名前を指定するには、表示名からスペースを削除した後、名前の先頭に "pj" を追加します。 たとえば、Status Manager のフィールド名は pjStatusManager、Custom 01 のフィールド名は pjCustom01 になります。 組み込みフィールドとカスタム フィールドをマップする方法には制限があり、フィールドのデータ型を一致させる必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server と統合するために Project Server のフィールドをマッピングする際の制限事項」を参照してください。

TFSAdmin ProjectServer コマンドを実行すると、実行されるアクションと影響を受けるオブジェクトを示すメッセージが表示されます。 たとえば、次のメッセージは、フィールド マッピング ファイルをダウンロードしていることを示しています。

Download field mappings from Collection0

コマンド アクションが完了すると、別のメッセージが表示されます。 たとえば、フィールド マッピング ファイルのダウンロードが完了すると、次のメッセージが表示されます。

You have downloaded field mappings to C:MappingFile. . . Done.

フィールド マップのアップロードに関する注意事項

/UploadFieldMappings オプションを実行すると、次のアクションが発生します。

  • チーム プロジェクト コレクションのフィールド マップが定義されていない場合に、/useDefaultFieldMappings オプションを指定していないと、既定のフィールド マップの作成を求めるメッセージが表示されます。

  • フィールド マップが存在する場合に、/useDefaultFieldMappings オプションを指定すると、既存のマッピングを上書きするかどうかを確認するメッセージが表示されます。

  • コレクションに既にアップロードされているフィールド マップを上書きする場合は、/force オプションを指定する必要があります。

  • フィールド マッピング ファイルは、アップロードする前に検証されます。 構文エラーがある場合または指定したフィールドが有効でない場合は、エラー メッセージが表示されます。

フィールド マッピング ファイルが正常にアップロードされると、次の変更が行われます。

  • マップされたフィールドに適合するように、Team Foundation の各ミラー フィールドが構成されます。

  • コレクションまたはチーム プロジェクトのマップされている作業項目の種類について、作業項目フォームの [Project Server] タブに新しいマッピングが表示されます。

重要

Team Foundation Server のフィールドを Project Server にマップする場合は、これらのフィールドのデータ型が一致していることを確認します。 それ以外の場合は、フィールド マップをアップロードしようとすると、次のエラーが表示されることがあります。

インデックス (0 ベース) は 0 以上で、引数リストのサイズよりも小さくなければなりません。

詳細については、「データ型とフィールド マップの条件」を参照してください。

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チーム プロジェクト コレクションに対して定義されているフィールド マッピング ファイルをダウンロードする

次の例では、AdventureWorksCollection 用に定義されているフィールド マップを AWMappingFile.xml にダウンロードします。

TfsAdmin ProjectServer /DownloadFieldMappings /collection:http://AdventureWorksServer:8080/Collection0/AdventureWorksCollection /filePath:"C:AWMappingFile.xml"

チーム プロジェクト コレクションのフィールド マッピング ファイルをアップロードする

次の例では、AWMappingFile.xml を AdventureWorksCollection にアップロードし、以前に定義されたすべてのフィールド マップを上書きします。

TfsAdmin ProjectServer /UploadFieldMappings /collection:http://AdventureWorksServer:8080/Collection0/AdventureWorksCollection /filePath:"C:AWMappingFile.xml" /force

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参照

その他の技術情報

Team Foundation Server と Project Server の統合の構成

Project Server と Team Foundation Server の間のフィールド マッピングのカスタマイズ

Team Foundation Server と Project Server の統合に関するフィールド マッピング XML 要素リファレンス

Team Foundation Server と統合するために Project Server のフィールドをマッピングする際の制限事項

TFSAdmin ProjectServer コマンドを使用することによる Project Server 統合の管理